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「どうしても1日で、早急にやって頂きたいんです」
電話では切羽詰まったお客様の声が聞こえてきましたーーー

※弊社は孤独死現場の写真を掲載しておりません。文章のみでお伝えしております。詳細を書いておりますので苦手な方は特にご注意下さい。


現場は一軒家。
実家で弟さんが一人で生活していたそうです。玄関は散らかり、ビール缶が散乱し、新聞も昔の日付ではあるものの山積みで郵便物が散らかっていました。

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今回のご依頼台所の全撤去亡くなられていた場所(居間)特殊清掃でした。とても1日で片付けられる状態ではありませんでしたが、早急に片付けられる日がなく休業日に当てて作業致しました。

(※特殊清掃とは⇩)


残すモノ
・仏壇
・備え付けの食器棚
・飾ってある写真や賞状
・書類関係
・貴重品(写真、アルバム、現金、鍵など)

処分するモノ
・汚れているモノ
・ダイニングテーブル
・椅子4脚
・食器棚2つ
・大量の食器や鍋などの調理器具
・冷蔵庫内の食材(腐敗・虫が大量に発生)
・冷蔵庫(家電リサイクル品)
・液晶テレビ(家電リサイクル品)
・テレビ台2つ
・8畳分のたたみ
・ペットボトルやチューハイの空き缶や缶詰
・座布団
・こたつ
・電子レンジ
・炊飯器
・シャワーチェアー(介護用浴室いす)
・大量の虫

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亡くなられたのは、50代男性。
ご両親が亡くなられてお一人でお住いでした。

亡くなられていたのは畳の上。こたつの近くでした。もちろん、夏場でしたのでこたつは点いていませんでしたが書類やパンのごみ、虫などで散らかった状態でエアコンは点いていませんでした。

その周辺は体液や血液、剥がれ落ちた頭皮のようなモノ、髪の毛などがゴソッとあり、亡くなられて1ヶ月半後に見つかったことも踏まえ、ご遺体の損傷もだいぶ進んでいたのではないかと思われる状況でした。

通常ならば見れない方がほとんどだと思いますが、こういった仕事は興味本位でできることではありません。きちんと、事件現場特殊清掃士という資格を持っていて、何件もの経験がなくては安全に作業できません。

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作業をして行く中で目立って出てくるのは請求書の紙。先に亡くなられたおそらくお母さんの字で

「○○さんの所に2万円借りてくるから」

という手書きのメッセージ。

元々は農家さんだったとお聞きしていました。故人様は生活がいっぱいいっぱいになってしまったのか、ご両親の死後、生きる気力を失ってしまったのか・・・。ご葬儀の時に使われた後飾り祭壇がそのままでした。

沢山のチューハイ、2Lの水のペットボトルが空になり大量にありました。

亡くなられたお部屋にはおかあさんが飾ったのか、亡くなられた息子さん地域のお祭りの法被を着て満面の笑みを浮かべる写真がありました。このころの息子さんはどこかへいってしまったのは言うまでもありません。

何を思って亡くなられたのか、苦しんでいなかっただろうか、ご両親に会える事を楽しみに亡くなられたのか、死にたくないと思って亡くなられたのかは、故人様しか分かりません。

あちらの世界で写真のような満面の笑みでいてくださることを願って、最後に写真に挨拶をして作業終了となりました。

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「無理を言ってすみません。私ではもう入れる状態ではなくて、助かりました」というお声をお客様(ご兄弟)より掛けて頂きました。

自宅の中で亡くなる事は家族にとって考えてもいない事ですよね。そのため衝撃が強いと思います。それ故に「早く掃除してほしい!」という思いが先行すると思います。私たちは出来る限りの事を、私たちにしか出来ない事を精一杯していきますので、「どうしたらいいの?!」とお悩みの時にはお声掛け下さい。

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片付け、遺品整理、事件現場特殊清掃

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