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どっちも私


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子供だったり、違う世界から来てたり、世間知らずで抜けてたり、そういうスレてない人間の価値観で、周囲にいる大人の凝り固まった価値観を揺るがしちゃう系。
まるで、スレながら一生懸命生きている大人たちが間違ってるみたいで、嫌になる。
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小説でこのセリフを読んだ時、少しだけ今の自分が好きになりました。

小さい頃見たアニメを成長してもう一度見た時、
懐かしさはもちろんですが、
当時とは違った視点から見られることの喜びと、
純な心で見られなくなってしまった寂しさを感じます。アンビバレンス。

「子供心を忘れない大人でいたい」とは思いつつも、グッと堪えること、型にはまることを誰からも教えられたわけでもないのに、自然と身についてしまう。
年齢とともに増えていく責任やルールが私たちを縛り付ける。


早く大人になりたかったはずなのに、子供のままでいたいと思うようになった。
だからこそ、いつまでもヒーローモノやスポーツアニメに憧れるんだろうなと思います。

冒頭に書いたセリフは
住野よるさんの「麦本三歩の好きなもの」と言う小説にあったものです。

このセリフを読むまで、擦れていく自分を認めたくありませんでした。

でも、擦れながらも一生懸命生きようとしている大人たちが、私が、
途端にかっこよく、逞しく思えました。

擦れていく自分に抗いながらも、「大人」と言う重い鎧を着て、社会と戦っているんだと気づきました。

社会と自分の抱える責任の狭間で戦い、グッと堪え、目を逸らし、逸らしたことを反省して、また戦う。
時には自分のために、誰かのために、立ち向かう。
そして鎧を脱いだ時は、自分を目一杯甘やかす。

言葉ではうまく表現できませんが、大人になるってこういうことなんでしょうか。


私が社会人になった時、大人にはなりつつも
たまにポケモンパンが食べたくなったり、絵本コーナーを見るのが好きだったり、シール集めが好きだったりする子供っぽい自分を大切にできる大人でありたいです。



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