見出し画像

灯台


俺は車でシーサイド・ウェイをドライブしていた。


夕陽に染まる、水平線には灯台が見えた。


夕陽に照らされた灯台、なんと画になるのだろう。

まるでプロカメラマンが撮ったような景色だ。

俺の車から止まれと言われたような気がしたので、灯台が見える場所に車を停めた。


相棒のツーシーターのオープンカーを降りた、


「そうか、お前もこの景色が見たいのか…」

「OK…、じゃ、休憩だ…」

俺は近くにある自販機から缶コーヒーを買った。

ポケットからタバコを取り出し、口に咥えジッポライターで火を付ける。

ふう~っとタバコの煙を吹き出し、タブを開け、ゴクりとコーヒーを一口飲んだ。

俺と相棒は夕陽に照らされ、黄昏れ時の灯台を眺めていた。



さざ波の音が心地よいのに、この景色を見ただけでもここに来た甲斐があったというものだ。


すると港から汽笛が鳴った、、、

ボッ〜〜〜!

ヒューヒューヒュ〜ん(霧笛)……。



沈みゆく夕陽を見つめ、ボラードと呼ばれる係船柱に足を乗せ、タバコを吸うと俺は完全に黄昏れに囚われてしまった。



カッコつけてんじゃねぇ〜よ!




       了

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?