【ラーメン】物語#4『爆誕!最強のフード・ファイター!G系全マシ人類超決戦』
第4話 『爆誕!最強のフード・ファイター!G系全マシ人類超決戦』
司会者「Ladies and gentleman!ようこそ最強のフード・ファイター人類史上最強超決戦へ。今回も選ばれし精鋭、数々の偉業を成し遂げてきたフード・ファイター達がここに集まりました。まずは選手紹介から」
エントリーNo.1
全国各地のお店の挑戦メニューを全て完食してきた男、さすらいのフードファイター、荒師野アキラ!
エントリーNo.2
大食い選手権で10年連続優勝者で優勝候補のルーカス・ナカタ!(男)
エントリーNo.3
ビーテレチャンピオンや数々のコンテストを総なめにしてきた新鋭、スコセ井下!(男)
エントリーNo.4
地獄の胃袋、天井知らずの女子ファイター、全部食子!
エントリーNo.5
ラーメンの大食いが得意な本命のキャメロン中野!
司会者「以上、5人による頂上決戦、人類最強のフードファイターが決定されます。解説はフードファイターのレジェンド、ジャイアンティ白澤。そして選手サイドの実況レポーター、ガールズ·ソネ子、のお二人。よろしくどうぞ」
「今回はG系ラーメンの元祖、ラーメンの全マシを何杯食えるか、というとんでもない企画なんですが、白澤さん、ぶっちゃけ何杯くらいいけるもんですか?」
白澤「そうですね、かなり厳しいものになりますね、私はおそらく頑張って3杯いけるかいけないかくらいでしょうかね。」
司会者「ソネ子さんはどうでしょうか、そうですね、私は2杯くらいでしょうかね〜。まずG系ラーメンの全マシとんでもない量なので見た目のインパクトにヤられてしまいますから、それに惑わされないように自分のペースを掴んでいってほしいと思います」
司会者「はい、その今回、試合で食すのは、G系ラーメン全マシをご紹介いたします。実物を持って来ましたが、これはヤバいでしょ!麺の量が600g、そこにニンニク、アブラ、野菜のマシに厚切りチャーシュー5枚を乗せ、まるで高層ビルのようですね、一杯約2000キロカロリーという化け物の食べもの、まさにラーメンの大魔王、ラスボスにふさわしい一杯。これを何杯食えるか選手権なんですが、優勝賞金もエグいんです。優勝者には1000万なんですが、その勝ち残った覇者にはさらに食べ続けてもらいます。もしこの全マシ10杯までいけたら、なんと10億円、それ以降、一杯毎に1億円というオプション設定があるのです。ルールは、時間は無制限で食べ進んでいただき、食えなくなったらそこで終了です。あとは吐いてしまっても脱落です。果たして何杯までイケるのか楽しみではありますが、この決戦なんと世界に同時配信されています。今や日本のラーメンは世界進出しているので、スポンサーも凄いんです、世界のスーパーリッチの皆様が、揃って出資しております。だからこれだけ賞金が出せるのです。さて、そろそろスタートしていただきましょう!」
司会「人類最強フードファイター決定戦スタート!」
「さあ、始まりました。今回は空どんぶりが用意されております。これは、もやしやチャーシューを一旦避難させられるようになってますね。これはタブーにしている店もあります、今回は許可したものになってます。」
白澤「通常は使わない食べ方、通常天地返しという技を皆さん使ってたべるんですけども今回はいいよ、というルールになってます」
司会者「これは勝敗に関係しますかね?」
白澤「あると思いますよ、得意なものから食べてとか、麺から食べてとか、野菜から食べて麺を最後に持ってきて、途中にチャーシューとかでバランスを考えながら食べて、という戦略として効率は上がると思いますね」
ソネ子「その効率を活かしているのが、さすらいのアキラです。麺と野菜を取り分けて食べやすくしてますね」
白澤「上手いやり方だと思います」
ソネ子「井下選手は天地返しの技を使って堅実に攻めてますね〜、基本に忠実に食べております」
白澤「これは王道な食べ方ですね、オーソドックスでありながらお手本的な食べ方ですよ」
司会者「ルーカスナカタ選手はアキラ選手と同じく取り分けて食べてます」
ソネ子「そうですね、さすがは10年連続チャンピオンらしい戦略ですね」
司会者「そして、食子選手は天地返し、基本に忠実です。凄い食べっぷり早いペースであります」
ソネ子「唯一の女子ファイターで、昔の私みたいです。いいペースですよ」
司会者「キャメロン中野選手はちょっと苦しそうですね」
白澤「いつもこうなんで、大丈夫だと思います」
選手一堂「ガガガ…!ズルズル!ガツガツ…!ポン、ぽんチュルチュル、シャキシャキ…!」
凄い打ち合いのファイターシーンだ!
司会者「さあ、選手たちは3杯目に突入しております」
白澤「全マシ3杯目だ、ここまでくればあとは勝ちたいと思う気持ちの問題だ」
司会者「……」
ソネ子「そうですね、気力の勝負となってきました」
荒師野「うう、、、無念。」
司会者「おっ〜とここで荒師野アキラが、3杯目で脱落です」
「残り4人ルーカスナカタ、スコセ井下、全部食子、キャメロン中野」
そして、4人による戦いだったが、ルーカスが4杯目で脱落し、スコセ井下は6杯目で脱落した。
残り2人は、全部食子とキャメロン中野との打ち合いに…。
ラーメンの大食いが得意なキャメロン中野だったが、8杯目で脱落した。
司会者「ということはここで全部食子の優勝が決まりましたが、あとはひとりサンドンデス、どこまで記録を残せるかが勝負となってきます」
ソネ子「今9杯目ですが、10杯いけそうな感じですね」
白澤「信じられない、まさに人類最強決定戦だ」
食子「ううう、吐きそう」
白澤「諦めるな、頑張れ食子!」
司会者「もうすぐ10杯です、賞金累計10億達成なるか」
ソネ子「さて、いよいよ10杯目です全マシ10杯目ですよ」
白澤「あり得ないが、現実ここで起きている紛れもない事実だ」
食子「ううう…苦しい、でも最後まで食べる、そう…私は全部食子!」
食子は最後まで諦めず10杯目を食べきったのである。
司会者「なな、なんと全部食子選手10杯目を完食!10億円獲得だ!」
さらに食子は2杯追加の計12杯総額12億円を獲得したのである。
ソネ子「おめでとうございます!全部食子さんの記録全マシ12杯という記録を残し、12億円という賞金を獲得しました。今のお気持ちをお聞かせ下さい」
食子「いいえ、今はもう何も考えられません。ただ、賞金は病気の家族がいるので手術代として使いたいです。あとは恵まれない方や子供たちへ全て寄付いたします」
司会者「いや〜皆さん、食子さん家族の手術代を引いた残りの賞金寄付するそうです。私もフードバトルの司会を長年やってますが、前代未聞の出来事であります」
ソネ子「素晴らしい使い道ですね、食子さんの人柄が伺えます。周りの人達からも信頼が大きいのではないですか」
食子「いいえ、私は学校時代はずっとイジメに遭っていました…。ずっと登校拒否でしたが、その反動を武器にフードファイターという道で勝負しようと思っていました」
白澤「心の中の裏側に隠れた闘争心、それが彼女の武器、そして何よりも弱者という立場を知っているがゆえの賞金の使い道。彼女こそ完璧で最強のフード・ファイターだ!」
全部食子、G系ラーメン全マシ12杯完食。総カロリー24.000kcal、獲得賞金12億円
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