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公認会計士不合格体験記【勉強開始〜撤退編】

皆様こんにちは、こんばんは!会計士受験生Bです!
今日は先日予定した公認会計士不合格体験記の勉強開始から一度撤退するまでの体験記を書いていこうと思います。


大学入学〜勉強開始まで

公認会計士の仕事を知ったのは、高校生のころに文理選択を迷った時でした。将来どんな職業に就きたいのか初めて真剣に考えた時でしたね。
数学が得意で好きだった私は、漠然と理系学部に進学するものだと思っていましたが、親の勧めで簿記3級の資格勉強を始めたのが、会計士を目指したきっかけになったと思います。

結局高校では理系クラスに進学する(数学好きだったから)のですが、公認会計士になるために志望学部は経済学部にきめて、高校を卒業します。そこから1年間の浪人を経て某旧帝大の経済学部になんとか合格できました。

大学入学直後の半年間はコロナの影響で、リモート授業がほとんどだったためか、暇を持て余して挙句にものの試しに簿記2級の勉強をしました。原価計算にふれてみて、嫌気がささなければ会計士試験に挑戦しようという建前でしたが、どことなく大学受験直後のためか「めちゃくちゃ大変だ」と噂の会計士の勉強を開始するのが億劫だっただけなのは秘密です笑

無事に1年の夏頃に簿記2級に合格して、気持ち有頂点でその年の秋頃からLECの2022年12月短答、2023年論文目標のコースに入ります。

ここまで、イケイケテンションで会計士勉強を開始するまでのお話でした。
勉強を開始してからわずか数ヶ月ほどで、とある転機が訪れます。

人生の転機

勉強を開始しておよそ2ヶ月が過ぎたころ、人生で初めての恋人ができました。大学で知り合った同級生でした。高校時代まで部活か勉強かしかしていなかった私は、女の子との付き合いなんて無縁でしたが、彼女の耳や鼻の形が愛おしすぎるあまりに四六時中その子の顔が思い浮かんでいるようになりました。俗にいうベタ惚れというやつですね。

とはいうものの、実は勉強しなくなることはなくて、むしろその彼女のために絶対に合格してやろうと躍起になっていたのはよかったのですが、そこからが問題でした。

付き合うことになってからおよそ1ヶ月ほどで、彼女に別れを告げられます。理由は「付き合ってみれば思ってたのと違うから」だそうで、あまりにも私には悲しい出来ことでしたが、そこである一つの問題提起を自分に課してしまったのでした。

「私が進む道はこれでいいのか?」

はじめて、自分が進む道に迷いができてしまいました。その当時まで、勉強やスポーツなど「自分のための」成長、「自分のための」努力をしてきた、つまりは自分のことしか考えていなかったのです。「付き合ってみたら思ってたのと違った」という言葉には思い当たる節もあって(あまりにもしつこく手を繋ぎすぎたり、、笑)、失恋を機に自分を振り返ることにしました。
なぜならば、たとえ私がこのまま憧れの公認会計士になって「自分のための」人生ばかりを歩むことは、惚れた女性に愛想を尽かされる辛さを犠牲にしてまでも望んではいないからでした。

失恋から学んだこと

私が自己本位な恋愛をしてしまった原因を自分の中に見出そうと努めた結果、自分を愛せてないからこそ恋人に私を愛する役割をもとめたゆえに恋人に依存してしまった、という結論に行きつきました。彼女を愛することよりも、私が愛されることを優先させたということでした。

私が私自身を愛せていないとはどういう意味でしょうか。
私はこう考えました。
まず、この場合における愛とは、尊敬や尊重のニュアンスに近く、好意のニュアンスには遠い、あるいは受容、寛容が適切な類義語かと思われます。
私という人間の本来的な不完全さ、そして追求しても底の見えない不可解さに対して、私はそれを社会的な悪の一種だと思い込んでいました。私はどれほど一生懸命に誠実に生きようとも、この世界の誰かにとって非難の対象であるかのような気がして、なんのために私は生きているのか、と悩んでいたのが当時の私だったのです。つまりは、私自身を愛せていないというのは、ありのままの私を私が受け入れられていないということです。

私が私を愛せなかったために、当時の彼女に好意の形で私を愛してもらうことを潜在的に求めていたのでした。それゆえに彼女にたいして自己本位な行動をとったために、離れられちゃったのだと、理解しました。

会計士受験から撤退するまで

それからというものおよそ半年間ほど、私は悶々としていました。
私は、私を愛せるようになるためには、会計士の勉強なんぞに力を割いていられる場合でないという葛藤を抱いていました。
だって勉強は、自分を否定することから始まるものであって、自分を愛することとは極めて遠くにあるものであるのですから、失恋したショックから自分を愛せるようになろうと躍起になっている自分には、勉強はいつの間にか身に入らなくなっていました。

こうして、目標の12月短答の半年前の6月ごろに勉強を撤退しました。すでに10ヶ月ほど勉強していたので側から見れば勿体無いことのように見えますが、当時の私にしてみれば、私が私らしく幸せな人生を送るための第一歩を踏み出したような、晴れた思いで身を引きました。

あの時から2年ほど経ちますが、いまだに後悔していません。あの時の私の決断のおかげで、それからの経験が今の私の糧となっていることを自覚しています。

以上で勉強開始から撤退編まででした。

次回の不合格体験記は、勉強再開編から1回目の短答式編までを記します。
ここまで読んでいただきありがとうございました!


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