ジャズボーカルに憧れる

 ジャズのボーカルに憧れる人は多い。私もできることならば弾き語りで歌ってみたい。しかし、歌詞が覚えられないし英語の発音にも自信がない。
ジャズボーカルで英会話をものにする人もいるらしい。一挙両得というやつだ。

 そもそもジャズボーカルとはどのようなものか、最近の音楽ジャンルはボーダレスが進み、なかなか明確な定義が難しい。
  4ビートが基調でスイングしていること
  伴奏者およびバックバンドがジャズのスタイルであること
  ジャズのスタンダードを歌うこと
 これでジャズやってますと言い張れば大丈夫。

 もちろんリズムは4ビートだけでなく、ロックっぽく8ビートでやることもあるし、16ビートでフュージョン風にやることもある。ボサノバやサンバなどラテンのリズムのスタンダード曲も沢山ある。

 スイングのリズムに乗せれば日本の曲もジャズっぽくなる。サザンとかユーミンの曲を4ビートでやると喜んでくれるケースもある。

 クラシック畑の人がジャズの曲をやる場合、このスイングという感覚がしっくりこない人もいる。基本三連符の前二つを繋げた感じになるのだが、独特のもたるようなノリは、きっちりしているクラシックにはないパターンだ。これがしっかりはまると気持ちがよい。

 ジャズを歌ってみたいという人と初めてやる場合、おすすめの曲は
「My Favorite Things」だ。ミュージカル「サウンドオブミュージック」の中の曲で、スイングを意識しなくてもノリが出る三拍子。
 JR東海の京都へ行こうキャンペーンに使われているから皆知ってるし。

 楽器だけでジャズのセッションをする場合、楽曲によりキーはほぼ決まっている。ジャズスタンダードのオリジナルのキーだったり、有名なバージョンのキーだったりする。しかし、ボーカルの人がいると緊張が走る。ボーカルのキーに合わせなくてはならない。よくやる曲でも馴染みのないキーだとうろたえる。できればフラット系のキーだとありがたい。

 慣れてきたらスキャットでアドリブしたり、楽器と掛け合いしたりもっと楽しい世界も待っている。

 私はスイング感溢れるグルーヴ、コードの組み合わせによるコンピング、コード進行を感じさせるメロディアスなフレーズ、ボーカルの人に気持ちよく歌ってもらえる演奏も目指している。

【REG's Diary   たぶれ落窪草紙   3月27日(水) 】

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