日本史における84年の奈良時代② 南都六宗は花盛り
奈良時代は日本が国家として確立していく重要な時期である。蘇我氏と聖徳太子の改革、大化の改新による律令制度を経て、天皇を中心とした国家体制が次第に整っていく。もちろんトントン拍子に進んでいくはずもない。試行錯誤を繰り返しながら社会体制は出来上がっていく。物事の黎明期はドタバタすることが多い。奈良時代も律令制において基本となる土地の所有に関してはコロコロ変わるし、権力争いは付き物だが、藤原氏と反藤原氏は激しい政権争いを繰り広げる。科学が無い時代、病気、天変地異や不幸な出来事は祟