【イスラエル】旧約聖書と約束の地
イスラエルはユダヤ人の国として建国された。ユダヤ人の定義はユダヤ人の母親から生まれたユダヤ教の信者かユダヤ教に改宗し正式に入信している者だという。
旧約聖書 創世紀
<神が世界を作った話>
闇に光を与え、天と地を分け、地には植物や動物を、天には太陽、月、星をつくられた。神は土から人をつくり命を吹き込む、これが男のアダム。神はアダムの脇腹から女のイブを作った。最初の夫婦の誕生。神は二人に言う、「産めよ、増やせよ、地上に満ちよ」と。
<アダムとイブの楽園追放>
アダムとイブは常夏で木の実が溢れたエデンの園で何不自由なく暮らす。
そこに神を妬む悪魔が登場。悪魔はイブをそそのかし、食べるのを禁じられていた知恵の実を二人に食べさせる。悪魔は禁じられていた命の実も食べさせようとする。知恵と永遠の命、両方手に入れると神と同じになってしまう。神は天使を遣わし、禁を破った二人をエデンより追放する。
<ノアの箱舟>
アダムとイブにはカインとアベルという二人の息子がいた。この二人は争い、カインはアベルを殺してしまう。神は争いや殺人を起こし、世界中に増える人々を失敗作と考えて、大洪水を起こして滅ぼすことを考える。
神は真面目で信心深いノアには大きな船をつくり、家族とすべての生き物を「ひとつがい」だけ乗せ、これから起こる洪水から助けることを伝える。
内陸で舟をつくるノアは嘲笑されるが、船が完成し乗船すると雨が降り続く。すべての陸地は水で覆われる。やがて水は引き、ノアの箱舟はトルコとアルメニアの国境のアララト山に流れ着く。ノアの息子三兄弟はそれぞれセムは中東でユダヤ・アラブの祖に、ハムは北アフリカでエジプトの祖に、ヤペテはヨーロッパの祖となる。
<バベルの塔>
人は再び神に挑戦する。人々は巨大な塔をつくる。その塔がどんどん高くなり雲を超え、神の領域へ到達しそうになると神は罰を与える。神は彼らの使う言語をバラバラにした。意思疎通のできない人々は大混乱に陥り、塔をつくることを諦め、散り散りに去っていった。バベルは混乱を意味する。
<約束の地イスラエル>
ユダヤ教の信仰の父アブラハムは神の啓示を受けてカナン(現パレスチナ)の地に家族と移り住む。エジプトを経てカナンに戻り神よりこの土地をアブラハムの子孫に与えるという啓示を受ける。
アブラハムと妻は高齢になっても子供に恵まれなかったので、侍女との間に子をもうける。その後高齢の妻が妊娠し子イサクが生まれる。そして侍女とその子は離れるが、侍女の子イシュマエルはアラブ人の祖となる。
神はアブラハムの信仰を試すためにイサクを生贄にと求める。アブラハムもイサクもこれに従おうとするが、直前に神は彼らの深い信仰を知りそれを止める。こうしてユダヤ教の信仰の父アブラハムの子孫は繁栄を約束される。
ユダヤ教の経典である旧約聖書の冒頭を思いっきり要約した。どれも有名な話だが、現イスラエルは神との約束の地に建国された。ユダヤ教からキリスト教、イスラム教が別れていく。
民族や宗教の確執は日本人の想像をはるかに超えて続いてきた。
【REG's Diary たぶれ落窪草紙 8月29日(木)】
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