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#145:筋肉がこるってどうなっていること?
肩がこる、首がこる・・・よくいいますよね。
血行が悪くなると筋肉がこってしまうことはよく知られていますが、この時体では一体何が起こっているのでしょう?
『こり』についてもう少し深く探ってみると・・・
筋肉が運動する際に、筋肉を収縮させているエネルギー源は実は酸素とブドウ糖から作られていて、『アデノシン三リン酸』といいます。この物質が分解される時に筋肉を動かすエネルギーが発生するという訳なのです。
しかし、長時間にわたって筋肉を使いすぎると(筋肉の使い過ぎといっても、運動し続ける場合だけではなく、例えばずっと座っている等、同じ姿勢をし続けるようなことも一カ所ばかりの筋肉を使いすぎていることになるので同じ状況になる)、まずは酸素の供給が追いつかなくなります。
一方のブドウ糖は肝臓に蓄えられたグリコーゲンを分解してブドウ糖にかえているので、この時点ではまだ足りています。それで、酸素が足りない状態が続くと、ブドウ糖との不完全燃焼が起きることで、あの疲労物質で有名な『乳酸』ができるのです。
乳酸が溜まると血液や組織は酸性に傾き始め、細胞の活動が急速に低下して疲労を感じてきます。その結果、筋肉が収縮して痛みを伴ってくる・・・これが『こり』というものなのです。
この不完全燃焼に対処するには、言わずもがな酸素を含んだ血液を多供給することとなります。マッサージや入浴、ストレッチ等はまさにうってつけで、これらを行い、血行を良くして疲労物質を流してしまいましょう。
古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com
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