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#123:痛いくらいの方が効くの?

マッサージや指圧は痛いくらいの方が効くの?
毎日のパソコン作業などのデスクワークで、もう肩や背中がコリコリ・・・そんな時は、近くのリラクゼーションサロンなどで体をほぐしてもらうのが一番ですね。
でもいつも思うのは、ほぐしてもらうお店や、同じお店の中にでもスタッフによってさえやり方はさまざま。ときにはかなり強い刺激で、痛いくらいにほぐされたりすることも・・・。

しかし本当は、痛いくらい強くもみほぐすのは、はっきりいって体にはよくありません。確かに痛い方がなんだか効いている感じがしますが、実際には強い刺激を加え続けると、体はその刺激から身を守ろうとして筋肉をもっと固くしてしまいます。それと同時に、圧を感じる感覚も次第に鈍感になってしまうため、もっと強い刺激を求めてしまい、その結果筋肉の浅い部分は強刺激のせいによる炎症が進んで血行不良となり(もみ返しで痛くなることも)、さらに筋肉のこりが頑固になってしまうのです。
こうなってしまうと、体の筋肉が本当は悲鳴をあげているのに、痛いのが気持ちいいと錯覚して、さらに強もみを強要して・・・という悪循環になってしまいます。
 
本来のマッサージや指圧は、筋肉をほぐす目的以外にも精神的にリラックスさせる効果をも期待させるものです。マッサージや指圧は、眠ってしまうくらいの緩やかな刺激にとどめておくのが本当は体にも心にもやさしいのです。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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