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スタッカートカスタネット。

2023.2.28

休日。
習慣化してきた朝の、蟹の親子『浜へ行く』読書タイム。こうやって誰かの暮らしに寄り添う暮らしって、なんだか不思議でおもしろい。

朝ごはんは、だいたいご飯のことが多いけど、昨日買ったアボカドと、こんがりベーコンを乗せたパンにしよう!と思ったら、アボカドがまだ微妙〜に固かった。とても残念。カリッカリになったベーコンとスライスオニオンでちょっぴりさびしいパンをいただく。アボカドはぬか漬けにした。なんとなく物足りなくて結局、白飯を盛る。米の御供にいか坦々。

家事をしながら、Audibleで小川糸さんの『ペンギンの台所』を聴く。『ペンギンと暮らす』の続き。小川糸さんの日記を聴いていると、丁寧におにぎりなんかを握りたくなる。お昼の釜揚げうどんの他に、ちぎり梅干しに鶏がらスープ、白ごま、ごま油垂らしたやつと、大葉にんにく醤油のおにぎりをにぎる。

このボリュームだと1.5倍速で1日1冊聴ける。


珈琲を飲みながら、メールをチェック。
本屋大賞実行委員より[二次投票、本日締め切り!」の文字。とうとうこの日が来た。1作品コメント書き終えたら、ちょっと読書してよし!という謎の条件をあみ出し、投票に励む。

七月堂


國松絵梨さんの『たましいの移動』を数ページ、声に出して読む。
ずっと不思議に思っているんだけれど、音読すると、声を発した後に、耳の奥なのか謎の音が鳴る。顔の中にカスタネットがあるみたいに、てぃちってぃちっと鳴り響く。みんなの中にもある?このスタッカートカスタネット。

もうチョコレートのように眠たい。
たましいの移動〈wed〉|國松絵梨

昼下がり…まどろーむ。
そばでひたすらねむるにゃむを、うらやむ。

どうして自分はこうなんだろう…
てきぱきタスクをこなしたい。
スタッカートに乗ってリズミカルに。

動機が純粋ならきれいなわけではない。音も、保たなければ何の音かはわからない。
たましいの移動〈さえずることができない〉|國松絵梨

いろんな音がする。
聞き慣れた生活音。
耳障りな音。
今日も時間が過ぎる音。
身体の不調音。
心の雑音。

声の海は はるか下でしずかにうるさい

そろそろ〆切の迫る音が本気で近づいてきた。
心臓がバクバク鳴る前に、投票を済ませなくては。

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