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ヒロユキさんに教えてあげたい。火災保険が必要だという『1%の論理』

世間では、保険は自動車保険以外はいらないという意見が注目を集めています。

本当にそうなのでしょうか?
確かに、その人の状況によっては不必要なのかもしれません。

しかし、家を持っている人に関して火災保険への加入は必須です。

なぜなら火災保険は、契約内容にもよりますが、加入者へのメリットが他の保険よりも、非常に大きい保険だと言えます。

自動車保険のように使ったからといって等級が下がって、掛け金が上がることもありませんし、生命保険のように病院や医師からの証明書も不要です。

そして極め付けの証拠として、非常に残念ながら、そこを悪用して金儲けをしようとする輩が跡を絶ちません。
更に、それの悪質な点は、意外なほどに世間で認知されていないということです。
無論、調べれば、いくらでも逮捕者やトラブル事例が出てきます。

今回は、そんなオイシイ?火災保険の注意点をプロの目線で紹介しました。

第1回 火災保険を利用したリフォーム工事は違法?保険金申請時に注意するポイント!

※注意※

実は、火災保険を悪用したことで、逮捕者も出ています。
悪質な保険利用、それは全体の1%に満たないのかもしれません。
でも、事実。

本記事を参考にしていただき、適正な利用をしてください。

■Q1 
火災保険の申請は、原則、加入者本人しか出来ない?

火災保険を使用したリフォームによるトラブルを防ぐ為の常識です。

台風や地震等の自然災害による被害時、加入中の火災保険を使用した修繕工事において、問い合わせや申請は、リフォーム会社では無く、加入者本人が行うことが原則となるかどうか?



YES or NO


正解は↓







正解は、YES




その通りです。

リフォーム工事前からのトラブルにご注意ください。


※ここからの内容及び本記事全文は、各保険会社とご契約者様との契約内容により、異なりますので、詳細の確認は契約者から保険会社への問い合わせが必要で有り、それが一番確実な方法です。



◎原則としては、火災保険を使用する場合、契約者から保険会社への問い合わせと、各種申請書類の請求が必要となります。


連絡方法は簡単。


契約している保険会社のホームページや、契約書に記載の有る問い合わせ窓口、または代理店の担当者連絡先を知っていれば、そこへまず電話連絡、またはメール等での連絡と相談をすることがお勧めです。


火災保険については、申請等が難しいと誤解されている人も多いかと思いますが、実は驚くほど簡単。

そもそも、保険会社は火災保険を利用する相手としては、一般の消費者を想定しており、リフォーム会社や工務店や建築士など専門的な知識を持つ人を想定はしていませんから、

当然といえば当然です。

火災保険の申請でお悩みやお困りの人も多いかもしれませんが、実は、詳しい人に聞けば良いという程度の事です。

※ただし、火災保険については適正な利用が前提なのですが、それを過剰に請求しようとする怪しい会社も有りますので、相談先については、ご注意ください。


では、その詳しい人とは?


リフォーム会社のお客様の場合、工事を相談するリフォーム会社でも大丈夫ですし、火災保険の担当者でも大丈夫です。

ただし、利害関係が発生しますから、なるべく信用出来る人に相談すると良いでしょう。

後は、火災保険に余り詳しくないリフォーム会社の方の場合、また一般の方の場合も含めての一番良い方法としては、あなたと直接の利害関係の無いリフォーム情報サイト【リフォーム思考】のような専門サイトの内容を確認するのは、良い方法だと思います。


ここで、申請の流れ(フローというか手順)を簡単にまとめておきます。


1、住宅の損傷を発見

2、火災保険会社へ連絡※加入していることが大前提です。


問い合わせ窓口へ連絡

『屋根が台風の被害で壊れたみたいです、火災保険は使えますか?』


『カーポートが大雪の影響で傾きました。火災保険の適用範囲となりますか?』

以上の方法で、申請に必要な最初の手順は完了です。

後は、申請に伴い、いくつかの相談をすれば、丁寧に火災保険会社が教えてくれます。

聞き方の例として、


『火災保険の申請に関連して、必要な書類を教えてください。

それと申請の際に注意する点、免責事項などが有れば教えてください。』


たった、これだけで大丈夫です。

3、保険会社が教えてくれた通りに対応をする。

一般的な例として、

・リフォーム会社に依頼した修理の見積り書

・写真

・保険会社から郵送されてくる申請書へ記載をし、見積り書と写真を添えて書類を送る。


4、保険会社が査定をし、決定された金額が指定講座に振り込まれます。


あとは、その金額で工事を行えばOKです。

簡単だと思います。




◎専門的な知識が無いと損をする可能性が有る部分としては、

【リフォーム会社の見積り書】

ですが、これは火災保険の原則が現状復旧ですので、過剰にならないように、また過小にならないように注意すれば良いだけの話しです。

◎専門的な知識が無いと書けないと思われがちな申請書については、今までリフォーム会社に相談をすれば記入を手伝ってもらえますし、専門家に聞かなくとも分かるレベルの申請書です。




ここで再度まとめます。


【火災保険の申請方法】は、

【火災保険の窓口に連絡して言う通りにするだけ】



専門的な知識が無いと損をする可能性が有る部分としては、

【リフォーム会社の見積り書】ですが、これは少し注意をすれば大丈夫です。


火災保険の見積もり注意ポイントとしては、


・雨樋等は廃盤品の場合、部分交換が出来ない為、全体的に交換をする。


・高所作業で危険を伴う場合、足場代金をしっかりと見積りに計上する。


・現状復旧が前提ですので、防水性や強度に注意し、理想的な工事方法を基にした見積りを作成する




注意ポイントといってもこれくらいです。

あとは、状況によるところが大きいです。



リフォーム会社のお客様から、よく受ける相談と回答も載せておきます。

※経験と実体験を基にしたQ&Aです。



『火災保険で下りた金額より実際の工事が安くなった場合、どうしたら良いか?』

→返金が必要ということは無い場合がほとんどです。



差額の金額によりますが、あくまでも保険会社が被害状況対して査定をした結果ですので、何か不正をしているということも無いです。


ただし、逆のパターンで、もし工事内容が変わって高くなる場合、再度申請が必要となりますので、工事内容によっては、ある程度の想定を見通した見積りが必要となります。

『火災保険を適用した工事で必要な足場を利用して、他の工事を行っても大丈夫か?』


→問題無い場合がほとんどですし、これはよくあるケースだと言えます。屋根の補修をするついでに外壁塗装を行う等、ただし、保険申請では見積りを別々にし、火災保険適用工事を明確にする必要があります。


『火災保険が下りたけれど、応急処置のみで工事をしなくても大丈夫なのか?』


→火災保険が下りた後で状況が変わり、少し先に全体的な工事を考えている場合や、何かの理由が有って工事を先送りすることはありえることですから、将来的な備えとして保険金額を残しておくことは妥当な事だと思われます。


ただし、前回申請した部分が次回の災害で被害を受けた際に、前回直していないから、申請が出来ない、または保険金が下りないという可能性は高いと思いますので、総合的な判断が必要です。

※あくまでも一般的なQ&Aです。確実な回答が必要な場合は、保険会社へ連絡をしてください。
直接聞くと保険の金額や査定に影響が出るのでは?と心配する人は多いですが、あなた個人の情報は伝えずに契約している保険会社の相談窓口やコールセンターへ問い合わせれば、そういった不安とは無縁になりますので、そういった方法もお試しください。

火災保険については、正しい知識を持ち、適切な利用をすることが必要です。

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