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「種土用」の植物素材。自作する際の「甘い」植物「酸っぱい」植物とは。

学術的ではない表現で

種土に関してはこちらをご覧ください。

誤解のないように書いておきますが、
私は植物や土に関して研究されている方々を
心の底から尊敬しています。
しかし、一般人の個人であっても、
わからないことに挑戦する自由はいつでもあると思ってもいるのです。
ただ、民間人であるからこそ、
学術的で、専門用語を使ったり、数値を提示するのではなく、
あえて五感を使った表現にすることにこだわりたいなと思うのです。

リフォレスターにしても、各家庭でやる場合、
食の好みによって追加する野菜くずは異なるはずですから、
決して少なくなはい家庭の差異を考慮して、
解説したいと思っています。

種土に追加する植物に対する表現も
五感で表現するからこそなんとなくわかるようにしたい。
なので、こう言った表現につきましては、ご容赦いただけると幸いです。

甘いと、酸っぱいの見た目の基本

植物の甘さ、酸っぱさを知ろうとする時、
実際噛んでみるのもありですが、
私はやりますが、それは人にはあまりお勧めしたくありません。

それに、やり方さえ知っていれば、
ある程度見た目で判断できたりもするので
その方法をまずお知らせします。

見た目で判断する方法として
葉の形状があります。

雑草類のうち葉の形状が細長く直線的なものは
だいたい酸っぱい系の草になります。

逆に、葉の形状が縦横に広い形のものは
やや甘い系と考えます。

次に雑草を根本から切って、軒下に干し、
しっかり乾燥させた後の枯れ色で判断する方法もあります。

茶色に近いほど甘い系。
薄黄色に近くなるほど酸っぱい系。

そして、乾燥後の葉の崩れやすさ
バラバラに崩れやすい葉のタイプは甘い系
バラバラに崩れにくい葉のタイプは酸っぱい系です。

これは樹木でもだいたい同じですが、
樹木の場合は黄色く紅葉しても雑草よりは甘味が強く、
雑草の甘さは樹木と比較できないほど細やかな甘味です。

つまり、雑草に関しては
ほぼ酸っぱい系と考えて良いでしょう。

例外として、レンゲやカラシナ、諸葛菜のような
春一番に花が咲く雑草は甘い系と考えます。
どういうわけか初夏に花をつける雑草は別の特性も併せ持っているようで
これらの雑草が多い土壌はだいたい豊かだったりしますし、
土自体が暖かいようなのですよね。
もしかすると、そもそも微生物が多めなのかもしれません。
それに、野生ではこういった雑草が群生する場所では
ススキやカヤがあまり発生しないというところからも
土壌が酸性に寄っていないということがわかるのも面白いですよね。

雑草を堆肥にするなら、売れ残りの根菜を加えるべき

自然栽培や有機栽培を目指す方には怒られるかもしれませんが、
あえて雑草も腐葉土化したり、種土の植物素材として使いたいなら、
青果店やスーパーなどで、
廃棄寸前の野菜を材料として使うことをお勧めします。
根菜は、にんじん、青首大根、さつまいも、ごぼうを軸として
あとはなんでもいいかな。
量は雑草と同じくらいの量で良いと思います。

なぜなら
先に書いたように「雑草は基本的に酸っぱい系」の植物です。
そして、酸っぱい系の中でも、
葉の形状が細長い雑草が多く生える土地は
酸性に偏りがあるからです。

この酸性に偏った土を自然素材で中性に近づけるためには
腐葉土や種土に有効な微生物を増やす必要があり
有効な微生物は甘い系の植物が好みのようなので、
微生物のために、ある程度糖分高めの根菜を植物素材として
足すという考え方です。

これも、リフォレスターから見つけたヒントなのですが、
野菜くずの分解過程を観察してゆくと、
微生物の好みが見た目でわかってくるようになります。
甘いにんじんや青首大根などは真っ先に分解し、
次にキャベツやブロッコリー、カリフラワーの茎、
そして緑の葉の部分の順に分解します。
伝統野菜や甘みの少ない大根などは甘い根菜に比べ
圧倒的に人気がなく、
食べるものがなくなってきてからしぶしぶ食べるという感じです。

種子の類も同じで、どんぐりやマカダミヤナッツの殻は人気で
松ぼっくりはそうでもない。

最終的には全部分解してくれますが、
最初にやる気を出すためというか、微生物を増やすためというか
彼らにとって好きな植物を与えておくことが
とても大切な要素のようだからです。

期限切れの根菜のメリット、デメリット

あえて売れ残りの根菜類の購入を進める利点は
・SDGsに沿っていること
・扱いやすいこと
・価格が安いこと
です。

逆に、デメリットとしては
・そもそも自然栽培ではない野菜であること
・化学肥料がを含有していること
・残留農薬があること
があります。

それでも、これらを使うことを勧めるところが
木村さんと私の方向性は同じでも、考え方が異なるところです。

毒を持って、毒を制する考え方

売れ残りや期限切れの一般的に流通している野菜に
デメリットがあるとしても、
それを腐葉土や種土の植物素材として利用することは、
自然栽培や有機栽培に逆行する判断であると同時に
最小限の化学肥料と農薬を畑の土に添加することで、
流通している種子が育ちやすい環境に近づけることができると考えます。

これも、経験からなのですが、
かつて自然食、自然栽培にっどっぷり使っていた生活を送っていて
本来ならそういう生活を送っていれば健康で豊かな身体を
作ることができたはずなのに、
そういう結果にならなかった経験がありました。

それは子育ての中で顕著に現れたことでした。
小学校の中学年までかなりシビアに自然食を目指した生活を
していて、ファストフードやファミレスは禁止な生活を送って来たのですが
ある時、気づいてしまったのです。

きっかけはアマゾンの少数民族が侵略者が持ち込んだ病原菌が原因で
かなりの種族が絶滅したという話を知ったことです。

そもそも住んでいるのが都市部なので、
都市環境というのは常日頃から衣食住のどれもに
微量の毒素はあるわけです。
子供も成長すれば、
親に隠れてさまざまなものを口にする機会が増えるでしょうが、
そのタイミングが遅すぎると
同級生には何ともないような添加物ででも
子供達の体は異物と認識してアレルギーになってしまうかもしれない。

その時以降、食の予防接種として夫に内緒で半年に1〜2回程度
あえて子供達をファミレスやファストフードに連れてゆくようになりました。
実際、最初の食事の後小さなじんましんや、
ゆるい発熱などを起こしましたが次第にそれもなくなり高校では
お友達と違和感ないお付き合いもできたようでした。
大人になって自分から食を選ぶようになると、
不思議とファミレスもファストフードも行かないらしく、
幼い頃の自然食の経験も無駄ではないことがわかったのは
ちょっと嬉しい誤算ではあります。

それと同じで、
畑の土自体に化成肥料や農薬を使わなくても、
遠回しに限りなく少ない量を含有する材料を取り込むことで
土や農作物に良い作用をもたらすのではないかと考えます。

たとえば、残留肥料の効果で作物の収量が少し上がる。
残留農薬の効果で害虫の発生が少し収まる。
相乗効果で作物が少し柔らかくなったり、シュウ酸の生成が収まる
効果が期待できるのではないかと思います。

それに、やはり、毒のある世界で生きる私たちの体は
毒の中で生きるように進化して来てはいないかと
思えてなりません。

限りなく毒の少ない食べ物は、
今の私たちにとっては毒のないことが毒になりかねないと思うのです。

リフォレスターに入れる野菜も
自然農法から見たらすでに毒の入った材料で土を再生しているわけですが
そういった野菜くずから収穫できた野菜も
立派な有機栽培で、きちんとおいしい。
ならば、消費されない売れ残り野菜を植物素材として使うこともまた
現代だからこそ、立派な自然栽培と考えても良いのではないかと思うのです。


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