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リフォレスターが中低層の集合住宅のベランダに特化していると言える訳


東京都の「チームもったいない」に登録させていただいた流れで
12月7、8日ビックサイトで開催されたSDGs Week EXPO
行ってきました。
1日目は理フォレスターを広める情報の収集に
気ばかり焦り、ちょっと痛い人な感じになってて、夜はしっかり反省会。
翌日はもちょっと謙虚な感じで、
単純に気になった企業や団体の方々のブースを周り、
全く関係のない、関わりもなさそうなところでも、
とにかく出店されている取り組みや製品の話を聞いて回ってきました。

この2日の収穫は大きくて、そもそも関連のありそうな分野は
より深く、より広い可能性を模索できる良い種をいただけましたし、
全く関係のない分野からも、思ってもいなかったような視点、
製品、取り組み、その先に見ているものなど得ることが
本当にたくさんあり、お話くださった皆さんには本当に感謝です。
もちろん、「チームもったいない」さんにも本当に感謝です。

いつか、私もブースを出店できるくらいの活動に繋げて行きたい。
そんな目標とか勇気をたくさんいただいた2日間でした。

さて、「土」への想いは宗教的?

そんな噂はだいぶ前からちょくちょく耳にしており、
実際「リフォレスター」を世に発表しようと決意するまで
半年くらいは迷っていたんです。

いえ、実験1年目に1本だけベランダでの土の再生という動画は
youtube に挙げたことはあったんですが、
当時は土の再生方法がうまく行ったから、調子に乗って1本挙げた。
そんな感じでまだ名前をつけるなんてことも考えていませんでした。

今回エコプロで土に関するお話をいくつかのブースでお聞かせいただいたり
私も調子に乗ってお話しさせていただたりして、
(土の話ができるのが嬉しくてつい。
 もし、この記事を読んでくださってたらちょっとぐいぐい
 行きすぎてしまい、ごめんなさい。)
特に北の方の大学の先生には、土の微生物に関する分野では
これと言った確立された「絶対正解」がないこと
生き物相手で条件付けが定まりにくいことが原因で
みなさん、強いこだわりや一過言持っておられるということを
教えていただきました。

でも、それはよくわかる。
リフォレスターとても、そのこだわりの1つですからね。
とはいえ、研究、商材、の分野問わず、それぞれの皆さんが
熱く語ってくださった「土」のお話はどれも興味深く楽しかったです。

フィールドに適用できる正解よりも、フラスコの中の正解を目指す。

農業や、農業用微生物の研究者が学問から「土」にアプローチするのに対し
個人研究の私は、そもそも狭く、条件を区切った範囲で
そこだけに特化した土の世界を作っています。

どんな分野でもそうですが、
フィールドを小さな範囲で定義して、その中で正解を作るのは
そんなに難しいことではありません。

例えるなら、水槽に海や川、池などを再現するアクアリウム。
瓶などに植物を配して景色を再現するテラリウム。
漬物や、糠床も小さな範囲の中で
定義された条件のなかで作られていれば、概ね全て正解といえます。

リフォレスターも同じで、
区切られた容器の中で植物が育つ土作りを決まった微生物を入れて行い、
土ができたら野菜や花を植え、
植物が枯れたら、また土を再生することを繰り返す。

「研究」ではなく、方法・方式の類なので、
言ってみれば美味しいところだけすくって作った
ずるいものなのかもしれません。

ただ、ベランダに特化していても
入れてはダメなもの、植物でも分解しずらいものもやはりあり。
どんなものでもオールオッケーとまではいきません。

実践するフラスコ(容器)は個人の自由に任される

正解が示しやすいリフォレスターでも、
最善の方法を公開していても、実際に挑戦してくださる方の中には
例えば外箱をプラスチック容器で行ったり、
フェルトの中袋を使わなかったり、
容器の大きさが極端に違ったり、
密閉しようとしたり
肉や魚系のものを入れてみたりと
わりと自由にアレンジする人は出てくると思います。

こういった条件下では微生物の呼吸が妨げられたり、
水分調節ができなくなったり、腐り、虫の発生を誘発するので、
「やっぱりリフォレスターはダメ」という人も出てくることは
予想しています。

実際、フルパフォーマンスを望まず、分解完了期間を+1ヶ月
くらいのスピードでも問題ないと考えている場合などでは
ある程度のアレンジは全然アリだと思います。
2〜3ヶ月かかったとしても、それでも分解は早い方なので。

それにプラケースでやりたい場合はプラケースに工夫すれば
すむだけですから。

他の微生物資材でも「分解」はできる。たぶん。

リフォレスターは鶏糞に含まれる微生物と、
植物の繊維質の分解を得意とするカルス-NCRを
土に混ぜ込んで分解させる方式ですが、
これまでにもよく知られたEM菌や、その他の微生物資材でも
土に混ぜ込んで分解させる方式を使えば、
ある程度リフォレスターと似たような結果になるような気もします。

ただ、リフォレスターの実験で、一つわかっているのは
未完熟の腐葉土を加えると、一時的にパフォーマンスが下がるという事で。
つまり、鶏糞とカルスNC-Rを地面の土に混ぜ込んで使う場合、
それなりに状態は良くなるかもしれないけれど、
リフォレスターでうたっている概ね1ヶ月で
土化はしないんじゃないかと思います。

使用している2種類の微生物は土地によって
他の微生物が入りやすく、呼吸がしづらい環境では
どちらかといえば弱い方の部類になるのではと。
(カルスNC-Rに関しては、微生物の働きは同じですが
 良い意味で望む効果のベクトルが畑と異なります。
 後日詳細の記事を掲載します。)

そういう意味でも、
リフォレスターはあくまで狭い範囲、何かと制約の多い
「中低層の集合住宅のベランダに特化させた」
土の再生方式であり、
植物の育成と、残土の育成を
年間を通してサイクル化できる「新感覚の土再生方式」としているのです。

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