反射性失神とは? vol.02
反射性失神はあまり耳にしないかもしれませんが,実は最も一般的な失神の原因です。脳への血流が一時的に低下し,様々な症状を引き起こし、最終的には失神に至ります。失神後,意識は数分以内に回復し,後遺症も残りません。
反射性失神の原因は,自律神経反射に関係しており,症状は何度も繰り返されることがあります。
【種類】
反射性失神には,血管迷走性失神,状況性失神,頸動脈洞症候群の3つのパターンに分けられます。
血管迷走性失神:長時間立ったり座ったりすることで起こりやすく,吐き気や冷や汗などの症状が現れることがあります。
状況性失神:特定の状況で誘発される失神で,排便排尿や咳,嚥下(飲み込み)などがその例です。
頸動脈洞症候群:首を動かしたり,圧迫によって引き起こされる失神です。
ここでは,私が抱えている「血管迷走性失神」の特徴について説明していきます。
【症状】
血管迷走性失神は,めまいや吐き気,冷や汗などの症状が現れることがあります。私の場合は以下のような症状があります。
視界の不良
吐き気
腹痛
動悸(心臓の痛み)
その他多数
【起こりやすい状況】
血管迷走性失神は、自律神経反射による疾患であり、様々なトリガーによって発症してしまいます。私の場合,通勤電車や朝礼時などの立ち続けた時に発症することが特に多いです。
立ち続けたり,座り続けた時
疲労時や睡眠不足時
採血時など、痛みを感じる時
空腹時や,脱水時
高温状況下
その他多数
今,筆を進めている最中でも、室温が高いせいか少しめまいがしています。。。
このように、血管迷走性失神は様々な状況で,様々な症状として現れることがあります。症状が繰り返される場合は,特に大変です。
さて,次回の投稿は、「診断方法」についてです!
参考文献
・自律神経 初めて学ぶ方のためのマニュアル,榊原隆次 内田さえ,中外医学社
・失神の診かた・治しかた,古川俊行,日本医事新報社,2024
・”KOMPAS”,循環器内科,https://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000626.html,(20240420)
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