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高校無機化学(補足)~半反応式の作り方~

半反応式の作り方はとても簡単。舐めてかかろう。

例として、過マンガン酸カリウムの半反応式を書いてみる。

①反応前の物質と反応後の物質を書く。

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残念だけどこれは暗記。有名な酸化剤、還元剤については、教科書などにまとめられているので確認しておきたい。(無機化学の反応式を書く時にも必要)

②両辺のO(酸素原子)の数をH2O(水分子)で合わせる

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合わせてください。。。

③両辺のH(水素)の数をH+(水素イオン)で合わせる

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合わせてください、、、

④両辺の電荷をe-(電子)で合わせる

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合わせてください・・・

これで、半反応式が完成!といいたいところだが、もう1段階、確認したいことがある。それが、

⑤反応式が、溶液の液性条件を満たすか確認

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正味、①~④で書いた反応式が正しいことが多いが、本当は上に書いていることを考えないといけない。過マンガン酸カリウムの例でいうと、この反応が起こるのは、酸性条件下である。したがって、左辺にH+がいるこの半反応式でOK

この考え方は案外大事で、特に水の電気分解や、逆反応の燃料電池の反応式を作るときに使う。

以上の①~⑤のステップで半反応式が書ける。

この書き方のいいところは、反応物質の酸化数を一切考慮しなくてもパターンで書けるところだ。ですから、半反応式は舐めてかかろう。

今回はこれでオワオワリ。

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