『リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する』を読んで

企業人の学習や成長に関する研究で有名な立教大学 教授 中原淳氏と、経営学を教えながら人の発達・成長に着目する神戸大名誉教授 金井壽宏氏の共著。

高校、大学等で学びの場は終わったかのように見えるが、社会人としてはるかに長い月日を過ごす中で、人は生涯学び続ける、成長し続ける、という視点に当たり前ながらハッとさせられた。
確かに、ぼんやりと日々を過ごし、漠然と不安を感じるくらいなら、自分の興味関心にどんどん触れていきたいよね。

そこで大事なのが内省。自分に向けて問いを投げかけ、考えるプロセス。内省は一人では完結せず、誰かに説明したり、共有することでその真価を発揮するようだ。人に相談してるうちに頭が整理されるとか、誰かに物事を教えると理解が深まるとか、思い当たる節もあって納得。

仕事柄、人事担当者や研修担当者とやりとりをするけど、研修やe-Learningさえ与えれば勝手に成長してくれると思い込んでいる人が結構いる。
従業員はRPGゲームのキャラみたいに思いどおり育成できる存在ではないから、本人が学びたいと思える環境づくりが必要に思える。
その環境づくりの一ステップとして、内省を促す機会提供は有効なんじゃないか。例えばグループディスカッションでもいいし、上司との1on1でもいい。

と仕事への展開として考えてみたけど、自分のキャリアや身につけたい専門性を考える上でも、内省はどんどん使っていきたいと思えた。

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