見出し画像

オランダ留学中に見つけたサステナビリティ

こんにちは!

ReF4期のEriです💌

今回のブログでは私がオランダ留学中に見つけたサステナビリティについて、主にヴィーガニズムと交通手段の観点から紹介します!



1.General Information ーオランダってどんな国?ー


 オランダはヨーロッパ北西部に位置し、東にはドイツ、南にはベルギーが面しています。国土の4分の1が海面よりも低いところにあることから、運河やダム水路が国中に見られます。よって海面上昇や洪水は、国民にとって非常に深刻な問題であり、それも相まって環境政策への取り組みも国全体で行われています。

 ちなみによく聞かれる質問が「オランダって何語?」ですが、公用語はオランダ語です!しかし、人々の英語能力が非常に高いため、日常生活でさほどそのことによって困ることはありません!

 オランダといえば風車やチューリップのイメージを持っている方も多いのではないのではしょうか?実際に住んでみるとそのイメージ通り、自然に溢れています。

 そんなオランダは「環境先進国」と呼ばれ、「2050年までにサーキュラー・エコノミー100%実現」を目標として掲げ、自然と共生する工夫がされています🌿




2. Veganism ーヴィーガニズムー


 オランダのスーパーに初めて訪れた時、最初に驚いたのはヴィーガンセクションの大きさです。ソイミートなどの代替肉も、ハンバーガー用、ミートボール、ソーセージなど様々な種類があり、選択肢がとても豊富です。そして興味深いのは、そういったヴィーガンの商品が、普通のお肉よりも安いことも多くあることです。というのも、現在ヨーロッパでは家畜の環境負荷への観点から、肉製品に高い税率を課す”meat tax(肉税)”の注目が集まっています。


 その中でも特にオランダは、その政策について非常に前向きで、導入について検討されており、実際に導入後の効果についての調査や研究も行われています。また、首都であるアムステルダムの西に位置するハーレムという都市では、食肉の消費量削減のため、バス停などの食肉広告を2024年から禁止することが決定されているなど、食肉消費による健康面への影響や気候変動政策として積極的に取り組まれています。


 実際に私自身も、気候変動への意識と共に、「選択としてあるなら、値段がさほど変わらないのなら、わざわざお肉を選ぶ理由ってなんだろう?」という気持ちからほとんどオランダでの生活ではお肉を食べることがなくなりました。カフェに行っても必ずと言っていいほどVeganメニューがあるのも、ヴィーガンになることのハードルを下げてくれます。友達にヴィーガンの子がいることも珍しくなく、他のヨーロッパの国から留学に来ているルームメイトたちもオランダは、自分の国と比較してもヴィーガンとして生きやすいと言っているのを耳にしたこともあります。

日本でヴィーガンとして生きることのハードルは、”手に入りづらさ”、”値段の高さ”、”選択肢の狭さ”、”普及の低さ”など様々な要因がありますが、そのすべてが繋がっているのではないか、というのが今の私の考えです。というのも、普及していないから、需要が少ないから値段も高くなる。しかし、逆に値段が高いから普及しづらいということもできる。よって、オランダのように政府がヴィーガニズムに対して積極的に取り組むこと、それによって企業を後押しすることで普及を高めることが重要なのではないかと思います。


 完璧にヴィーガンにならずとも、週に数回お肉を食べない日を作る、など全体としての消費量を減らしていくことも環境負荷削減のため、一個人としてできることだと私は信じています!!



3.自転車大国オランダ🚲


 オランダは世界でも一番の自転車大国として知られています。と言ってもなかなかイメージがつきづらいかもしれませんが、オランダの人口約1700万人に対して自転車の数は約2280万台!!街中どこを見ても自転車に乗る人々で行き交っています。初めて私が現在住んでいる街、ユトレヒトに訪れた日は何度も自転車に乗る大量の人に轢かれそうになりました(笑)道に走っているのは自転車か公共交通手段のバスがほとんどで、車はあまり見かけません。


 そんな自転車の普及の背景にあるのは、街そのものが自転車の交通のために様々な工夫がなされていることです。自転車専用の道路、自転車専用の信号やルール、街全体がサイクリングのために舗装されています。オランダに住むのに自転車はマスト!と聞き、私もすぐにセカンドハンドのアプリで自転車をゲットしました!授業に行くのも、友達との待ち合わせに行くのも、どこへでも自転車を使っています。”雨や風の日はどうするの?”と疑問を持つかもしれませんが、オランダの人々は天気に左右されません!(笑) どんなに天気が悪くてもほとんどの人は変わらず、自転車で通勤・通学をしています。


 私の通っているユトレヒト大学のメインキャンパスには、世界一長い570mのプライドレインボーカラーの自転車道路があります!これはLGBTQ+コミュニティーへのサポートやダイバーシティ推進の観点から作られたものです。余談ですが、オランダは世界で初めて同性婚を認めた国であり、街中ではレインボーフラッグをよく見かけます🏳️‍🌈



4.オランダから学ぶ日本のこれから


 ここまでいかがだったでしょうか?サステナビリティについての学びを得ることは、自分がオランダを留学先として選んだ理由の一つでもあったので、ここでそれらを紹介できることを嬉しく思います🌱


 オランダは、気候変動政策でイニシアティブを取るEU加盟国の中でも特に国としての取り組みも非常に多く見られ、人々の意識も高いように思います。ここから日本が学べるのは、政策として気候変動に取り組む重要さではないでしょうか。”上からの革新”とも聞こえるかもしれませんが、やはり政治に関わる人々が他国から気候変動政策について学びを得ること、国民へ推進することは必要不可欠なのだと私は考えています。

 もちろん、若者の意識や声を届けることも大きなインパクトをもち、絶対に必要な力だからこそ、ReFでの活動をこれからも大切にしていきたいと思っています✨

 次回のブログもお楽しみに!!

 


参照


”Dutch look into taxing as part of shift towards vegetable protein”, Dutch News,

https://www.dutchnews.nl/2022/03/dutch-look-into-taxing-meat-as-part-of-shift-towards-vegetable-protein/

“How the Dutch Meat Tax could affect the global food and beverage industry”, The Global Advisory and Accounting Network,

https://www.hlb.global/how-the-dutch-meat-tax-could-affect-the-global-food-and-beverage-industry/#:~:text=Background%20on%20the%20Meat%20Tax%20proposal%20in%20the%20Netherlands&text=Effectively%2C%20the%20TAPP%20Coalition%27s%20proposal,by%20as%20much%20as%2010%25.

”世界初、オランダの都市が公共の場での食肉広告を禁止。反発の声も”, Table Source,

https://www.table-source.jp/news/haarlem-ad/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?