Jones骨折について
こんにちは!
理学療法士の前です。
今回は、Jones骨折について記事を書いていきますね。
知っている方も多いとは思いますが、Jones骨折はサッカーをしている人に多いです。
僕自身サッカーをしていたのと現在サッカー部のトレーナーをしている事からJones骨折は
大変興味があるスポーツ疾患です。
興味がある方は最後まで読んでみてください。
◎Jones骨折とは?
まずJones骨折とは?から説明していきます。
誰かに
「Jones骨折ってどんな骨折?」
と聞かれてすぐ答えれるでしょうか?
意外とすぐに答えれない方が多いと思います。
やはりACLや半月板などと比較すると少ないとう理由もあることから深くは中々学ぶ機会もないですよね。
ACLや膝OAなどに特化したセミナーはありますが、Jones骨折に特化したセミナーは聞いたことはないです。
あるなら受けてみたいものですね。笑
さて、Jones骨折はから説明していきます!
Jones骨折は1902年にSir Robert Jonesにより報告された骨折であることからJones骨折と呼ばれるようになりました。
Jones骨折は第5中足骨基部の疲労骨折のことを指し、力学的および解剖学的な特性から遷延治癒や偽関節に移行しやすく、難治性であることが有名です。
Jones骨折は外傷による骨折ではなく疲労骨折です。
つまり、長時間のスポーツ活動などのステップ動作やジャンプ動作、シュート動作を繰り返すことによって生じるということを押さえておきましょう!
第5中足骨骨折は骨折部位によって
①結節部剥離骨折
②近位骨幹部骨折=Jones骨折と呼ばれることが多い
に分けられます!
少し前までは
①結節部剥離骨折(zone1)
②Jones骨折(zone2)
③近位骨幹部骨折(zone3)
と分類されていましたか、②と③は区別が困難であり前者と後者の分類どちらを用いるべきか討論されています。
結節部の骨折はいわゆる下駄骨折で、この部位の骨折は血液供給も豊富であり保存療法での治療が可能で予後も良好と言われています。
ですが、近位骨幹部骨折では力学的ストレスが加わりやすい部位、血液供給が不良ということから保存療法で治療するのは難しく手術療法が推奨されています。
Torg分類
typeⅠ:過去に骨折の既往がなく、新鮮骨折の所見
typeⅡ:過去に骨折の既往がなく、遷延癒合所見
typeⅢ:過去に疼痛の既往や骨折の所見の既往があり、偽関節所見
これに対してtypeⅠでは保存療法が原則的に選択され、typeⅡとⅢでは手術療法が選択されます。
発生要因としては、内反膝や回内足、内反足を
呈する下肢のアライメント、股関節内旋制限や下肢筋機能低下、人工芝での練習や試合の繰り返しなどなど。
人工芝での練習は他の天然芝や土のグラウンドなどと比較して3倍近くのリスク上昇の報告があるのでプロやトップレベルの選手などにも多く見られます。
◎Jones骨折が難治性の理由
Jones骨折が生じる第5中足骨基部の近位骨幹部は力学的ストレスが加わりやすい点と、この部位に血流が少ないという理由から難治性となっています!
つまりJones骨折の生じる部位は、栄養血管のほぼ境界線であるため血液供給が少なく血行障害が生じてしまう。
そのためこの部位での骨折は保存療法では回復の見込みは少なく、手術を行わないといけないということです。
その他にも難治性である理由としては筋や腱の付着部であること、第5中足骨基部に延伸力が加わりやすいことなど色々理由があります。
◎Jones骨折のリハビリ
Jones骨折のリハビリの目標としては、早期のスポーツ復帰も重要ですが、再骨折を防ぐことが極めて重要になると思います。
そのため術後の筋力ex、ROMexはもちろんですが、動作指導(特にカッティング動作など)を行って前足部外側への荷重を軽減させるリハビリを行っていく事が重要になると思います。
再骨折の確率は髄内スクリューの場合だと、7.7~22%と決して数値としては少なくないです。
十分に再骨折は有り得ると思います。
どの疾患もそうだとは思いますが、いかに再受傷や再骨折を防止できるかというのは大事になってくると思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
質問等あればTwitterのDMにて受け付けてますのでよろしくお願いします!
まだまだ、書きたいことはあるのですが、書きすぎると読み辛いと思い簡単にまとめさせて頂きました。
自分の中ではJones骨折は大変興味深い範囲ではあるので、もっと学んでいきたいと思います。
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