【イギリス英語学習に!】おすすめBBCドラマ6選
イギリスでは、テレビライセンス(受信料)を払っていると、ネット上でドラマやバラエティ、ドキュメンタリーなど、わりとなんでも観ることが出来ます。(追加料金なし)
そのため私は、2年前にイギリスに来てから「どっぷりブリティッシュイングリッシュに浸ろう」と思って、毎日1話ずつくらいのペースでイギリスのドラマを鑑賞したりしています。
ドラマの中には、イギリスのネイティブの人たちがよく使うフレーズやスラングなんかも満載で、ドラマを通して聴き慣れておくと、実際の生活でもだいぶ役に立ちます。
そして最近、私がこの2年間で鑑賞したドラマの本数がそれなりの数に上っていることに気が付きました。
今回は、その中でも私が個人的におすすめしたい作品をいくつかご紹介したいと思います!!
はじめに~イギリスのドラマの特徴~
まず、本題に入る前に、イギリスのドラマの特徴をざっくり紹介したいと思います。
刑事ドラマと歴史ドラマ多め
ロンドンだけでなく、様々な地方が舞台になる
1シリーズあたり、平均4~6話くらいの構成
個人的には、このような特徴づけができると思っています。
私が初めて、BBCのネット配信サービスである「BBC iPlayer」を開いた時、
「刑事ドラマしかないじゃん…」
という印象を受けたくらい、刑事ドラマが多いです。笑
(ちなみにTVドラマだけではなく、書籍においても推理小説がものすごく人気で、書店へ行くと、推理小説の多さに圧倒されます。)
コナン・ドイルや、アガサ・クリスティーといった、著名な推理作家を輩出した英国ならではの特徴なのかもしれません。
このほかに、歴史ドラマも数多く存在し、シェイクスピアやディケンズといった歴史的な作家の作品を題材にドラマにしたものもあれば、あの有名な(と思われる)「ダウントン・アビー」や「ピーキーブラインダーズ」なども、英国の歴史の一幕を描く、歴史ドラマに分類されると思っています。
伝統を重んじる「イギリスらしさ」が、ドラマのトレンドにも現れているような印象を受けてしまいます。
そして、もう一つ大きな特徴としてあげられるのが、
「地方が舞台になることが多い」という点です。
特に日本の刑事ドラマなんかは、だいたい「警視庁」所属の何某が主人公で、舞台は主に東京です。
しかし、イギリスの刑事ドラマでは、静かな田舎町で突然凶悪事件がおこり、ベテラン刑事や新米警察官などが、事件に立ち向かっていく、というストーリもそれなりにあります。(もちろんロンドンが舞台のものも少なくありません。)
そのため、それぞれの地域ならではの歴史だとか、文化だとか、人々の英語のアクセント(なまり)だとかが、ドラマを通して垣間見ることが出来るので、おもしろい特徴かなと思います。
なお、1シリーズあたりの平均エピソード数も、4~7くらいと、日本やアメリカのドラマがだいたい10話前後で構成されているのに比べて、少なめです。
おすすめのBBCドラマ6選
1 Happy Valley
私の周囲でも最も人気のドラマ。
ティーンからお年寄りまで、幅広い世代で人気です。
ヨークシャーのとある町の警察署で、町のおまわりさんとして働くベテラン女性警察官が、町で起こるごたごたを解決したり、家族内のトラブルに悩まされたりしながら、因縁の相手をめぐる凶悪犯罪に立ち向かっていくというストーリー。全3シリーズ構成。
主人公が、刑事ではなく、町のおまわりさんであるというところに良さがある!
英語の勉強そっちのけで、ストーリーに夢中になってしまいました。
2 The Night Manager
「ロキ」でおなじみのトム・ヒドルストン主演のスパイ・ドラマ。
ホテルで働くナイト・マネージャーの主人公が、とある事件、とある人物との出会いをきっかけにスパイに転身し、世界的に影響力のある実業家の"裏の顔"を暴き、正義の鉄槌を下そうとする物語。
スパイというと、「007」や「ミッション・インポッシブル」のような派手なアクションを思い浮かべがちですが、こちらはどちらかと言うと、ハラハラ系。主人公の秘密裡の行動が、ばれるんじゃないか、疑われているんじゃないか、というスリルを味わうことができます。
そして何よりも、トム・ヒドルストンがかっこよすぎるっ!!
3 Bloodlands
こちらも比較的ハラハラ系。
北アイルランドのアルスター地方を舞台にした刑事ドラマ。
このアルスター地方とは、かつて北アイルランド独立&アイルランド統一を掲げ、テロ活動を行ってきた武装組織IRA(アイルランド義勇軍)と縁が深い地域。
ベテラン刑事の主人公が、とある事件をきっかけに、かつてIRAとの闘争中に存在し、未解決事件のままとなっている、伝説の殺し屋"ゴリアス"の捜査に関わっていく物語。全2シリーズ構成。
シリーズ1の第2話の終わり際に、物語が衝撃の急展開!
そこからのハラハラがたまりません。
あと個人的には、シャーリーン・マッケンナ演じる主人公の相棒刑事役の、北アイルランドなまりな英語が大好物でした。
4 Line of Duty
全6シリーズにわたる、大人気刑事ドラマシリーズ。
舞台はイングランド中部地方の架空の街。
対テロ捜査班での捜査中、重大なミスを犯した主人公の刑事が、"AC-12"と呼ばれる主に汚職事件を捜査する部署に左遷となり、警察組織内部に深く根差した闇とその首謀者を暴いていく物語。
長いシリーズになるとマンネリ化しがちですが、毎度毎度、誰が敵で誰が味方なのかわからない、どんでん返しの繰り返しで、観る人を飽きさせません。
敢えて言うなら、シリーズ3が一番のお気に入り。
5 TIME
私としては、この6選の中でも最もおすすめのドラマ。
イングランド北西部(おもにリバプール周辺)にある刑務所が舞台。
交通死亡事故を起こして実刑判決を受けたショーン・ビーン演じる主人公マークと、ステファン・グラハム演じる刑務官のエリックの日常を通じて、イギリスの刑務所内部の過酷な環境を見事に描いたドラマ。
イギリスの刑務所のリアルって、きっとこんな感じなんだろうなー、というのが物凄く伝わってきます。
ただただ過酷なだけでなく、受刑者たちの人間味あふれる様子も丁寧に描かれていて、"犯罪、罪に対する意識"、"一人の人間として生きる時間"、それから"家族"について、よくよく考えさせられるドラマです。
舞台がリバプール近郊とあって、一部では、どぎついスカウスアクセント(リバプールなまり)で話す登場人物もいるため、聞き取りが大変です。笑
ちなみに、全2シリーズ構成ですが、ここでの説明は、シリーズ1について。
シリーズ2は、ストーリーも登場人物も全く異なる、女性刑務所が舞台になります。
6 Waterloo Road
「イギリス英語学習」という観点では、最もおすすめのドラマ。
私の職場の同僚が、「このドラマなら、けっこうイギリス人ネイティブが使う表現がたくさん出てくると思うよ!」と言って勧めてくれた学園ドラマです。(ちなみに私は現在進行形で鑑賞中です。)
舞台は、労働者階級の家庭の子供たちが通う、セカンダリー・スクール(簡単に言うと日本の中学校+高校に相当)。
不良少年少女たち、または個性豊かな教師たちが、様々な事件を引き起こす問題だらけの学校で、学校を良くしていこうとする一部の熱血教師たちや、それに反発したり、教えを受けてほんのちょっとずつ成長していく生徒たちの物語。
ドラマ上、悪いことしたやつにはちゃんと罰が下るので、観ていてスカッとします。
そして、不良少年少女たちが話す英語が、字幕がないと本当に何を言っているのかわからない!笑
しかし、これこそネイティブが話す英語であり、私の同僚でもこのような話し方をする人も少なからずいます。
ノンネイティブである我々が、このような話し方だとか、表現の仕方をマネする必要はないと思っていますが、ちゃんとしたコミュニケーションをとるためには、何を言っているか聞き取り、それがどういう意味なのか理解する必要があります。
そのため、リアルなイギリス英語のリスニング力のトレーニングとしては、間違いなくおすすめしたいドラマの一つです!
(まだ観終わってませんが。。。)
まとめ
いかがだったでしょうか?
私の周囲で、ノンネイティブなのに英語を流ちょうに操る人たちに、「どうやって勉強したら、そんなに英語を流ちょうに話せるの?」と訊ねると、大抵、「ドラマを観て勉強した~」という応えが返ってきます。
教育的、言語的バックグラウンドに差はあれど、英語のテレビ番組や映画を観ることは、英語を学習するうえで一つの有効手段であるということを証明しているといえるでしょう。
幸運なことに、現代では、様々な媒体で様々な言語の動画を鑑賞する環境が整っています。
自分のお気に入りの海外ドラマや映画をみつけて、是非、楽しみながら語学を学んでいきましょー!
最後までお読みいただき、ありがとうございましたー!!!!!
※注:画像の出典は、すべてBBC又はBBC iPlayerより拝借しました。
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