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事実と真実は違う

流浪の月 凪良ゆう

出版社 ‏ : ‎ 東京創元社

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。

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世間と自分の認識常識の違い。

周りからの声が自分の想いと違っていても、

「違う」と声に出して言っても

その想いを受け止めてもらえない。

事実はひとつだけど、真実は想いの数だけある。


人は自分の見たいように世界を見ていて、自分の信じたいように信じる。

本当のことや本当の気持ちは、当事者しか分からないのに。

自分が思うように、私はあなたのためを思ってと言いながら

自分の正義を相手に振りかざすこと。それは自分のためだったりする。


他人から見える部分は一部だけ。


本当に相手のことを想って伝えてくれる言葉と

上辺のあなたを思ってという言葉。


この違いはきっと、周りに自分を良く見せようとしている人とそうでない人にも通じて、それは自信や自己肯定感の低さに影響されていると思う。


言葉に人柄が表れると最近よく思う。


私も自分の正義を振りかざしていることあるかもな。

相手のことを理解しようと努力して、寄り添える人でありたい。


こんなに考えさせられるストーリーを書けるなんて感服です。

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🌸:菊

花言葉「高貴」「高尚」

#読書記録 #流浪の月 #凪良ゆう #本屋大賞 #事実と真実は違う

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