添削例を添削してみる(その2 看護学科の志望理由編)
れどぺん!志望理由書メンター(@RedpenKouko)です。
日曜日はゆったりいきましょう。
今日は『志望理由書・自己アピールの基本的な書き方』(2018, 桐原書店)に掲載されている志望理由書の例文を参考に取り上げてみます。
内容説明
本書は、志望理由書・自己アピールの書き方の基本を学ぶためのワークブックです。志望理由書・自己アピールをどう書いたらいいかわからないという人は、この本で「きほんのきほん」を身につけましょう。
目次
1 志望理由書の基本的な書き方
2 自己アピールの基本的な書き方
3 添削例
4 表現のルールと原稿用紙のルール
こちらの本は「文章考えるのも書くのも、苦手だー!」という人のためにとても丁寧な作りをしています。一問一答形式+ワークシートで、志望理由や自己アピールの大枠の型が出来上がるようになっています。
初心者向けのスターターブック、という位置付けです。
何から始めていいかわからん!という人には本当にオススメです。
以前、8月8日の記事でも取り上げさせていただきましたので、今日は第2弾ということになります。
課題
あなたが本学を志望した理由について、600字以内で書きなさい。
志望先
保健医療学部 看護学科(架空)
理由の概要
看護学、特に精神衛生、緩和ケア、在宅医療等について学びたい。看護師を志望したきっかけは祖父を担当した訪問看護師だった。祖父が服薬する薬の変更を医師に提案してくれたり、家族の関わり方も支援してくれた。貴学では実践を学び、実習を通して患者の話をじっくり聞きたい。将来的には患者の精神面や生活環境にも目配りできる総合的なケアのできる看護師を目指す。
チェックポイント
✅ 動機・きっかけと志望理由のバランス
(志望理由を多く。思い出話で終わらないこと)
✅ 自分の経験・興味と社会との結びつき
(社会の状況にもっと目を向ける)
✅ 職業知識をふまえる(医療関係職の業務全体についてちゃんと知る)
✅ 決意で終わらない(理由を聞かれているのだから、理由で終える)
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以下、1文1文を取り上げながら詳細に入ります!
より良くするには
全部で、3段落13文(。の数)の構成です。
具体的に1文(。から。まで)に切って見ていきましょう。
凡例:【1】 → 文の番号を示します。
第1段落
【1】 私は貴学の保健医療学部看護学科を志望している。
✅ 冒頭の大学名は正確に示す(これは例文なので仕方ないですね)
✅ 理由を聞かれているので、まず「あなたが本学を志望した理由」を簡潔に「〜〜〜から(ため、ゆえ)、〇〇大学保健医療学部看護学科を志望する。」と答えましょう。もしくは、【12】(私は、患者の病状や生活習慣に合わせた総合的なケアができる看護師になりたい。)を1文目に持ってきましょう。
(あなたがこの学部学科を志望しているのは、この書類を提出している時点で確定しているため、この1文には宣言以外の意味はない)
【2】大学では、看護学の基礎から精神衛生、級和ケア、在宅看護などを具体的に学びたい。
✅ 「〇〇を学びたい」という自分の願望ではなく、【1】で答えた理由を補足する一文(第2段落以降の内容を簡単にまとめる)を添えましょう。
【12】を【1】に移動した場合は、【2】で志望理由を述べます。
シンプルに書くと「〇〇な看護師になりたい。そのためには貴学で(しかできない)△△△をする必要がある。だから、私は貴学を志望する。」
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