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M1のMacBookAirに乗り換えた

乗り換えの背景

私はこれまでWindowsのラップトップであるXPS13を愛用してきた。かれこれ、4年近く使い続けて、時には3DCGなど高負荷な処理を任せることもあった。以前のnoteでも言った通り、今となっては動作が重くなりOfficeなどの軽いソフトも使いづらくなっていた。次はどんなラップトップにしようかと色々な機種を調べている最中、今年11月にAppleが新しいM1チップ搭載のコンピュータを発表した。

ラップトップ探し

当初はdGPUである15インチクラスのラップトップを買おうと考えていたが、価格が20〜30万円くらいと高めであったこともあり、なかなか決断できていなかった。また、自分にとっての理想のラップトップが今だに存在しないということもあり、なかなか購入には至らなかった。そういう流れで、Appleのコンピュータは自分の求めているものではなかった。16インチクラスに関してはdGPUがAMD製とNVIDIAでない時点で、高額の金を払う価値を見出せなかった。CPUもIntel製とここ最近では積極的に選択するものではないと考えていた。それで、13インチクラスはどうかというと、やはりWindowsラップトップと比べて価格が高いという1点で選択から外れていた。もちろん、高いだけあってビルドクオリティや放熱性などさまざまな利点はあったが、Windowsのコスパには勝っていなかった。

コスパ最強になったMac

そして、Apple Siliconの登場である。ARMアーキテクチャベースで低消費電力、自社製によるコスト削減により、圧倒的なコスパを叩き出した。正直発表された当初は全く期待しておらず、IntelのCore i3相当だろうと思っていたが、各メディアでのレビューを見るとその性能は過去の16インチMacBookProを超えており相当に驚いた。このハードウェア的優位性とMacOSを触ってみたいという欲求から、今回のMacBookAirの購入に至った。

自分はもっとも安価な7コアGPUと8GBメモリの構成を選んだ。学割を適用すると10万円代になり、非常にコスパの良いラップトップであるといえる。2週間ほど使ってみての総評は100点満点中80点といったところだ。この点数は単にMacBookAirの点数ではなく、私自身にマッチしているかという観点も含んでいる。

簡単なレビュー

○ ビルドクオリティが高い
○ サクサク
✗ ちょっと不安定
✗ Windowsの便利機能が無い

まず、電源を入れる前のビルドクオリティの点についてだが、これは非常に高いと言える。おそらくどのWindowsラップトップよりも高級感があるのは間違いないと思われる。最も近いのがSurfaceLaptopシリーズであろうが、あちらよりもエッジ加工が綺麗というか、シャープ過ぎない絶妙な調整がなされているように感じる。また、ディスプレイ部分が非常に薄く、本体も薄くできている。意外だったのが、ディスプレイが全面ガラスでなかった点だ。ディスプレイ下部のMacBookAirというロゴがある部分だけ、違う素材になっていた。よりシンプルにするには全面ガラスの方が良いと思うが、何か理由があるのだろうか。

それから、電源を入れてセットアップをし、ネットサーフィンや各種アプリなどを入れてみて、いろいろ触ってみての感想である。まず、プリインストールされているアプリやサードパーティ製でもM1にネイティブ対応しているアプリはやはり、エミュレーションされたアプリと違い、非常に動作が軽く、サクサクと動かせた。特にChromeなんかはSafariと同じくらい快適であったのは驚いた。Officeに関してはネイティブ対応しているが、Windowsと比べて劇的に速いという感じはしなかった。また、同様にベータ版でネイティブ対応している動画編集ソフトDaVinci Resolveは以前のXPS13の時とは比べ物にならないほどサクサク動いた。XPS13では4K動画をDaVinci Resolveに取り込むだけでファンが前回に回り、30秒ほど操作ができなくなるほど動作が重くなっていた。しかし、MacBookAirでは全くタイムラクがなく取り込みからタイムライン上での編集、カラー調整が可能であったので、もしかしたら多くのWindowsのデスクトップよりも速いかもしれない。

というわけで、いくつかの素晴らしい点はあったが、総評で80点と述べた通り、良くない点もある。初めに、意外と安定したOSとは言えないことである。これは、最初のセットアップのとき、AppStoreでの指紋認証でエラーが発生したり、Finderやブラウザーなどでのドラッグが引っかかったりすることがたびたびあった。これらは、再起動すると解消される問題であり、BigSurがまだ安定していないのではないかと思う。また、WindowsからmacOSに乗り換えて、まだ慣れない部分もあった。少しでもWindowsでの便利機能をMacでも使えるようにと3つのアプリを導入した。

Windowsはウィンドウをディスプレイの端に持っていくと、自動的にスナップとリサイズがされるので非常に便利であったが、Macではその機能が無く、ウィンドウのリサイズが面倒だった。これに関しては、Magnetというアプリを入れることで解決した。

また、Macはスクロール方向がWindowsと逆で、設定で反転させることができるが、なぜかトラックパッドはWindowsと同じ方向であるので、両方とも反転してしまう。そこで、Scroll Reverserというアプリでは、マウスとトラックパッドのスクロール方向を個別に設定することが可能である。

最後は、Windowsのラップトップではトラックパッドを3点タップするとマウスのミドルクリックにする設定がデフォルトであるが、Macだとこれがないので、MiddleClickというアプリを導入した。

まとめ

メリット・デメリットはあったが、10万円代というコストパフォマンスを考えれば、ほぼ完璧に近いマシンといえる。OSが違うのでWindowsとソフトウェア面での比較は難しいが、ハードウェア面ではM1 Macの方が有利なことが多かった。ただ、M1に最適化されていないソフトも多くあり、Rosetta2を通しても不安定であるものもあるので、まだまだ製品としては完成に至っていないようにも感じた。とりあえず、今後3年間ぐらいは使って行こうと思う。

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