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サッカー未経験素人ほどバイエルンを見るべき理由

クラブW杯準決勝が今日の夜中3時から始まるわけですが、サッカー未経験の素人だった私がなぜサッカーを知らない人ほどバイエルンを見るべきなのか語ってみた。それは、日本人が抱いているサッカーの固定概念をぶち壊してくれるからだ。私がバイエルンを観るきっかけになったのは2014年ブラジルW杯でのミュラーとノイアーのプレーを観てからだった。2014年に見た衝撃の詳細はこの先、別の記事で詳しく挙げるため今回は省く。当時高校生だった私が、BSでたまたまやってたブンデスリーガの試合を観ていて実況の声を聴きながら観ているとミュラーとノイアーってあのドイツ代表の?と思い、そこから試合に観入るとクラブでもそのプレースタイルは変わらなかった。もちろん、ミュラーやノイアー以外のバイエルンの選手たちも日本人が抱きがちやサッカーを固定概念を覆す選手たちばかりだ。
ここからは実際にミュラーとノイアーのプレーがサッカー未経験素人である私が抱いていたサッカーの固定概念の何をぶち壊してくれたのか簡潔に述べたい。

・ノイアーがぶち壊してくれたもの

私はこれまでゴールキーパーといえばペナルティエリアから出ずにゴールさえ守ればいい。そこから出たら失点の原因だと思っていた。もう一つは、足元の技術についてだ。キーパーには近くの選手に繋げられる最低限の能力さえあればいいんじゃないかと思っていた。
ところが、ノイアーはそうじゃなかった。ガンガンペナルティエリアから飛び出しては裏抜けしてくる相手より先にボールに触れて、しかもそのまま味方にパスで繋ぐ。
また、ノイアーは攻撃時であれば常に自陣の半分のところで構えていた。そして、ボールが回ってくると攻撃陣へのフィードボール(ロングパス)を送る。フィールドプレーヤー(GK以外のプレーヤー)のようなプレーでパスをするのだ。今でもGKは当然、自分が抜かれれば誰も味方はいないため失点する。最後の砦みたいなポジションだ。だが、ノイアーにはそんなことなんて気にせず寄せてくるFWの選手に対して、冷静な顔でスルッとかわしていく。こんなキーパー観たことなかった。それ以降私の中でキーパーってめちゃくちゃ大変なポジションだと理解できた。今でもGKはGKとDFの実力がないといけないポジションなんだと捉えている。それに、ノイアーをきっかけにキーパーについてあることを知った。それは、海外における、GKというポジションは日本における、嫌われてる奴や余り物がやる地味なポジションで、失点したらボロクソ言われ、全く旨味のないポジションというネガティブなイメージとは違うことだ。それどころか、ドイツでGKと言えば花型ポジションだった。身体能力のある人にキーパーをやらせるそうだ。(だからといって、身体能力ないからフィールドプレーヤーという訳ではないのでそこは誤解なきように。)

・ミュラーがぶち壊してくれたもの

ミュラーのプレーを観るまでは、ドリブルのテクニックや豪快なシュートをできるチームが強く、爽やかでかっこいい。サッカーってフィジカルよりも綺麗でテクニックあるプレーあってこそといった固定概念があった。けど、ミュラーのプレーは違った。考えもしないプレーを生み出すし、それを実行できるのだ。何より他人のしたいプレーを読み取る能力に長けている。そして只々、点に繋がるようなプレーをしていた。どんな形であれゴールを多く決めたチーム勝つんだから、いかに効率よく点を取るかを考えているような選手だと思う。そこにかっこよさは無いと思うが、俺からしたらカッコつけずにプレーしてる方がかっこいいと思う。そういったかっこよさを捨てて純粋に点を取ろうとするプレーところに衝撃を受けました。特に、この動画を見てほしい。https://www.youtube.com/watch?v=saS2NHqCysAこの動画の38秒以降なのだが、現在リヴァプールというチームに在籍しているチアゴのプレーにミュラーが合わせるシーンだが、普段から練習しているとしてもチアゴの考えたプレーをあの一瞬で理解し、実行する能力に衝撃を受けると思う。日本ではテクニックばかりが重視され、ああいったプレーを面白おかしく取り上げるかもしれないが、勝つためのプレーだから普通のプレーだよね。ミュラーのプレーは他の一流選手に比べたら派手さがないけど、いかに失敗せずに点をとれるか(確実に点を取るプレー)を見たらすごく正確なプレーをしている選手。

よく日本人はフィジカルがどーのこーの言いますけど、日本人でもサッカー脳を鍛えることへの限界においては人種なんて関係ないと思った。日本のサッカーのレベルアップ必要なのってこれなんじゃないかと。
もう一つはチームプレイとは何かということだ。サッカーってチームプレイだよね?でも、サッカーのチームプレイって何だ?って思っていた俺がミュラーのプレーを見てこれがチームプレイかと理解できた。当時の俺はサッカーは11人出るけど自分の役割以外なら歩いていいんだと思っていた。けどミュラーの運動量や献身性はそれに反して、攻撃の時は、FWをサポートするし、自分でも点が取れる。守備では、ダッシュで自陣のペナルティエリア付近まで戻り、時にはDFと同じ位置でディフェンスをしているくらい守る。そして、高校の野球部ばりに声を出し、味方に指示を出したり、アイデアを出す。特に見たことない人なんかあそこまで走るかというほど走る。ミュラーのプレーを見ればチームプレイとは何かということを画面越しに教えてくれると思う。

このように、ノイアーやミュラーはサッカー未経験素人だった私が抱くサッカーへの偏見や固定概念をぶち壊してくれたし、しかもそれをプレーでもって、「こういうのをサッカーと言うんだよ!面白いだろ?」と当時の自分に教えてくれたような衝撃だった。試合が終われば、次はいつ観れる?早く観たい!と思わせてくれ、最初はバイエルンを見れば2人のプレーを毎週見れると思い、バイエルンを見始めた。ところがバイエルン見ていくうちに、調べていくうちにノイアーやミュラーだけでなく、レヴァンドフスキやキミッヒなどバイエルンの選手たちがサッカーを知らない私に次々とサッカーを教えてくれた。日本でセオリーとされているサッカーの考え方をどんどんぶち壊してくれたのだ。
最近で有名なのがサッカー知らない人でも絶対にわかるビッグクラブのバルセロナ相手に8点を取り勝った事だ。サッカーを日頃から観てる人でさえ、ビッグクラブ同士の対決は2.3点精々4点差だろうと考える。なぜそんなに取れたのかということに関してはここでは割愛。とにかく、日本人のサッカー未経験者に自分が考えていたサッカーのイメージが180度変わり面白いと教えてくれ、そこからハマればハマるほど選手たちの勝つためのプレーや心構えを知れる、興味を持つそんなチームこそがバイエルンミュンヘンだと思っている。これは実際に俺自身が経験したことだから、サッカーをやったことない人や知らない人は騙されたと思って観てほしい。

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