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「米国を舞台にした反日との戦い」の巻

■気づかないフリをする米国人
 2007年6月26日、アメリカ連邦議会下院外交委員会は、慰安婦問題に関する決議案(以下、偽慰安婦決議案)を可決した。支那系の力が強い民主党が下院で多数を占めており、本会議でも可決の見通しとのこと。トム・レントス委員長には、例の悪名高い反日団体から圧力があったとの報道もあり(6月14日付『日米タイムズ』)、この度の騒動に、反日支那人がどれだけ心血を注いだかということがわかる。
 主犯は支那人だが、議案に賛成した愚かなアメリカ人が、偽善の罪を免れる訳ではない。しかし、自分たちが罪を犯しているということに、気づかないフリをするのがアメリカ人の生き方である。これは、悪く言えばご都合主義のユダヤ・キリスト・イスラムのメンタリティと深い関係があると思うのだが、それはさておき、アメリカ人のオツムの構造は至極単純なので、自らの罪を自覚した時には、潔く「神よ、お許しを」と言うこともある。
 例えば、黒人、インディアン、ハワイ原住民、日系人など、弱者の主張がアメリカを動かし、大統領が歴史的な罪を認め、謝罪したということもある。ただその為には気が遠くなるような時間と根気、そして戦略が必要だ。短気な日本人はそれに耐えられるだろうか。
 我々は、単純に事実を語り続けるだけでなく、アメリカ人の目を覚まさせる手段を考えなければならない。今回の偽慰安婦決議案は、反日支那人の走狗、マイク・ホンダの「前科」や「飼い主」(2007年6月3日付『産経新聞』)から明らかなように、計画的な日米離間策であることに疑いの余地はない。だから、米国大使館にデモをしても余り意味はない。決議そのものに反対することは内政干渉になり、単細胞なアメリカ人の不快感を招くだけ。それこそ連中の思う壺だ。

■効果的な反論?
 「なんぢらの中、罪なき者まづ石を擲て」。
 アメリカ人はイエスの言葉には弱い。4月27日にAP通信が配信した「米兵が第2次大戦後『慰安婦』を使っていた」という記事があった。一寸勉強した人なら、GHQの日本人慰安婦の話など常識の範疇だが、無知なアメリカ人はそんなことなど知りはしない。自分に後ろめたいことがあれば、アメリカ人は石を投げられない。
 もうひとつ。「慰安婦決議は日本人に対する人種差別だ」。アメリカ人は「人種差別」という言葉にはナーバスになる。今まで散々痛い目にあってきたからだ。MLBのホームラン記録がかかっている黒人選手のバリー・ボンズには薬物疑惑があるが、彼はそれを言わせないために「(疑惑は)人種差別だ」と予防線を張っている。日本人だけに謝罪を要求するのは人種差別。このレトリックは有効だ。
 但し、この2つの決め台詞を使う際に足枷になるのは、結局「強制連行」の有無なのである。アメリカ人は「俺たちは、女は抱いたが(狭義の)強制はしていない」ということを免罪符に使えるからだ。
 AP通信は件の記事で、米軍に広義の強制があったことを報じたが、一般のアメリカ人は(不勉強な日本人もそうだが)、河野談話により、狭義の強制があったと思い込んでいる。そういった意味からも、それを否定することが、今回の事態を避ける切り札だったのだが、河野洋平自身は国益などどこ吹く風で、詭弁を弄して自己弁護に終始し(3月29日付『毎日』)、北京五輪の旗振りをするという、救いようがない、惨めな幇間ぶりであった。

■マイク・ホンダは職業左翼
 ところで今回、アンチ・ヒーローとなったマイク・ホンダとは何者だろうか。
 本名はMichael Makoto Honda。1941年にカリフォルニアで生まれたが、間もなくコロラドの強制収容所へ移され、そこで幼少期を過ごした日系2世であるという。収容所体験を持つ日系人が、反米ではなく、反日になりがちだということは以前に書いたと思う。彼らはアメリカ人になりきることを、生き残りの術と考えたからだ。53年に、カリフォルニア州サンノゼ(支那人が多く住む)に戻り、大学で生化学とスペイン語を修め、修士号を獲得した。その後は公立高校校長、サンノゼ市教育委員、州議会議員などを経て、2000年に下院議員となった。ただ、収容所から53年までの経歴には謎があるという話もあり、日系人ではないのではないかという噂もある。
 日系人は、所謂ハーフではない。アメリカ国籍を持つ純粋な日本人のことを言う。だからホンダには100%「日本人」の血が流れている(ハズ)だ。いや、怪しむには足りない。結局のところ、この男は日本にうじゃうじゃいる職業左翼と同じなのだ。
 ホンダを有名にしたのは、執拗な対日謝罪決議の提案であるが、その「執念」が今回実った訳だ。ただ、米国人の間には、ホンダが60年以上も前の出来事で日本を糾弾しておきながら、今現在、北朝鮮難民が満州で売春を強いられていることや、中国で起こっている恐るべき人権侵害には口を瞑っているのを、ダブルスタンダードだと非難する声もある。

■親日ネットワークの構築を
 支那人のアメリカでの力は恐ろしいものがあり、彼らからの圧力で、ホンダの如き日本人差別主義の日系人が出現することは今後もあるだろう。実際、シカゴ日系人会は、偽慰安婦決議に賛成を表明していた。彼らは結局、血は日本人でも精神は「無知なアメリカ人」だから、それが反日だということにさえ気づかない。まず日系人を覚醒し、同じアメリカ人に、彼らの主張として、日本の主張を伝えさせる必要があるということなのだ。
 著名な日系人の中には、今回の事件の中で登場した、日系人部隊の英雄で、親日家のダニエル・イノウエ上院議員(ハワイ州選出)や、ジョージ・ナカノ元カリフォルニア州議会議員のように、ホンダ一味の愚行に苦言を呈していた人もいる。またハワイの日系人は、「日本人」としてのプライドを持っている人が今も多いと聞く。
 結局アメリカン・デモクラシーは、声が大きい者が勝つ。だから我々は、声を大きくするためにも、日系人の脱洗脳に加え、親日的な台湾人や反中共のチベット人などの団体との連帯が必要だ。反日支那人は既に彼らにも触手を伸ばし始めている。目に見えぬ次の戦いは、もう始まっているということだ。

『歴史と教育』2007年7号掲載の「咲都からのサイト」に加筆修正した。

【カバー写真】
 ロサンゼルスのリトル・トーキョーにある「全米日系人博物館」。国立でも州立でもなく、私立である。理事には韓国人の名前も見え、「親日的」とは言い難い。この施設のサイトにある年表があまりにも出鱈目だったので、筆者は執筆者の言い分を論破するため、論文を発表した(後日noteにもアップロードする予定である)。(撮影:筆者)

【追記】
 マイク・ホンダは選挙に敗れ、現在議席を有していないが、韓国で「日本人には制裁が必要だ」と愚にもつかないことを述べている。鳩山由紀夫もそうだが、こういう輩の発言に対して、政府からきっぱりと反論しなければ、国際世論は認めているものと判断する。日本政府の弱腰は、いずれ自らの首を絞めることになることに、そろそろ気付いてほしいものである。

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