「変な果物を食べてみた」の巻

　カリフォルニアではなく、ハワイでの話。
　当時住んでいた庭は、前のオーナーが手入れをして、いろいろな木を植えてたのだが、その中に不思議な果物がなっている木を見つけた（2013年８月28日撮影）。
　緑色で洋ナシのような形、でも、熟すと赤くなる。リンゴの一種かと思ったが、ヒメリンゴならちゃんとリンゴの形をしているし……
　調べてみると、やっぱりリンゴの仲間には相違なかった。マウンテン・アップルというらしい。怪しいリンゴは、白雪姫が食べさせられた毒リンゴを想起させるが、これは食用だという。しかし、果物が豊富にあるハワイでも、スーパーの店頭で売られているのを見たことはない。
　恐る恐る食べてみると、普通のリンゴよりかなり柔らかくて甘い。が、香りが異常に強く、少なくともリンゴの味ではない。食べたことのない味と香り。強いて例えると、オーデコロンの中に含まれる香料のような感じの匂いなのだ。その後もほったらかしにしていても、庭に勝手にできていたのだが、すすんで食べようとは思わなかった。　

拙ブログ『無闇にアメリカに来てはいけない』より「ヒメリンゴ、のようなリンゴ」（2013年08月30日 07:09付）に加筆修正した。