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「熊本からできるミャンマーのサポートを」ミャンマーでの国際交流活動を経て

熊本在住コミュニティマネージャーのYukiです。
人と人をつなぐ」をテーマに、イベントユニットRedDotとして活動しています。

毎月第2金曜日朝7:20〜熊本シティFM(FM791)さんの番組Windy内で、ラジオインタビューコーナーを担当させていただいています。

このコーナーでは、私の周りにいる素敵な方にインタビューし、お話を伺っていきます。なかなか人と直接会うことが難しい状況の今、このコーナーを通して新たな出会いを楽しんでいただければ嬉しいです。

放送は5分という限られた時間なので、放送に入りきれなかったエピソードやアフタートークなども含めて、対談形式でnoteにまとめています。


インタビュー第7回目のゲストは、大塚 麻里子さんです。

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【大塚 麻里子さん】
熊本出身。2014〜2016年青年海外協力隊員としてウズベキスタンのブハラへ派遣。現地のウズベキスタン日本人材開発センターに配属。2017〜2021年には、国際交流基金ヤンゴン日本文化センターの海外調整員としてヤンゴンに勤務。2021年3月に帰国。

これまでの海外での活動

Yuki(以下Y)「ミャンマーには約3年間住んでらっしゃったんですよね。」

まりこさん「そうそう。文化芸術交流事業に携わっていて、季節の行事などの日本文化紹介や、文学、映画、音楽、現代アート、スポーツといった国際交流活動のサポートをしていました。」

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仏教国であるミャンマーのパゴダ 
photo by Mariko


Y「ミャンマーの前には、ウズベキスタンにいたんですよね?」

まりこさん「ウズベキスタンは、青年海外協力隊員として約3年間滞在していました。日本語コース、ビジネスコース、日本文化交流事業を行うセンターで活動していました。日本語を教える機会もあって、日本に留学したい!と考えるウズベキスタン人にも出会いました。日本語を習得することでキャリアアップになると考えている人も多く、日本の漫画やアニメとか私よりも詳しい人もいて、彼らからいろいろ学んだな〜」

Y「まりこさんが海外に興味を持つきっかけって、どんなことだったんですか?」

まりこさん「あるとき、私の中に“海外“ってテーマが入ってきて、それから興味を持つようになったかな。中2のとき、地元の姉妹都市であるアメリカで3週間のホームステイプログラムに参加したんだよね。中2の私は英語も全くわからない、文化や習慣も全く違う人たちとのガチでの交流が、感動体験として残っていて。それが忘れられなくって、帰国後も海外のいろんなことを知りたいって、海外を向いていて、今でも自分が海外で活動する原動力になっているかな。」

クーデター下のミャンマーからの帰国

Y「2月にミャンマーでクーデターが始まったニュースを観て、まりこさん大丈夫かな・・・と心配していました。」

まりこさん「ちょうど私が帰国したのが3月。クーデター真っ只中での帰国でした。専用車で無事に空港までたどり着いたんだけど、これまでにない緊張感の中での帰国でした。」

Y「クーデターを機に帰国することになったんですか?」

まりこさん「もともと2021年3月には任期満了で、日本に帰国することは決まっていたんだよ。ミャンマー人の友人に帰国することを伝えたら『これまでbad newsばかりだったけど、まりこの帰国はgood newsだ』って言ってくれて。
「どうして?」って聞いたら、『まりこが平和で安全な日本に帰れることが心から嬉しい』って言ってくれたんだよね。ミャンマーの人々は自分たちの安全が脅かされる中で、私たち外国人がミャンマーの混乱に巻き込まれることを申し訳なく思っている。自分たちの身の安全が何よりなのに・・・」

Y「・・・本当にミャンマーの方は心優しいですね・・・」

まりこさん「帰国してからは、私だけ平和な日本に帰ってきたことに後ろめたさや罪悪感があって、しばらくは誰にも会いたくなかったり、毎晩遅くまでミャンマー情勢のニュースを追いかけてたり、悶々と毎日を過ごしてて・・・ミャンマーのために何かしたい、でも動き出せずにいてね。」

熊本からできるミャンマー支援を

まりこさん「そんな中、地元の親友に相談したところ、ミャンマーの現状を他人事じゃないって捉えてくれて。彼女は2018年にミャンマーに遊びに来てくれたこともあって、彼女自身もミャンマーのために何かできることを、と言ってくれた。それで一緒に熊本からできる支援をやろうよ!と、ミャンマー支援ビールの販売が7月1日からスタートしたんだよね。」

まりこさん「彼女自身が経営するクラフトビールのボトルショップwitch craft marketでビールを販売して、その収益を全額BRCJ(日本ビルマ救援センター)を通じて『One-To-One Save Myanmar campaign』に送金予定です。」

Y「このBRCJは、これまでに薬などの医療消耗品を現地に送るなど、活動されているんですね。」

まりこさん「そうなんだよ。そして、ビールのラベルは、今日本に留学中のミャンマー人の友人にデザインしてもらいました。『できることなら、自分も家族や大切な人と一緒に戦いたい、けれど今日本で自分にできることをやるだけです』と語っていました。」

Y「私も早速このビールをいただきました。熊本産のフルーツを使ったクラフトビールで、ミャンマーのサインワインという伝統音楽を聴きながら、ミャンマーに想いを馳せる時間を過ごしました。」

まりこさん「おお、それはよかった!また、little vintage の原田さんが、このデザインのTシャツを販売して下さっています。little vintageでは、ミャンマーの少数民族ナガ族のドキュメンタリーフィルム上映会をしたご縁もあって、原田さんも賛同して下さったんだよね。」

Y「わたしもまりこさんに教えてもらって、この上映会に行ってきました!」

まりこさん「ミャンマーの都市部の人々は、ナガ族のこういう伝統文化のことを知らないんだよ。山奥で独自の習慣と文化を持って日々暮らしているんだよ。」

まりこさん「ミャンマー支援ビールとTシャツの販売は、7月1日からスタートしたんだけど、開始1日でミャンマーの方々からの反響が本当にすごくて。私やwitch craft marketのSNSへ『こういうサポートをしてくれてありがとう、とても力になります。』という声がたくさん届きました。私たちのような個人がミャンマーを想って取り組んでいることで、彼らを勇気づけられると感じています。」

私の「好き」から、人と人がつながっていく


Y「まりこさんに関わった人がみんな『まりこさんって素敵よね~』って言っていたのが印象的です。ミャンマーにいながら、お店のオーナーさん同士をつないで、ドキュメンタリーフィルムの上映会や、ミャンマー雑貨のポップアップショップが実現したり、先程の『ナガのドラム』の上映会もまりこさんがつないで実現したと聞きました。まりこさんが日常の中で人と人をつないでいることがとても素敵です!」

まりこさん「いやいや、特別なことをしている訳ではないんよ。みんなインスタとかSNSで、おいしかったごはんとか、自分が好きなものとか発信するでしょ?私もそれと同じ。自分が好きなものをみんなに知って欲しいと思ってるんだよね。」

ミャンマーの職人さんが手作りした、ぬくもりある雑貨が揃うショップ。
現在、コンセプトショップを鹿児島市内にオープンされています。


Y「ステキ✨今回お話を伺って、まりこさん自身の愛にあふれた人柄がとても魅力的で、そこにたくさんの人が集まって、人同士がまたつながっていくのを感じます。その連鎖がミャンマー支援でも生まれていて、支援の輪が世界中に広がっているんですね。」

ミャンマー支援ビールとTシャツの販売について

●ミャンマー支援ビール webショップ(在庫限りで終了予定)

●ミャンマー支援ビール 店舗での購入はこちら(熊本県大津町)
西日本最大のクラフトビール専門酒店 witch craft market


★過去のインタビュー記事はこちらから


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