「このサポートはあなたにしかできない、と言われて」サンフランシスコ在住20年のライフコーチ
熊本在住コミュニティマネージャーのYukiです。「人と人をつなぐ」をテーマに、イベントユニットRedDotで活動しています。
2021年1月より熊本シティFM(FM791)さんの番組Windy(パーソナリティ:風戸南陽子さん)内で、毎月第2金曜日朝7:20〜ラジオインタビューコーナーを担当させていただいています。
このコーナーでは、私の身近にいる様々な活動をしている素敵な方をゲストにお招きし、お話を伺っていきます。7分程のコーナーなので、放送に入りきらなかったあんな話やこんな話、収録後のアフタートークなどをこちらのnoteにまとめています!
★過去のインタビュー記事はこちらから
なかなか人と会うことが難しい状況の今、このコーナーを通して新たな出会いを楽しんでいただければ嬉しいです!
インタビュー第5回目は、サンフランシスコ在住、school2career代表 ライフコーチの馬場 優加利さんです。
ライフコーチってどんなお仕事?
Yuki(以下Y)「“ライフコーチ“って始めて聞きました!どういうお仕事なんですか?」
ゆかり「ひとことで言うと、障がいをもつ方々の自立をサポートする仕事です。アメリカでは“transition coach“ “job coach”という方が認識されてるかも。日本語だと、自立支援カウンセラーやトレーナーというとイメージしやすいかな。」
ゆかり「私のクライアントには、ADHD、アスペルガー、脅迫性障がい、学習障がい、うつ病、不安障がいなどの精神的な疾患を抱えている方々がいます。そういった方々に対して、学習指導などのアカデミックサポート、就職活動支援、就職後のサポート、社会的・対人コミュニケーションスキルの習得訓練、日常生活訓練などを一貫してサポートしています。また、障がいのある・なしに関わらず、目標設定から達成までのコーチングをしたりもしています。」
Y「カウンセラーやトレーナーとして、幅広くサポートされてるんですね。もともと福祉の分野で仕事をしようと思っていたんですか?」
ゆかり「高校卒業後にアメリカの大学に進学して、いったんは日本に帰国したの。地元である熊本の職業訓練施設に就職したんだけど、仕事をしていくうちに、やっぱりアメリカの社会福祉制度やNPOなどのサポート体制について専門的に学びたいと思って、もう一度アメリカに渡ったの。サンフランシスコの大学院でNPO・行政学について学びながら、大学付属の学生サポートセンターに勤務していたのよ。」
Y「社会福祉を学びにアメリカへ!私の中では、アメリカで福祉サービスを学ぶイメージがあまりなかったんですが、アメリカの先進的な取り組みやアメリカならではだな、と思ったことはありますか?」
ゆかり「NPOや福祉サービスの運営母体が、教会や慈善団体というケースや、企業の寄付で運営している団体も多いよね。寄付文化が根付いたアメリカならではだな〜と思うわ。アメリカって福祉先進国としての一面もあるのよ。」
Y「日本だと、福祉は行政サービスの一貫やボランティアとしてのイメージが強いと思いますが、アメリカは宗教的な背景や企業文化が背景にあるんですね。」
「このサポートはあなたにしかできない」
ゆかり「大学院を卒業してから、自閉症スペクトラム障がい・アスペルガー教育指導資格を取得したの。それからschool2careerを立ち上げて独立したのが8年前くらい。今では、主に高校生~30代前半のクライアントを対象に、個々の持つ長所を最大限に伸ばしたカリキュラム構成とサポートを行っています。」
Y「私がサンフランシスコに遊びに行ったときに、実際にゆかりさんのサポート現場を見学させてもらったんですが、クライアントが仕事をしている近くで見守ってるんです。時間を見ながらスピードアップするよう伝えたり、次に何をするか考えるような声がけをしたり、本当に丁寧で細やかなサポートをされているんだな〜と感じました。」
ゆかり「私が取り組んでいる自立支援や自立生活トレーニングは、徹底的に個人と向き合い、丁寧に指導するのがモットー。時にはクライアントの就職先に私も同行して、業務チェックや進行指導、進捗の確認や同僚とのコミュニケーションにもアドバイスするのよ。就職先の企業やご家族から「こんなに丁寧に手厚くサポートしてくれるコーチはあなたしかいない!」と言われるの。」
Y「すごい!それは嬉しいですね!」
ゆかり「うふふ。なかなか就職先まで同行して、っていうケースはアメリカでも珍しいみたい。」
ゆかり「去年からパンデミックの影響で、サンフランシスコの企業もほぼリモートワークに切り替わったの。仕事する環境が急に変わったから、オンラインミーティングについていけなかったり、業務タスクを聞き逃して進行に支障が出たクライアントがいたの。今では会議に私も参加して、クライアントと一緒に会議の内容やタスクを共有したり、進捗状況の確認をしたりしているのよ。」
Y「それはクライアントの方も心強いですよね。ゆかりさんがクライアントからの電話相談に時間問わず、丁寧に対応されていたことも印象に残っています。」
ゆかり「みんなの心の支えになりながら、一歩ずつ自立に向けて前向きになってくれるようなサポートができればと思ってるからね!」
Y「素敵です!」
ゆかりさんとサンフランシスコの魅力
Y「カストロ地区*を散歩してるとき、ゆかりさんの友達にたくさん会いましたよね。お店の人も友達だったり、ゆかりさんのフレンドリーでポジティブな人柄が魅力なんだな〜と思いました!」
*カストロ地区・・・レインボーフラッグはためく、ゲイタウンとして有名なエリア。LGBT運動などもこのエリアから発信されるなど、LGBTカルチャーのシンボル的な存在。ユニークなショップやレストラン、コーヒーショップなどが立ち並び、新たなカルチャー発信地として観光客だけではなく地元民にも人気のエリア。
ゆかり「サンフランシスコは多国籍な人々が集まっているから、エリアによって文化や雰囲気で違って多彩な魅力がたくさん!メキシカンカルチャーが色濃いエリア(タコスやブリトーがおいしい!)や、カラフルなアート作品に触れられるミッション地区、シリコンバレーなど、常に新しい何かが生まれアップデートし続ける刺激にあふれる街なのよ。」
ミッション地区のアートな建物。エリアそのものが美術館のよう。
Y「ゆかりさんは日本在住の方向けに、サンフランシスコの福祉の現場視察や研修、スタディツアー、語学留学のアレンジもされてるんですよね?」
ゆかり「そうなの。今はこういう状況だからストップしてるけど、日本の福祉関係や行政の方の視察・研修や、学生さんなどの留学サポートなど、個別にプログラムを組んでコーディネートもしてるのよ。」
日本でも人気のサンフランシスコ発祥ダンデライオンチョコレート。
サンフランシスコ名物ケーブルカーで街めぐり。結構急な坂が多い!
ツインピークスから臨むサンフランシスコの夜景。
ゆかり「そういえば最近、私の出身地・熊本県天草市とカリフォルニア州エンシニタス(Encinitas)が姉妹都市だって知って。アメリカ人の友人に教えてもらったんだけどね 笑 そこに『天草ストリート』っていう通りがあるらしいんだよね。」
Y「え!初耳です!カリフォルニアで天草を感じるなんておもしろい!調べてみたら、サーフィンやヨガの聖地で、環境に配慮した商品を扱うショップやオーガニックレストランなどもたくさんあるんですね。行ってみたいな〜」
ゆかり「行ったら写真送るね★」
Y「サンフランシスコに行って感じたのは、近所のスーパーにもオーガニックやグルテンフリーなどの食品や化粧品などの商品が多かったこと!さすがはオーガニック先進国と感じましたね。街の至るところでファーマーズマーケットが開かれていて、農家さんのこだわりや商品ができるまでの話を直接聞いて商品が買える風景が日常にあって、とっても素敵だなと思いました。」
農家さん直売ファーマーズマーケット。
ゆかり「健康意識が高い人が多いからね。最近では、私自身、食生活がメンタルに与える影響の講習も受講していて、クライアントに食事面でアドバイスしたりもしているのよ。私自身も食生活の改善で体重が落ちたわ~」
Y「ちょっとそれ詳しく教えて下さい 笑
常に情報をアップデートしながら、クライアントのために向き合い、自分を高める向上心をお持ちのゆかりさん、本当に素敵で尊敬します!またサンフランシスコに会いに行きたいな~」
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