主治医への手紙「親の介護をしたくない」

2020/12/17

12月に入っても引き続き在宅勤務が続いている。
仕事内容にも特別変わったことはなく、
引き続きこの会社で勤められるように頑張りたいと思っている。

12月は人事で変わった点が多数あり、
個人的に大きかった出来事はふたつある。
ひとつは私の悪口を影で言っていたであろう他部署の契約社員の女性が
退職したこと。

私が対人恐怖で顔を見られるのが怖く、
会社では夏でもほとんどマスクをつけて生活していたのだが、
それについていぶかしげな顔をして聞いてきたり、
女子トイレで「暑くないのかね~」などと言っていたのを
私は偶然聞いていた。多分私のマスクのことだと思う。
正直辞めてくれて良かったと思っている。
自らの意思だろうが、そうでなかろうが、
どの道この会社に相応しい人材ではなかったのだろうと判断している。

もうひとつは、可愛い服装や見た目に憧れて
よく目線を向けてしまっていた他部署の女性社員がいるのだが、
どうやら気持ち悪がられていたようで、それがショックだったし憎んでいた。
その人が他フロアの他部署に異動したこと。

この点も、私は引き続き在宅勤務なので目に入らないというだけではあるが、
その女性社員が一時期部長より偉い立場にいたことが、
障害者に理解のないような人間がそのような立場にいることが
私は非常に気に食わなかったので、
最終的に私の溜飲が下がったというだけではあるが良かった。

新型コロナが流行ったことで社会が大きく変わった。
自分の中で要るものと要らないものが
くっきりはっきりする大きな機会だった。
これまで私の人生は本当に色々なことがあった。
だから、私はこれからも生きていくために
色々なことを忘れなければならなかった。
トラゾドンを服用するようになり、
過去の記憶をふとしたときに思い出すようになった。
心がそれに耐えうるようになったからではないかと推測する。

また、私自身の今後の人生がどう展開していくのか、
ということも想像する余裕ができるようになった。

恐らく、両親は離婚しているので、私は母親(56歳?)の
面倒を見なければならなくなるだろう。
父親(59歳)に関しても、弟(29歳)が今働いていない状況なので
何かあったとしたら私が父、母2人、
次いで両親が亡くなったら弟の面倒をみることになるだろう。
(父と弟は同居しているので弟が父の面倒を見てくれるかも?)

正直なところ、母親の面倒は見たくないと思っている。
施設に預けられるお金があるなら毎日施設で面倒を見てもらいたい。
でも母親と二人暮らししなければいけない
という最悪の未来も無きにしもあらずだ。

私は、給料は決して高くはなく、倹しい生活をしているけれども、
今、経済的、精神的に誰かに依存しなくても生きていける、
自分ひとりで色々なことを決めて生きていけているこの時間に
とても幸せを感じている。
「この幸せを壊したくない」という強い気持ちを持っている。

今まで私は母親のために、父親のために、弟のために、家族のために、
私自身がスケープゴートになることで4人家族を維持していくために、
犠牲にならなければならなかった。

端的に言うならば、もう私は誰かのために生きたくないと思っている。

誰かの人生を踏み台にして生きてきた人間には
孤独な末路が待っていて欲しいと思っている。
それが摂理であるべきだ。

また私は自己犠牲的に誰かのために生きることを
選択してしまうのではないかと思うと怖い。

もう血がつながっていようがいまいが
他人に私の心は一生冒させないと思っている。

でも、今までの苦労代として遺産はもらってしかるべきと
冷静に考えている。

どのみち弟と等分になるのであれば、
弟にも協力する義務があるので、
その辺は私がうまいこと弟を操縦できるかにかかっている。

また、近い将来父が定年退職をするタイミングか何かで、
弟を精神科に連れて行きたいと私は思っている。

以前弟が私に「死にたい」と言ってくれたのに、
私は気が動転して「音楽があるじゃん!」と言ってしまった。
私はこのことを今では後悔している。

もし弟を精神科に連れて行けるようなタイミングが来たら、
先生のほうで診ていただくことは可能でしょうか?
弟にとって最善の道を探したいと思っています。

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