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バレーボールの通説を疑う

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今年で一応バレーボール指導歴11年目となりました。選手の経験を合わせれば四半世紀近くバレーに関わっていることになります。 バレーボールの指導において通説のように流布している(僕の… もっと読む
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6.トス編

最後はトスです。

⑴低いトスは難しい

↪️結論「低いトスの方が簡単」

低いトスはトスをあげるのも打つのも難しいと思っている人が多いのではないでしょうか。僕は反対に高いトスの方が難しいと思っています。

理由は①高いトスの方が、使う筋力が大きいので正確にあげるのが難しい、②目標を定めにくいと思うからです。

平行トスの方が簡単ですし、慣れればアタッカーも打点を上げやすいので平行トスから練習する

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5.サーブカット(レセプション)編

残すはサーブカット(レセプション)とトスです。本日はサーブカットについて。

まず、サーブカットは簡単です。必要以上に苦手意識を持つとそれだけで、失点のもとですので苦手な人は練習を重ねて苦手意識をまず克服してください。

僕がサーブカットは簡単だと言い切るには根拠があります。

①距離がスパイクより長い

②スピードがスパイクより遅い

③評価が甘い

①と②については説明不要でしょう。③について

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4.サーブ編

⑴サーブはネットすれすれを狙わなければならない。

↪️結論「ネットすれすれである必要はない」

通説はまずなぜ?と理由を考えるところからはじめなければなりません。ネットすれすれを狙う理由はおそらくレシーバーの手前で落ちるサーブが非常にレセプションしにくいからではないかと思います。結果的にネットにあたってネットインになってもいいですし。あとは極限までスピードのあるサーブを求めるなら、ネットすれすれ

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3.ディグ編

ディグはあまり思い浮かびませんでした。すみません。

⑴爪先を浮かして、前傾姿勢、やや内股で構えてどんなところにも反応しやすい姿勢が正しい

↪️結論「ポジショニングで自分が動く方向を限定した方が守備範囲が広がる。姿勢は状況による。」

右左上下、全てに柔軟に反応するのは難しいことです。自分がディグで守るべきエリアはあらかじめ決まっているので、わざとそのエリアの一番左にいれば、常にボールが右側に飛

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2.ブロック編

今日はブロック編です。

パッと思いついたものなので、後日追加もあるかもしれません。書きながら改めて強調すべきだと思ったのは、通説がはなから間違っているということではなく、通説を鵜呑みにせずに、目的と状況をより具体的にイメージすることで、別の状況にも対応できるようにならなければならない、という風に読んでほしいなということです。

⑴ブロックは真上に跳びまっすぐ腕を伸ばさなければならない

↪️結論

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1.スパイク編

今年で一応バレーボール指導歴11年目となりました。選手の経験を合わせれば四半世紀近くバレーに関わっていることになります。

バレーボールの指導において通説のように流布している(僕の主観)ものの中で、僕が疑問に思っているものがいくつかあります。

このマガジンでは、それらを整理して自分なりに考察してみたいと思います。

⑴真上に跳ばなければならない

非常によく聞くスパイクの打ち方の通説です。そもそ

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