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KingGnu【CLOSING CEREMONY】5月20日(土)レポ

*これからLIVEに参加される方は見ないことをオススメします*
*記憶違いでしたらすみません*



長居公園に入ると辺り一面に【CLOSING CEREMONY 】の幕が目に入る。阪和線に乗り鶴ヶ丘駅で降りた実感はある。お手洗いの順番待ちでツアーTシャツを纏った年配の方と世間話をしていた。どこから来たのか、King Gnuにハマったきっかけ、好きな曲など。それにもかかわらず、本当にLIVEが始まるとは思えないほどの夢見心地な自分がいた。


この景色を見てもLIVEの実感が湧かなかった…

LIVEに行くのであればステージを肉眼ではっきり見えるところが良いと思い、アリーナ席を選択。自席に着き正面を見ると、点灯前の聖火台が。ちょうど1週間前に送られてきたオリジナルデザインチケットと照らし合わせてみた。「私は今スタジアムにいる」


性別世代問わずいろんな方がいらっしゃり
KingGnuの由来そのものだなぁと。

バンドのサポートメンバーの皆さんが登壇され、架空のラジオ番組らしきものが流れていたのも束の間、『開会式』が鳴り響く。勢喜さん、新井さん、井口さん、常田さんが姿を現し、『飛行艇』のイントロへ。左右2ヶ所に設置されたビジョンにメンバーの顔が映る。さらに、聖火台にも火が点けられ、ファイヤー演出までも。常田さんの歌声が聴こえると鳥肌がブゥワッと立つのを感じた。「KingGnuって実在してたんや…」。アホな感想ですんません、でもこれしか出てこなかったねん!

周りを見渡せば手を挙げながら、「この時代に飛び乗って/ 今夜この街を飛び立って/大空を飛び回って/命揺らせ命揺らせ」と歌っている。LIVEもスタジアムも初めてでは無い。上手く言葉では表せないが、メンバーの姿や歌声を目の前に息を呑むのも忘れるほど圧倒され、口ずさむことすらできなかった。(井口さんが楽しみにしていた声出し解禁ライブやのにすんません。)

続く『Tokyo Randez-Vous』。『飛行艇』での衝撃が強すぎたあまり、曲の中盤あたりまでの記憶が無い。双眼鏡に食いつく我も忘れるほどだった。井口さんの「君とトーキョーランデブー」が耳に入ってきて、今この曲が披露されているのかという認識(笑)

「他の誰かになんてなれやしないよ/そんなのわかってるんだ/明日を愛せなかったとしても」でアリーナが一気に盛り上がった『Teenager Forever』。この曲では頭上に取り付けられたカメラで勢喜遊さんのドラムがビジョンに映し出されるなど、ドラムを練習している者にとって至極のカメラワークが。

5曲目の『BOY』。ドラムの練習曲として日頃から聴いている作品であるものの、生身で耳に入れた時の感触は何にも耐え難かった!井口さんの歌声を聴くと何故か懐かしさが染み渡り、同時に鳥肌も立つ。腕をさすりながら、でも声は出している。側から見るとかなり変な人間に見えただろう。(鳥肌はMCが入るまでずっと続いていました…。)

スタジアムの風景にはぴったりの『雨燦々』。King Gnuと繋がりのある綾野剛さんの花束が会場で飾られているのを思い出し、『オールドルーキー』が頭の中を駆け回った。「叫べよ気の晴れるまで」。しっかり歌わせていただきました。正面を向きながら歌いつつ、しっかり弾いていらっしゃった井口さんが小室哲哉に見えた。

『傘』では井口さんと常田さんの生ハモリを聴けたことが何よりの贅沢時間だった…。(すでにあの空間にいること自体が贅沢なんやけど。)LIVEの前日は土砂降りの雨でスタジアムにも雨の匂いが残っていたため、『傘』を聴くシチュエーションが何とも言えないくらい合っていましたよ…。

MCタイムではファンの顔がよく見えることにウキウキの井口さん。「べっぴんさんですね~クレオパトラ?小野小町?政子、北条政子?」落語家のような口ぶりにアリーナからどっと笑いの渦が。
ほどなくして常田さんと井口さんはタバコ休憩に。さっきまでガンガンに演奏しまくっていた姿はどこへら、めちゃくちゃほっこりするMCタイムにギャップを感じました。
その後のトークでは常田さんが前日にスマホゲームをしていたこと、井口さんがグッズパーカーの宣伝などをぶっ込むなど終始ゆるかった(笑)

MCタイムが開けてからの1曲目は『ユーモア』。夜に近づくにつれて肌寒くなってきた状況が歌詞を表しているようで、本当に素敵だった!セットリストも天候などを考えながら組み立てているのかなと思うと、また鳥肌が立ってきた…。

『Don't Stop the Clocks』『カメレオン』『三文小説』では前半での盛り上がりから一転ゆったりしたムードに。井口さんの生歌がスタジアムにより響き渡っていて、この時間が一生続けば良いのにと思わずにはいられなかったよね。あと、『カメレオン』の曲中に整くんが急に登場してきて、「ちょっと待てぇ!今はKing GnuのLIVEやて!」と心の中のノブも登場したよね。

心臓の鼓動(?)が聴こえはじめ、「もしかして?」と思うと予想通り『泡』へ。実は今回のLIVEで最も楽しみにしていた楽曲の1つでもある。何年か前の『ROCKIN' ON JAPAN』でKing Gnuが特集された時、メンバーのお気に入り楽曲として紹介されていたから。特に、新井さんはあんなに良い作品だからこそMVの視聴回数がもっと伸びて欲しいと言っていた。そこからMVを見れば見るほど曲への愛着が湧いてきて、これは絶対に生音で聴きたいと思うようになる。演奏はもちろん、ビジョンに映る泡が【私たちがそこ(水中かどこか)にいる】感じを醸し出していて、演出に目を奪われた。と、そんなことを考えていると、あっと言う間に『幕間』(生演奏)に。

ビジョン?いやステージの中央だったか。グレーの球体が蠢き出したかと思えば『どろん』に。その球体はMVでインパクトを与える「目(視線?)」そのもので、めちゃくちゃ不思議な空間でした。前半とは違うスタジアムの喝采にまたも鳥肌が立ち始める。腕をさすりながら「いつだって期限付きなんだ」と歌う私。

続く『Overflow』では「オーバーフローしているんだ」でスタジアムに息ぴったりの合唱が繰り広げられる。隣のお兄さんもこの上なく楽しそうに歌われていました(笑)

新井さんによるサポートメンバーの紹介が入った後は間髪入れず『Player X』へ。歌詞が自分に刺さりまくるもので、噛みしめながら聴いていました。

独特の出だしの『Slumberland』はいつも聴いているものとは違った聴こえ方がした。LIVE版にアレンジされているとかあったりするのかな?それはともかく…。「Wake up people in Tokyo Daydream」を歌えたことが嬉しすぎる。常田さんの歌声がどの楽曲よりも身近に感じられた時間だった。

『Stardom』ではイントロからワァァァァと歓声が。『飛行艇』に続くファイヤー演出に痺れました。今回『Stardom』は必ずセットリストの中に入っているだろうなと思いながらだったものの、実際に聴いてみると言葉では表せないくらい、単に「最高!」って片付けてしまってはいけないような何かがありました。終始鳥肌が立ちっぱなしだったんですが、MVでタイトルが映されるのと同じ瞬間にビジョンに【Stardom】ってドンッと現れた時に心臓を撃ち抜かれました。その後の間奏から瞬きもできないくらいステージに釘付けに。

『Stardom』での歓声が鳴りやまないまま始まった『一途』。これでもかというほどのレーザー演出にアドレナリンが出まくる。頭上で手を叩く人たち、ジャンプする人たち、一緒に歌う人たちなど熱気はこの日一番だったと思う。ラストの「最後にもう一度強く抱きしめて」からの約30秒間は体感的に5秒でした…。

ストリングスの生演奏で目が覚めた『逆夢』。そこに井口さんの声が加わり、めちゃくちゃ豪華な『逆夢』でした。極楽浄土ってこういうところなんかなと思ったり。同時に、とにかく時間が過ぎて欲しくなくてエンドレス「逆夢だとしても」が流れないかなと念じていました(笑)

『壇上』ではスライドショーの演出にこれまで歩まれてきた足跡の重みを感じる時間に。ずっとLIVEに通われてきたファンの皆さんは懐かしい気持ちになるだろうし、私のような新参者へは「こうして今がある」というメッセージを伝えようとしてくれていたのかな?と思うと、行って良かったという気持ちに埋め尽くされました。

落ち着いた雰囲気のまま『サマーレイン・ダイバー』へ。気が付くと左右のスタンドではライト(スマホ)が灯されていた。もともとこういう演出なのかはわからなかったけれど、ファンがメンバーの皆さんに【この日ここでしか見られない景色】を届けようとしている姿を見ると、グッとくるものがありました。(どこぞやのイルミより何十倍も見ごたえあるで!)

アンコールは常田さんの『閉会式』チェロ生演奏から。常田さんの滲み出るお坊ちゃま感、気品の高さ。ステージ上で1人スポットライトを当てられている常田さんは物理的に小さいはずなのに、なぜかめちゃくちゃ大きく見えたのは私だけでしょうか?観客だけではなくスタジアムごと丸のみにする感じ。本当にゾクゾクしました。

アンコール2曲目は個人的に意外だった『白日』。それまで披露されていなかったことから、アンコールで聴けなかったら次の機会にお預けかと思っていました。井口さんのあの歌い出しを生身で聴けたことに感無量。

続く『McDonald Romance』ではみんなで歌うようにコールが。生で聞いてみたかった楽曲をこの場で披露していただけることに感激。神様ありがとうの意味を兼ねて両手を合わせて合唱したよ…。

もうそろそろ最後の曲か…と萎えていたところに『Flash!!!』のステージが盛大に幕を開ける。何十発もの花火が打ち上げられる豪華さ。『Flash!!!』の名前通りに眩しい舞台でした。小学1年生みたいな感想で申し訳ございませんが「It's Flash!!!」の掛け声楽しすぎた…。


終演後にて。
この景色を見れたことに感謝です。

約2時間30分。一瞬のように過ぎていきました。初めてのKing GnuのLIVEで事前に一通り曲を聴いてからの参加だったものの、どの曲もその場限りの生演奏だったからこそ全く違う聴こえ方がしました。「行って良かった」の一言に尽きるし、こんなに素敵なステージを見せてくださったKing Gnuのメンバーの皆さん、バンドチーム、スタッフの方々に感謝の気持ちを伝えたいです。

本当にありがとうございました!










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