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【福祉】障害者を自立より先に、自律だ!!

最近、哲学の本を読むようになったのですが、哲学の本の、主にカントの思想においては、個人の自律が基本的な考え方にあるとされています。

自立ではなく、自律です。

つまり、自分のことは自分で決めること(自律)ができるようになってから、はじめて自立をすることができるという意味です。

といっても、自分のことを自分で決めるというのは、とても難しいことです。 支援においては、まず 自分のことを自分で決める能力を養うことからはじめるべきです。それは、初等教育から始まるリベラルアーツを習得させるということも含みます。 親に言われたから とか、 世間がそういうから とか、 そういう外部からの力に縛られないで決める能力です。

一部の、福祉士には、 世の中にお金がないから 障害者に自分の食べる食べ物を自分で都合できるようにさせようというのが いまの自立支援の流れだ などと言う 輩がおりますが、 完全に間違っています。日本語から勉強しなおすべきです。

日本の言語文化は、ハイコンテクストと呼ばれる文脈重視の文化です。言葉の背景を知らなければ理解できない言語となっています。
それを、【自立】という2文字だけをローコンテクストで読んで わかったつもりになっているのであれば、それは日本語の勉強が足りません。

その障害者の支援をするにあたって、本人が何を望んでいるのか、それは本当に本人が望んだことなのか、本人が決めたことなのか?

まずは、そこから、考えて 支援を考えるべきです。

もしも、その本人が、自分で自分の事を決めれないようであれば、自分で決めることができるように、手助けをしてあげるべきです。

とはいえ、福祉の暗い歴史として、失業者の雇用の受け皿とされてきた時代もあったので、支援者が、そもそも自分で決めて福祉の業界にはいってきたわけでもないという場合が、一部であったりします。

そのような暗い歴史から脱出するために、福祉というのは、これからマーケットが大きくなって、収益性があって、明るい業界で、給料も良い給料がもらえる、優秀な人材がくる業界にしようという流れがあります。

その優秀な人材に問いかけたいのです、障害者の自立より先に自律だと。

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