実は魔法使い

その子は小さな魔法使い
だけれど時間を止めたりとか
手から稲妻を出したりとか
そんなことはできはしない

その子は実は魔法使い
陽のあるうちは学校に行って
授業を受けて
先生に叱られたりもする

学校から帰るとお師匠さまのところで
認識阻害のヴェールをかけて
街に修業兼仕事に出かける

園子は小さな魔法使い
本気で笑って泣いて怒ったりするから
誰かの心を動かすんだ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?