行動、感情、思考の関係(2-3)
行動と感情、思考の関係をみてみましょう。脳のメカニズムを知ることは、リレーションを育む手助けになります。
ひとつの事実に向かい合ったとき、あなたは五感をフル活動させて、感覚(感情)を刺激した信号を休まずにインプットします。つぎに、これまでの知識、経験のファイルに照らして情報を分析します。どのように受け止めるか、対処するかを考えます。そして、ある行動が選択され、「指令」が発せられます。この一連の動きを、脳は、瞬時にやってのけています!超超高速コンピューター。
対人関係では、「行動」を「事実」とみることができます。つまり、事実に対して、まず感情が揺らぎ、思考が働き、行動が選択されるというメカニズムです。
男性中心の組織では、「思考」と「行動」が重要視されます。理論優先、理屈優先。「話せばわかる」なんて、嘘!「どうねじ伏せるか?」ばかり考えているのですから!
「この人、つまらないなぁ」「ワクワクしないなぁ」…それでも、男性から、「もっと勉強しなければダメ」などと言われてしまう。「自分の能力を発揮できていないなぁ」と思いこむ。
脳は、すこしでも「楽」をしようというずるさも持っています。同じ感情を引き起こす「事実」に出会うと、「思考」を飛び越えて、「行動」指令をだします。「また、この人かぁ」…つまらない時間を体験すると、「嫌悪」する、「拒否」する態度がにじみます。
あなたの態度や行動が、相手には、「事実」として映り、あなたへの印象、評価を決めていきます。相手の脳でも、「事実」→「感情」→「思考」→「行動」のサイクルが働いています!相手の「習慣的反応」を、壊してみましょう!
ここで心を開放するには、「受け入れる」柔らかさを身に着けることです。受け入れるとは、あいての考え・主張に従うことではなく、あくまで内容を理解しましたという態度です。ですから、自分の考え・意見は自由にもってよいのです。いいなりになることではありません。落ち着いて!
自分を動かすには、頭をつかいなさい。他人を動かすには、心を使いなさい (エレノア・ルーズベルト)
*参照=「仕事を楽しむ、22の素敵なアドバイス 6」
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