転職エージェントの違いとは?

こんにちは。転職マンです。

今日はどの転職エージェントを使えばよいの?というお話をします。人によってどのエージェントを活用すれば良いのかは全く違いますし、それらを共有します。


片面エージェントの特徴

片面エージェントとは候補者担当(キャリアアドバイザー)と企業担当(リクルーティングアドバイザー)がそれぞれ実在し、効率的に求人の紹介をしてくれるエージェントです。それらは大手の人材紹介企業が多く、リクルートやパーソル、パソナなどの有名企業が片面体制です。片面でそれぞれ担当者が(多く)いるため、多くの求人を持っていることが特徴的で求職者にとっても使いやすいサービスと言えます。私自身も自部門で採用を行う際に片面のエージェントを取り入れており、企業側で母集団を形成することができています。主に同社の登録候補者が若いこともあり、ジュニアの採用を行うときに活用することが多いです。一方で選考の質という面では少し疑念があります。自部門の採用をしていた時にある大手エージェントに依頼すると書類選考の通過率が10%を切ることもありました。また、時価総額が東証でトップクラスの企業で採用難易度が高い企業があるのですが、大手エージェントが年間で350名の推薦をされたようですが内定まで辿り着いた方が1名しかいなかった事例も企業人事から伺いました。

総括すると

・求人数が多い

・年収600万円未満の求人に強み

・見極められた推薦になっていない可能性あり

両面エージェントの特徴

両面エージェントとは1人のリクルーターが候補者とも企業とも面談を対応しており、(私はそうでしたが)リクルーター自身が候補者のサーチをしスカウトを行うケースが多々あります。そのため、両面エージェントは企業というより人によってかなりのムラがあるがあります。また1人で候補者と企業の対応をする為、無限の求人を紹介するわけでなく1人当たり5社~30社程度の企業を担当していることが多いと思います。両面エージェントで日本での最大手はJACとなります。量は大手片面エージェントより少ない可能性がありますが、質という面では優れているパターンが多いと思います。両面エージェントだと平均的な書類選考通過率は30~40パーセントですし、特定の企業だけに絞ると書類選考通過率は80~90%に達することも頻繁にあります。片面エージェントでお伝えした年間350人の推薦があり1名の採用になったとお伝えした企業の話をしましたが、その企業からそのお話を伺った3週間後には両面エージェントの私が推薦した3名の候補者の内1名が入社することなりました(その後に4名推薦し、翌月にも1名の入社が決定しました)。すぐに入社まで辿り着いた理由として採用要件の見極め、採用(事業)責任者の好みの把握、事業ミッションについての理解から候補者の選定、面接対策、入社条件の設定を柔軟に組み立てることができるからです。その企業の事業責任者とは懇意にしていただくことができ、未公開求人を一番初めにお声がけいただくようになりました。

総括すると

・求人は(片面エージェントより)少ない

・良いリクルーターを見つけることで良い選考になる可能性がある

・未公開案件が頻出するかも

・企業別の面接対策や特徴の理解度が高い

片面と両面のビジネスモデルの違い

そして片面であろうと両面であろうとシビアな話をするとボランティアで転職エージェントをしてるわけではありません。(勿論一人ひとりのリクルーターはそれぞれの候補者と真摯に向き合い、キャリア形成のサポートを真剣に考えているわけですが、、、)企業として利益を出すことが命題となっています。その中で企業体制として片面が良いのか?両面が良いのか?と変化をしてきたわけです。そこで片面エージェントは大きなマーケットを狙うことにしました。日本の労働者の多くは年収700万円未満で、年収400~600万円の層が多くいます。母数が多く、転職マーケットのシェアを大きく伸ばすことができます。一方で両面エージェントは片面エージェントと同じ土俵で争うことを避けています。年収400~600万円を獲得し、母数形成をするマーケティングにはあまりお金を投下しません。そこで専門性を上げて年収700万円以上のミドル・ハイクラス層を狙うことが多いです。

人材紹介のビジネスだとおおよそ30%から40%の年収に対する紹介手数料をいただいています。

イメージとして契約30%で計算をすると

片面では年収500万円の方の紹介手数料150万円×10人=1500万円

両面では年収1000万円の方の紹介手数料300万円×5名=1500万円

のような稼ぎ方の違いがあります。両面エージェントが片面の動きをしていると利益を出せなく、専門性を持ってミドル・ハイクラス層の転職サポートをすることで利益率を上げているのです。

つまりえージェントの判断軸の1つとしてご自身の年収を考慮した際にどちらが適しているかも変化すると思います。

1度は話したいスペシャルなリクルーター

片面?両面?そんなことはどうでも良くなるリクルーターも存在します。

実名を出す許可は貰っていないのでイニシャルですが、リクルーターのYさんはテック企業を中心とした紹介を十年以上行っており、企業からの信頼も非常に厚い方です。企業からの採用の依頼を真摯に実行されていて、年収400万円の方も年収3000万円の方もサポートされています。Yさんは両面ですが、Fさんであれば紹介契約を50%でも良いという企業も沢山あり、Fさんにとって年収で転職サポートの幅を決めることはしていらっしゃいません。(ちなみに企業から好かれる理由もリクルーティングのスキルのみならず、お人柄も素晴らしいことも十分に影響している為、転職の相談でもそれは滲みでています笑)

そのようなスペシャルなリクルーターは企業との信頼関係も高く、私であればそのような方に転職のサポートをしてほしいなと思います。是非優秀なリクルーター探しをしてみてください!今転職をしなくてもリクルーターとつながることで思いがけない良い出会いが出てくるかもしれません。



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