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プロダクトオーナーとして『スタディサプリ進路』のデジタル化を推進し、全国へ広げる

こんにちは、リクルート人材開発室の小幡です!
前々回前回の記事に引き続き、弊社社員が「リクルートの社会貢献」について語った記事をお届けします。

今回は第三弾/最終回として、進路領域でプロダクトマネジャー/営業企画/UXプランナーを務めるリクルート入社8年目の赤土豪一さんのお話を取り上げます...!


プロフィール
赤土豪一さん(中途入社/8年目)
新卒では教育系企業でマーケティング・教材開発に従事。リクルートに転職後はアナログ/デジタルを問わず、一貫してスタディサプリにおける高校生向けキャリア教育プログラムの開発に携わる。『スタディサプリ進路』編集デスクを経て、2021年4月より、「キャリアガイダンス」編集長へ就任。


【印象的なお仕事】
『スタディサプリ進路』プロダクトオーナーとしてデジタル化を推進、1年で全国の高校生へ展開

リクルートの進路事業領域において、50年以上の歴史があるマッチングメディア【進学事典】のデジタル化の取り組みが印象的です。「高校の進路選択の授業で活用される教材」としてシェア1位を獲得してきたものの、学校現場でのアナログ優位が大きな壁となり、世の中の潮流に合わせたデジタル化は難しいという見立て。社内でもデジタル化は少なくとも3年後では?と言われる状況で紙媒体のプランニングをしていました。

一方で、顧客接点のある社員からは、「デジタル化をすることで、高校生により良い進路選択体験を届けたい」いう声をたくさんいただいていました。でも、実際にデジタル化を試した人は社内で誰もいない。そこで、まずは自分がやってみようと思いました。「すぐに自分の適性を把握させてあげたい」「自分に合う学校が見つかりやすくしてあげたい」。これまで想い続けてきた「こうありたい」をベースに、プロトタイプの進路選択アプリにその願いを込め、開発してみました。

そして早速、仲の良い先生にお願いし、放課後まずは6名の高校生にそのアプリを試してもらいました。すると、適性診断の結果がすぐにわかった時点で生徒のみんなが嬉しそうな表情を浮かべ、お互い見せ合いっこし、レコメンドされる学校に対してはみんな真剣な眼差しで比較検討する様子が見受けられました。紙の教材の時には決して創り出せなかった、より良い進路選択体験に向けた一歩を踏み出せた瞬間でしたね。

すぐに社内の経営ボード陣に、プロトタイプでのトライアルの様子を共有。その結果、計画を大幅に前倒してデジタル移行が決まり、プロジェクトオーナーとして正式に推進させてもらえることになりました。

そこから1年。500校10万人で実用可能性の検証をし、400回のアップデートを経て、2021年春に『スタディサプリ for School』として新しく進路のアプリを立ち上げるに至りました。コロナ影響といった環境変化もあり、進路選択教材の完全デジタルスイッチを実現。新しい当たり前を作り出せたことは、自分にとっても非常に貴重な経験となりました。


【現在・今後向き合っていきたい課題】
「自分らしさ」の芽を見つけ育むサイクルを確立し、生徒・先生に新たな機会を

■「自分らしさ」に気づく世界の実現に向けてサービスでメスを入れていきたい
高校生が「自分らしさを考える」という機会をとにかく大事にしていきたいと考えています。サービスのリリースは、まだ完成形とは思っておらずここからが正念場だと思っています。現状の進路指導は、学校というフレームの中で、日々様々な指導で忙しい先生がたの、知識・知見を元にした指導に頼らざるを得ない側面も強く、「自分らしさ」を考える時間・「未来を考える」機会が決して多くはなく、自分で気づくことができる一部の高校生だけが主体的に動いているという状況は大きな課題だと感じています。本サービスを活用することでこのあり方に対しての改善の一手を投じ、「自分がドキドキする瞬間はこんな時だ」「こんな大人になりたい」「ずっと先生になりたいと思っていたけど、人に教えることが本質的には好きなんだ」など、自分らしさの言語化を少しずつ進めていける手助けになりたいし、未来に対する動機付けを加速させていきたいと思っています。


■機会を作り、「進路」を起点に、「働く」「学び」に繋げる
現状アプリを使用している生徒さんは20-30万人規模。進路情報の提供にとどまらず、「自分らしさ」を少しでも気づける機会となるような、「体験」を今後はもっと多く提供できればと考えています。たとえば、コラム機能。未来への選択肢を、高校生が毎日見てもおもしろいと思える編集を行うことで、「こんなに幅広いキャリア・仕事・世界がある」「その中で自分に合うものは沢山ある」と、日常の中で自然と未来への意識が高まっていくような仕掛けを作ることに奔走しています。

また、アプリを導入いただいている学校を対象にビジネスコンテストの企画を行ったり、著名人と高校生がキャリアについて対話する様子を動画番組として収録したりと、高校生が学校の中だけではなかなか体験しづらいコンテンツをサービスに反映し、自分の才能・強み・興味に気づける機会をどんどん作っていきたいと思っています。結果的に「働く」「学ぶ」につながるサイクルを確立していきたいです。

また、今年からは先生向けのキャリア教育専門誌『キャリアガイダンス』の編集長も務めています。次のキャリア教育のあり方を、先生方と共に考えていくことで、よりワクワクする世界を教育の世界に仕掛けていきたいですね。


【リクルートの社会貢献とは】
まだ言葉になっていない不を発見し、様々な立場の方を巻き込んで「一緒に未来を描く」

■潜在的なありたい姿を言語化
「個の潜在的なありたい姿に、本気で向き合っている」のがリクルートだからこそできる社会貢献だなと思いますね。この「潜在的」というワードがポイントで、「まだここにない出会い」にも繋がります。特に、私は高校生領域を担当しているからこそ、自分らしさを言語化できなかったり、こうありたいをイメージも形にもできない人が、たくさん世の中にいると実感する機会が多いです。


■課題の本質を捉え、ステークホルダーを巻き込み、半歩先をリード
教育現場・教育業界の「不」に全力で向き合っている組織・メンバーだからこそ、顕在的な課題ではなく、潜在的な課題設定ができていると思います。リクルートらしさは「相手に深く入り込み憑依し、気づかなかったニーズを捉えて本質的な提案をすること」に尽きると感じます。
たくさんのステークホルダーと未来を描き、議論をしていくことで、常に業界の半歩先を作っていくリーダーになれるんだと思います。



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