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『リクナビ』商品責任者として企画、エントリーシートのデジタル化し「新しい当たり前」を実現

こんにちは、リクルート人材開発室の小幡です!
前回の記事に引き続き、「リクルートの社会貢献」について語る座談会を開催した記事をお届けします。

第二弾は、SaaS×HR領域プロダクトマネジャーを務めるリクルート入社16年目の藤原賢一さんのお話を取り上げます...!


■プロフィール
藤原賢一さん(中途入社/16年目)
HR領域の商品企画を経て、リクルートキャリア執行役員を担当。その後予算規模2兆円の経済産業省家賃支援給付金プロジェクトリーダー等様々な企画職を経験、現在はSaaS×HR領域でプロジェクトリーダーを務める。

【印象的なお仕事】
『リクナビ』商品責任者としてエントリーシートのデジタル化を企画・推進

「社会インフラとしても影響力あるメディア」に携わり、就活を0.1%でもよくしたいという覚悟を決め、取り組んだのが、「エントリーシートのデジタル化」です。元々エントリーシートという枠組み自体、リクルートが提案して作ったもので、学生さんの学歴からは見えない個性やキャラクターを企業が問う形に設計し、日本全国で広まりました。

紙での運用に誰も違和感を感じない中で、学生さんにヒアリングした際に、「50社分エントリーシートを手書きして、全部落ちました」と言われ、衝撃を受けました。それ以来エントリーシートをデジタル化し、共通フォーマット化することに取り組みました。

いざ導入しようと思うと、企業からは「学生の字が見たい」「これまでのやり方から変えたくない」「エントリーシートをチェックする派遣社員2名を雇わないことになると困る」など様々なベクトルの意見があり、全面反対。「これまで当たり前のようにやっていたことは、どんなに便利になるとはいえ、変えること自体怖かったり、嫌だったりするんだ」と痛感。

最初にデジタル化の同意を得られたのは、『リクナビ』記載企業の当時7000社中、200社。しかし、ここからがリクルートの腕の見せ所で、営業の皆さんが1社1社に対して、取り組みの意義、苦しんでいる学生さんがどれほど楽になるか、企業側もどれだけ手間を省き、もっと学生と向き合うことに時間を割くことができるかを丁寧に説明し、実現したい世界・ビジョンをディスカッションしました。結果、初年度から4000社以上でスタートでき、そこからデジタル化が一気に広まりました。結果、学生さん・企業様からも沢山の感謝の声をいただき、新しいスタンダードを短期間で作れたこと、加えてさらなるデジタルのアプローチの選択肢が増えたことを目の当たりにし、主体者として推進できて良かったと思いましたね。


【現在・今後向き合っていきたい課題】
SaaS×HR領域プロダクトを通して、少子高齢化問題に向き合う

■「人材の領域の課題は、実はとてもチャレンジング」
私は入社後一貫して人材領域に携わっていますが、日本の「働く」が変わったら「社会」が変わるはずと信じています。日本における少子高齢化の加速、グローバルで見た時の労働生産性の低さが問題視されていますが、日本には真面目で優秀な方がたくさんいる。この現状に悔しくてしょうがないという気持ちでいっぱいです。社会問題は様々ありますが、私はこの「人材」という領域の課題はとてもチャレンジングだと思っています。


■データを活かし、労働生産性を上げる
現在は、SaaS×HRプロダクトに携わっており、業務・経営支援サービス『Air ビジネスツールズ』×人事労務領域をテーマに、特にシフト管理サービス『Airシフト』の推進を担当をしています。事業運営の実情として、コア業務以外が膨大で、なかでも非コア業務の一つである勤怠登録、シフトのやりとり、給与明細受け取りなどがまだまだ、非常にアナログな事業やお店がたくさんあります。

ここもリクルートの腕の見せ所だなと思っており、プロダクトを通して、非コア業務の煩わしさを解消するに留まらず、働き手が、よりイキイキと働くことができる世の中の実現に向けて挑戦し続けていきたいと思っています。構造的な人口減少という日本の課題に対して、今から労働生産性を少なくとも20%あげることを目指して、日本のビジネスパーソンと一緒に労働力アップさせていくという形で戦いたい、というのが今の目標ですね。


【リクルートの社会貢献とは】
キーワードは、「スピードとインパクト」「ロマンとそろばん」

■「いつかできるではなく、明確なゴールを設定」
リクルートは大きな変革を1-2年のスパンで取り組みます。企業・社会のシステムを変えないといけない場合は、時間がかかるのが通例です。だからこそ、リクルートにいる間はリクルートのアセットを活用したいですし、1年に何千・何万という企業・事業者に変革を起こせることが凄く、かつ面白い。リクルートの社会貢献とは、圧倒的なスピードで「ちゃんと実現できる」ことで、「いつかできる」ではなくて、「来年できる」「3年以内にできる」というスピード感とインパクトをもたらせる、本気で変えていけるところが魅力です。


■「ロマンとそろばんのバランス」
ビジョンも大事ですが、それだけではマーケットの大きな変革は生み出しづらい。人々の行動変容を起こし市場を作り、お金を生み出すことも成立しているのがリクルート。だからこそ新たに投資が生まれ、資金が生まれるからこそよりサービスが進化する。そして、カスタマー向けのプロモーションが浸透し、ユーザーが広がっていく。「ロマン」と「そろばん」の両輪がぐるぐる回っているんです。これが、リクルートが社会貢献できる由縁だと実感しています。



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