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『スタディサプリ合格特訓コース』のプロダクト開発部署で学習アドバイスをスムーズに行うための機能設計とスタンプ機能の設計をした話

自己紹介

初めまして、東京大学経済学部の4年(休学中)です。大学一年冬頃から長期アルバイトに集中するようになり、2年ほどかけてwebマーケ全般や新規事業の立ち上げなどを進めました。その後、顔認識技術を使った飲食店向けのマーケティング支援ツールで起業をしますが、コロナ禍の煽りを受けて撤退。その後、ご縁あって、現在は全国6校舎ほどある学習塾(https://genronkai.com/ )の役員としてマーケ周りの管掌をしております。web系のマーケティングに興味があり、そこを愚直にやってきたという人間です。

本アルバイトに応募・参加した理由

規模の小さいビジネスしかやってこなかった人間なので、リクルートという巨大企業の中であらゆる意思決定がどう行われているのか、このような「ビジネスの動き方」を体感し、学びたかったことが大きな理由です。実際の配属は『スタディサプリ合格特訓コース』のプロダクトマネジメント部というサービス体験の設計を進める部署で、今までと違った頭の使い方を求められ苦戦しましたが、結果的に様々な学びを得ることができました。

業務の進め方

# 与えられたミッション
再掲ですが、『スタディサプリ合格特訓コース』のプロダクトマネジメント部という部署で、サービス体験の設計を行いました。『スタディサプリ合格特訓コース』(https://studysapuri.jp/coaching/ )というのは、大学生の学習コーチがチャットにて勉強の進捗管理や計画作成、学習アドバイスを行うサービスです。
具体としては、より生徒の悩みに寄り添った学習アドバイスをスムーズに行うための機能設計と、サービスをより身近なものへと感じてもらえるようなスタンプの設計を進める業務でした。


# やったこと
7週間におよぶアルバイトでしたが、以下のようなスケジュールで進めていきました。

・ユーザー体験(Week1)
・学習アドバイスのための質問機能設計(Week2~4)
・スタンプ機能設計(Week5~7)

まずは、ユーザー目線でサービスにおける改善点やユーザーの不を体感するために、一週間高校生としてサービスを使ってみるというところから業務がスタートしました。サービスと接する瞬間ごとに良い点悪い点を記録していく中で、「サービスに対して自分が感じた不満」のリアルな感覚が今後の業務に大いに生きることになりました。上記ユーザー体験を踏まえ、機能設計の案件へ。前者では、「生徒の成績レベルがわからない」(※このサービスは情報保護のため完全匿名で運営している)という課題に対し、成績レベル把握のために必要な質問項目の洗い出し・選定・テスト運用・要件定義までを進め、スタンプ設計では、施策の目的となる課題をヒアリングによって特定し、スタンプの選定・参考デザイン収集などを行って、要件定義まで行いました。

社員との関わり方・難しかったポイント

リモートでの業務ではありながら、出勤日の朝会や日報、週一の進捗報告会などで定期的にフィードバックをいただいていました。さらに、Slackで適宜行う質問にすぐ答えていただいたので、迷いなく進めることができました。
リクルート流なのか、達成すべきミッションを伝えられた上で、進め方は全て自分に任されており、自分の思考過程を相手にうまく伝える難しさに常に向き合うことになりました。機能設計に完全な正解はなく、誰のどんな課題をどう解決したいのかをきちんと納得してもらうことが重要なので、こんな機能をやりたいです!ではなく、「こう考えたから」こんな機能をやりたいです!と伝えていく部分にこだわって進めました。

成果

詳細に記すと長くなってしまうのですが、企画→課題検証→要件定義→開発→実装という開発フローにおいて、与えられた2案件の要件定義までを終え、開発チームに開発をお願いして終了という運びになりました。順調にいけば来期のサービスに実装されるとのことで、サービス改善に少しは寄与できるアウトプットを出すことができたのではないかと思っています。今まで自分が培ったスキルでのアウトプットに満足せず、リクルートの妥協ない意思決定に耐えうる準備を丁寧に行えた結果だと思っていますし、その差分こそが自分の新たな学びでした。

感想

# 相手を尊重する文化
まず2ヶ月間お世話になったメンターの方々に感謝をしたいです。丁寧に自分のアウトプットにフィードバックをしてくれる体験がなかった自分にとっては自分の実力を客観的に捉え直す良い機会になりましたし、こうした相手の意志・成長を尊重する文化を体感することができました。

# 課題を軸にした意思決定
定量的・定性的に課題を捉え、組織的にP D C Aを回していく意思決定のやり方を学ぶことができました。こんな機能をやりたいです!ではなく、「こう考えたから」こんな機能をやりたいです!であり、「こう考えたから」の部分でどれだけ本質をついた課題設定ができるのかを常に頭に置くようになりました。


# 大上段の戦略やミッションを大事にする姿勢
事業部の中で月一回今季の戦略を再確認しながらそれぞれの進捗を報告する大きなミーティングがあったり、サービスで社会にもたらしたい影響について考え直すミーティングがあったりと、大上段の戦略やミッションを定期的に振り返っているスタイルにも特徴を感じました。全メンバーが同じ目的やビジネスの現状を常に頭に置いているからこその一体感があることを感じましたし、リクルートっぽさの源泉なのではないかと思っています。

最後に

この2ヶ月のアルバイトを通じて、リクルートのビジネスの中で自分の通用する部分と足りない部分を客観的に知ることができ、事業部の「ビジネスの動き方」も少しながら理解することができたので、自分のスキルの向上という点でも、会社役員として必要な組織運営の観点でも、非常に学びが多かったです。メンターさんの手厚いサポートの中で自分の力試しをできるこの環境は、今まで伸ばしてきたスキルがどれだけ通用するのか確かめるために最適なのではないでしょうか?エンジニアリングスキルでもwebマーケティングでのスキルでも全く関係ないスキルでも、リクルートのプロダクト作りの中でどれだけバリューを出せるか挑戦したい人たちに強くお勧めしたいです。2ヶ月にわたる楽しい挑戦の経験を、ありがとうございました。
 


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