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戦略からリリースまで担うUXプランナーの面白さ

こんにちは! 
株式会社リクルートのHR領域で、新卒学生向け『リクナビ』のUXデザイナー*をしている黒木です。 
現在は、主に『リクナビ』の年次リニューアルを担当しています。 

今回は私がリクルートに入社した経緯と、UXデザイナーの面白さ、現在の業務内容についてご紹介します。

*編集注:こちらのサイトではUXプランナーと紹介していますが、『リクナビ』など一部のプロダクトでは、担当業務範囲の違いなどからUXデザイナーと呼称しています。

プロダクトデザインを専攻していた学生から、UXデザイナーとして入社 

リクルートに入社し、今年で4年目になります。 
学生時代は、プロダクトデザイン(物のデザイン)とデザインストラテジー(デザインの視点や思考法で価値創出する戦略づくり)を専攻していました。  

(学生時代の展示物制作中のシーン) 


大学院生時代に数多くの産学連携・官学連携のプロジェクトに携わり、企業や行政が多くの事業課題を抱えていること、消費者・民間の人々に価値を提供するために尽力していることを実感しました。 

プロジェクトの主体組織の方々と協働研究を行い、デザインを専門としている学生ならではの視点で、新しい解決策を提案し貢献することに、やりがいやモチベーションを強く感じました。 
また、多くのプロジェクトを完遂するにつれ、事業を作り、育て、世に還元するという仕組みを勉強したい意思が強くなりました。 


そのため、就職活動では、 

学生時代に培ったデザインの知見が活かせること 
事業の作り方・育て方・維持の仕方を学べること 

に加えて、自分が作ったものを世の中の人々に広く使ってもらいたいという意思から

 地域・年齢差関係なく利用できる自社サービス・商品を開発していること 

という3つの条件に合致する企業を探し、様々な企業のインターンシップに参加しました。 

その中で、リクルートのUXデザインコースの1ヶ月間のインターンシップに参加し、求めていた3条件を全て満たしている企業だと確信を持ち、このリクルートに入社することを決意しました。 

正解がないからこそ自分の介在価値を最大限に発揮できる 

冒頭でお伝えした通り、私は現在、『リクナビ』のUXデザイナーとして働いています。

 UXデザイナーの役割をシンプルに表現すると、ユーザーが抱える課題や悩みを何らかの媒体を通して解消された状態にすること、だと考えています。 
リクルートでは、WEBサイトやアプリケーションの開発、イベントやプロモーションの実施などを展開しているため、この「媒体」にあたる部分がそれらに置き換わるという考え方です。 

私の場合は、『リクナビ』のWEBサイトやアプリケーションを設計・デザインすることで、使用してくれる学生の就活をサポートすることが使命です。 
就職活動中の学生はファーストキャリアとなる一社を選ぶためのセンシティブな時期でもあるので、作り手となる私たちも、より慎重に施策を検討する必要があります。 

施策を考えるときの流れについて一例をご紹介すると、下記となります。 

・ユーザーのゴール(サービスを使用して達成したいこと)を考える 
・ユーザーがゴールに到達するためのシナリオを設計する 
・そのシナリオを画面施策や機能に落とし込む 
・それらの施策・機能を実装し、リリースする 

もちろん業界やメディア、もしくは同一メディアでも施策をリリースするタイミングや事業状況などによって、思考すべきことや考え方は異なるため、一概にこの流れが正しいとは言えません。 
逆に言うと、必ずしも考え方の正解がない、もしくは都度正解が変わっているからこそ、自分らしさを交えたアプローチで提案し、介在価値を発揮できる仕事でもあります。 

例えば、ゴールやシナリオの確からしさを検証するために、試験的に簡易施策を実施したり、過去の類似施策を振り返ったり、定性的にユーザーテストやヒアリングを実施することもできます。 
この論を立てるためのファクトの集め方は、個人の思考に基づいているため、他のメンバーから学ぶことがよくあります。

サービスの上流から下流まで世の中に出るまでの全体像が把握できる 

自分の職種を「UXデザイナー」ではなく、「UXディレクター」と表現することがあります。 

『リクナビ』は、新卒学生向けのメディアで、毎年の就職活動を支援するために、年次でWEBサイトとアプリケーションをリニューアルしています。 
作り手である私たちは、毎年このリニューアルのために長期間の検討を経て、数多くのオープン準備タスクをこなし、品質が担保されたサービスを世の中にリリースするという任務があります。

私たちの部署で施策のデリバリまでに担う職務領域としては、戦略に近い上流から、戦術・施策への落とし込み、要件定義、実装・テスト、リリースといった下流は末端まで全ての業務を担っています。 
UXデザイナーは、主戦場はサービスのデザインに関わる部分、施策検討・要件定義(ワイヤーフレームやデザインの作成含む)のフェーズです。 
ただし上記の通り、それ以外の業務も広く担うと言う意味で、UXデザイナーよりUXディレクターというニュアンスの方がしっくりくる立ち回りをしています。 

(リクルートにおけるサービスデザイン部署の主業務)   

 職務領域の幅が広いことにより、タスク量も増え、一つの業務に対してかけられる時間は短くなりますが、サービスを世に出すための工程のアウトラインを把握できるという点は面白さの一つです。 

リクルートのUXデザイナーが皆このような仕事をしているというわけでは決してなく、担当領域・所属組織に依存します。 

私は入社にあたり「事業の作り方・育て方・維持の仕方を学べること」をこの会社に求めていました。 
現在の部署では職務領域が広いことより、主に「事業の育て方・維持の仕方」を仕事の中で学び、よりその解像度が高まってきている感覚を実感しています。
   

最後に 

今後は、事業の育て方を学ぶという目的のもと、短期の戦略ではなく、少し長い目線で数年後に事業として目指すべき未来像の構想と、それに向けて目下しなければならないことを構造化する能力を身につけたいと考えています。

『リクナビ』を含む新卒就活領域で、新たな文化を生み出すくらいのインパクトが与えられるように、日々精進していきます。 


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