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全員が同じ熱量・同じ方向を向いて、ミッション実現をめざす組織へ|私たちの職務経歴書 ~ 上田真梨奈

こんにちは!マネーフォワードビジネスカンパニー採用広報の久住です。

私たちの職務経歴書」シリーズでは、面接の場でみなさんとお会いする社員のこれまでの経歴、マネーフォワードになぜ入社したか、仕事ややりがいなどをお伝えしています。

今回紹介するのは、HRソリューション本部 副本部長の上田真梨奈さんです。

人事労務プロダクトの開発・提供を手掛けるHRソリューション本部にて、副本部長を務める上田さんに、マネーフォワードで働く魅力ややりがい、働くうえで大事にしているマインドなどを伺いました。

HRソリューション本部 副本部長
上田 真梨奈(うえだ まりな)
新卒で大手パッケージベンダーに入社。債権債務管理システムのエンジニアを経て、人事労務管理システム講座・認定資格の企画・営業・講師に従事。その後、輸入販売事業者に転職し、広報兼デザイナーを担当。2019年9月にマネーフォワードに入社し、主に人事労務向けプロダクトのカスタマーサクセスを担当。2023年12月より現職。


これまでの経歴

ーーマネフォに入社するまでの経歴について教えてください。

新卒でパッケージベンダーに入社して、会計系システムのエンジニアを2年半担当しました。その後、自社パッケージシステムの既存顧客向けに人事・給与・勤怠など、労務系システムに関する講座と、認定資格試験の企画・営業・講師を担当していました。

当時担当していたパッケージシステムはさまざまな機能があり、導入先の会社ごとに細かな設定が可能でした。

一方、その便利さとは裏腹に課題もありました。複雑な規定や運用をシステムですべて実現するとなると、それだけ各社の設定が煩雑になっていきますよね。ユーザーは大手企業のお客さまが多く、大手になるほど部署異動も頻繁です。担当者が変わるとシステムの複雑な設定を読み解けず、解約リスクが上がってしまう・・・ということが起こっていたんです。

そのため、講師として新任担当の方向けに自社システムの設定を理解できるように、システムの構造と設定の関係性、この処理をするとどこに影響が出るのかなどの基礎を1プロダクト40時間もかけて解説していました。有償の講座でしたが参加者は多く、私個人だけで累計1,600名ほどのユーザーを担当しました。それだけお困りのお客さまも多かったです。

――ユーザーの活用支援をされていたんですね。その後、次の会社に転職した経緯についても教えてください。

1社目のパッケージベンダーではBtoB事業にたずさわっていたので、BtoC事業への憧れがありました。1社目で7年働いた頃、会社の先輩が輸入販売の事業を立ち上げ、誘われる形で転職しました。

そこでは海外のお菓子に関わる広報やデザイナーの仕事を経験しました。社長と私だけの会社だったので職種外のこともなんでもやらないといけなかったですし、言語の壁もあり本当に大変だったんですが(笑)、海外勤務の機会もありとてもいい経験になりました。

一方で、実際にBtoC事業にたずさわってみて、自分の仕事の影響範囲が狭いように感じたんです。影響範囲が広いBtoBの仕事をもう一度やりたいと思うようになりました。

マネフォに入社したきっかけ

ーー三社目としてマネーフォワードに入社した経緯を教えてください。

マネーフォワードは家計簿アプリのBtoCの会社として知っていましたが、転職エージェントから紹介されて、バックオフィス向けのBtoB事業があることを知りました。

転職活動の結果、マネーフォワードとHR系SaaS企業から内定をいただき、どちらに入社するかとても悩んだことを覚えています。2週間ほど悩んでいたところ、知らない番号から電話がきて出てみたら、マネーフォワード社長の辻さんだったんです。

――辻さんから直々に連絡がきたんですね・・・!

「悩んでるって聞いてるよ」と。当時はまだ組織も小さかったとはいえ、いまでは考えられないことです(笑)。

辻さんには悩んでいることをすべて率直に話しました。マネーフォワードのカルチャーや人に惹かれていること、そしてもう一方の内定先からもらった「新しい部署の立ち上げを任せたい」というチャレンジングな打診にも惹かれていることなどです。

辻さんからもいろいろお話ししてもらったんですけど、中でも「どんなにいいシステムだとしても使うのは人。お客さまの体験を大事にしたいし、そのためには多少の泥臭いこともやらないといけないよね」という話がとても印象に残ったんです。

マネーフォワードはお客さまに「私たちのプロダクトはすごいんです。だから私たちに合わせてください」といった、自分たちの効率を重視した一方的なコミュニケーションはしないんですね。

そうではなく、お客さまのやりたいことやお困りごとに寄り添いながら、プロダクトを通して一緒に解決していく。こういった泥臭く見えるかもしれないコミュニケーションスタイルにすごく人間味を感じて、魅力的だなと思ったんです。

どちらの会社も魅力的でしたが、私にはマネーフォワードのお客さまへの向き合い方が合っているなと思い、入社を決めました。

ーー入社してどんな印象を持ちましたか?

とにかく風通しのいい会社だと思いました。上下関係もそうですし、他部署との連携もとてもスムーズです。

入社したばかりでも、知りたいことや気になることがあれば社内のさまざまな情報にアクセスできて、社内の詳しい人を紹介してもらえる。直接質問しにいっても嫌な顔をされることなく教えてもらえることに驚きました。

一般的な会社だと、他部署の人のために時間を使ったり、自分たちにメリットになるかわからないことに対しては身構えられてしまうことが多いと思うんです。でも、マネーフォワードは「お客さまのためになることならやる」というスタンスなので、とても仕事を進めやすいです。

――社内調整がスムーズにいくという声はよく聞きますね。その他に驚いたことは?

他に驚いたことは、役員との距離感の近さです。私が入社してまもない頃、会社の意思決定に疑問を持ったことがあり、それをSlackのオープンチャンネルで先輩に聞いていたんです。すると、それを見た役員から返事が来て、とても丁寧に説明してもらえました。

いま思えば、当時は視座も低くて見える範囲も狭かったので理解できなかっただけなのですが、役員から説明してもらえたことでとても理解が深まりました。

それからは、パッと理解できない意思決定があったとしても自分に見えていない前提条件があるのだろうと思えるようになり、経営層の決定を信頼できるようになりました。入社当初に貴重な体験をしたと思っています。

そして、企業規模が大きくなっても、事業運営がスピーディーであることも特徴です。現在社員は連結で2,000名を超えていますが、それを忘れてしまうくらいのスピード感で働いています。とくに、ビジネスカンパニーは各事業部を独立した法人のように扱っており、権限を移譲した組織運営をしているので事業展開がとてもスピーディーです。

HRソリューション本部について

ーーHRソリューション本部の事業や仕事内容について教えてください。

HRソリューション本部は人事労務系のプロダクトを展開しています。具体的には『マネーフォワード クラウド人事管理』『クラウド勤怠』『クラウド給与』『クラウド年末調整』『クラウド社会保険』『クラウドマイナンバー』の6プロダクトです。

私は中長期的な売上の最大化に責任を持つ事業戦略部の部長と、副本部長として主に既存顧客に対する導入・活用支援を行うカスタマーサクセス組織の管掌をしています。

ーーHRソリューション本部はどのような事業フェーズなのでしょうか?

事業は拡大期にあたります。従業員数300名以下の企業においては『クラウド給与』がシェアNo.1を獲得* するなど、中小企業におけるシェアは着実に拡大しています。

現在はさらに規模の大きな企業に満足いただけるよう、プロダクトや組織レベルを進化させている過程です。ターゲット規模が変わると、プロダクトに求められる要件はもちろん変わっていきますし、プロダクトだけではなくビジネスサイドに求められるスキルも当然変わってきます。

いままで正解だったものが通用しなくなる。常に進化し続けなければならない成長期ですね。

* 「ITR Market View:人事・給与・就業管理市場2024」より自社集計

ーー事業拡大とともに組織もさらなる進化を求められているんですね。

事業拡大に伴ってメンバーも増え、これまで人員不足でできなかったことにも手が回るようになり、さらに強い事業・組織へと進化していると感じます。

組織を引っ張っていく副本部長レイヤーも増え、上位層が厚くなってきたことで事業にコミットし、成長角度を上げるための組織作りも進んでいますし、リーダー層は現場目線でどう目標を達成し、生産性を上げていけるかを考えています。それぞれの立場から最大出力で同じ方向に向かう土台づくりができてきていると思います。

一方、その領域のスペシャリストにジョインしてもらうことで、この進化が加速すると思っているので、採用にも重きを置いています。

働くうえで大事にしていること

ーー働くうえで大事にしていることを教えてください。

常に念頭にあるのは、お客さまの体験をどう向上できるかということです。それはプロダクトによって実現される業務改善だけではなく、商談中・導入中・運用開始後・プレスリリースやメールなど、マネーフォワードという会社から受け取るすべての情報や体験を指しています。そこに対しては個人的に強いこだわりを持っており、顧客体験の一貫性を大事にしたいと思っています。

その上で、マネージャーとして大事にしていることは、メンバーが自社プロダクトやサービス、自分たちの仕事や役割にプライドを持てるようにリードすることです。

マネーフォワードの社員は、当社のValuesのひとつに「User Focus」があるようにお客さまに寄り添う気持ちが強いメンバーがとても多く、それは組織の強さにもつながっていると思います。だからこそ「私たちがお客さまを幸せにする」と心から思えることが原動力になるのではないか、と思っています。

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『マネーフォワード クラウド』は会計を中心にプロダクトラインナップを増やしていたこともあり、人事労務領域では競合と比べると後発のプロダクトも多いです。いまこの瞬間の機能だけに目を向けると、足りない部分もあると思います。

そんな中でも、「マネーフォワードが提供する価値を理解し、その上で組織やプロダクトが進化し続け、必ずお客さまの役に立つ」と、自信を持てる状態をつくることが重要だと思っていますし、私自身もその覚悟を持って働いています。そしてそれは必ず実現できると思っています。

とはいえ、マネジメントレイヤーがそういう意識で日々仕事をしていたとしても、日々お客さまと対面しコミュニケーションを取ってくれるのは現場のメンバーで、それをお客さまに直接伝えられるのもメンバーです。現場メンバーがいないと事業は成り立ちません。

だからこそ、メンバーひとりひとりがマネーフォワードの価値観や信念に共感し、同じ熱量で実現に向かって働ける、ということが非常に重要だと考えています。マネージャーとして、それをリードできるリーダーでありたいです。

ーーメンバーと接するときに大事にしていることはありますか?

人にはそれぞれの特性があるので、その強みを生かして働いてほしいと思っています。なので、この人は何が得意な人なんだろう?なぜこう考えるのだろう?と、なるべく個人のキャラクターや特性を理解しようと心がけています。

みんなが一律で同じ仕事をする必要はないんですよね。私はゲーマーなのでRPGゲームに例えてお話しすると(笑)、4人のパーティで全員が戦士タイプだったら、回復魔法を使える人がいなくてすぐに全滅してしまいます。

キャラクターには特性があります。戦士は攻撃力が高く、とても頼りになるけど仲間のサポートは苦手。僧侶は回復やバフなどサポートは得意だけど攻撃力は低い。でもそれでよくて、それぞれの強みを活かしたチームを作ることも重要だと思うんです。

異なる強みを持つ人が集まれば、それぞれが得意な領域でバリューを出すことで組織のアウトプットは最大化しますし、バリューが出ると仕事も楽しくなりますよね。私自身も本当にできないことだらけなので(笑)、日々メンバーに助けてもらっています。

HRソリューション本部で働く魅力

ーーHRソリューション本部で働く面白さについて教えてください。

先ほども述べた通り、いまのHRソリューション本部は事業拡大期にあたります。そう聞くと「すでに完成している組織で、自分はその他大勢になってしまうんじゃないか」と思われるかもしれませんが、私たちはまだ変化の真っ只中でアップデートを続けています。

決められた仕事をただこなすだけということはなく、一緒に大きな変化の波に乗っていけます。それにグループ単位で見ればメンバーは少ないので、一人が与えられる影響範囲が大きく、組織を変革していくメンバーとして活躍できます。

また、事業にコミットしたい人やユーザーの成功を強く思える人がやりがいをもって働ける環境です。なぜなら、意思決定をする際には「ユーザーのためになるのか」「事業を前に進められるか」という視点を本当に大切にする組織だからです。どうしたらお客さまの課題を一番解決できるのか、事業を成長させられるのか、という真剣な議論ができる環境です。

ーー上田さんはカスタマーサクセスを経験して、現在は事業戦略も担当しています。カスタマーサクセスにはどんなキャリアパスの可能性がありますか?

入社時はカスタマーサクセスのいちメンバーだったので、もちろん戦略には全然たずさわっていなかったんです。でも、お客さまの課題解決のためにやるべきことがたくさんある状況で、中でもプロダクトの成長は必要不可欠でした。

私は日々お客さまと接し、さまざまな要望を聞いていたこともあり、しだいに機能の仕様やプロダクトのロードマップを考える仕事にも関わるようになったんです。時にはPMMのような立場で自ら機能の企画を行い、実現まで試行錯誤しながら進めることも。そして事業戦略部が新設され、部長を任せていただくことになりました。

カスタマーサクセスは長期間お客さまの一番近くにいて、どんなことに困っているのか、何を求めているのかを解像度高く理解することができます。そのため、自社プロダクトにはどんな課題を解決する機能が必要なのか、どういう優先順位で課題を解決していくべきか、というプロダクト戦略視点の素地も養えると思います。

カスタマーサクセスはお客さまと開発とセールスの真ん中にいるポジションなので、自身の仕事の領域を広げようと思えば、さまざまな方向に伸ばしていくことができる職種だと思いますね。

ーーどんな方と一緒に働きたいですか?

理想を追求できる、責任感がある、想像力を持って働ける人です。日々業務をこなしていると、小さな違和感を押し殺し、それに自分自身が慣れてしまい、いつのまにかそれが当たり前になってしまうことがあると思います。その小さな違和感を無視せず追求できるかどうか、というのはとても重要だと思います。なぜなら、その小さな違和感は確実にお客さまも感じると思うからです。

それをいかに責任感を持って追求できるか。常にユーザー目線を持ち続け、自分を、組織を変えていけるか。とても難しいことだと思いますが、そこを追求できる人の集まる組織は確実に強いです。

マネーフォワードはTHE MODEL型の組織なので、業務が役割ごとに分担された組織になっています。この組織体系はそれぞれが専門性を活かすことで、組織としてのアウトプット・顧客体験の最大化を実現できる組織です。

一方で、責任範囲が分断されるので視座が低くなると、他責にしやすい組織構造だとも思います。リードの質が低い、アポの質が悪い、無理に売ってくる、稼働させてくれない、などいくらでも他責にできる環境だとも思います。これは「本来はすべてを一貫して一人で対応すべきことを、それぞれのスペシャリストに任せている」というリスペクトの意識が欠如することによって起こり得るワーストシナリオです。

とくに隣接する組織に対していかに想像力を持って接し、協力することができるか。我々はあくまでも顧客価値を最大化するための役割分担をしているという視野の広さと意識を持って働けるかという観点は必須です。

他にも、たとえば機能要望をいただくときにも、表面上の意見をただ受け取るだけではなく、お客さまは何を考えていて、どんな業務の大変さがあってこの機能を欲しいと言っているのか、と想像し考え、必要があれば追加で深堀りの質問をできることもとても重要です。

この点に関しては私自身が対お客さまだけではなく、他部署やレイヤーの違う人とコミュニケーションを取るときに強く意識していることでもあります。

とくにマネジメントはいろんな立場や観点を踏まえた意思決定をし、協働していくことが必要になるので、想像力を持てるよう沢山のインプットをすることもとても重要だと考えています。

ーーありがとうございました。最後に上田さんのプライベートについても教えてください!

食とゲームが好きなので、休みの日は友人と外食を楽しんだり、一日中ゲームをして過ごす日も多いです。

他にはちいかわ(うさぎ)が好きでいろいろ集めています。ぬいぐるみ系は本棚に飾っているのですが、徐々に占領されていっており、そのうち6段全てちいかわになってしまいそうです。

編集後記

普段はリラックスした雰囲気でくだらない雑談に応じてくれる上田さん。今回のインタビューでは、気さくな上田さんの仕事現場でしか見せないであろう一面をたくさん知ることができました。

インタビュー中も編集中も、最適な表現を探しては推敲する・・・を繰り返し、ひとつひとつの言葉を丁寧に大切に選びぬく様子が印象的でした。また、フェアな言葉選びをし、等身大の姿を見せることにこだわっていたように思います。普段から緻密に誠実に業務に向き合っていることが伝わるインタビューでした。

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