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~業界研究~建設機械の「レンタル」業(1/3)

今回は、カイノスのメイン事業でもある建設機械の「レンタル」の業界について、紹介していきたいと思います。

建設機械のレンタルといっても、(DVDやCDなどのレンタルほど一般的ではないため、)建設等に関わりのある人でなければ、どんな商品を取り扱っているのか、どういう場合に利用するのか、など分からないことも多いかと思います。

就職活動をされている方の中には「認知度の高くない業界はちょっと…」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、一般的な認知度は高くないものの、実は、建設機械のレンタル業界は、ここ10年で伸びている業界なんです!

一般的にはあまり認識されていない「建機レンタル」という業界が、なぜ伸びているのか。

それは、工事の現場で使う建設機械は、購入などの他の方法で手に入れるよりも、レンタルした方が沢山のメリットがあるからです。


順を追って説明していきたいと思います。


まずは、道路工事の現場や、建設現場を思い浮かべてみてください。

そこでは車や重機、小型の機械など、たくさんのものが使われているかと思います。カラーコーンやフェンス、道路工事であれば電光表示板などもあるでしょうか。

今、思い浮かべてもらった現場の中にあった機械などの多くが、建設会社が所有しているものではなく、レンタルしているものなんです。
ちなみに、統計によると、工事の際に使われている建設機械のなんと約7割がレンタルされたものだと言われています。


使いたい機械を手に入れるには、主に、「レンタル」、「リース」、「購入」の3通りの方法があります。
その中で、なぜレンタルが一番多く利用されているのでしょうか。

レンタルやリースは、レンタル会社やリース会社の所有する商品を借りる為、貸出期間が終わったら、レンタル会社やリース会社に返却する必要があります。その為、使いたいときに必ず使えるとは限りません。

機械を購入していれば、いつでも使うことができますし、使いたいのに在庫が無くて借りられず使えないということもありません。購入代金を支払ってしまえば、あとは定期的な機械のメンテナンス費用がかかるくらいです。

そう考えると、「購入」が一番良い方法のような気がしますよね。
(実際に、建設機械のレンタル業が無かった頃は、購入した機械が使われていました。)

しかし、現在では、建設機械を購入して使っているという建設会社はあまり多くはありません。
その理由は簡単で、使用頻度が高くない機械を購入するのはもったいないからです。

建設会社は、その現場の工事が終われば、また次の現場へと移り新たな工事を始めます。
工事で使う建設機械は、現場によっても様々で、前の現場で使った機械が、次の現場では必要なくなり、代わりに別の機械が必要になることも少なくありません。
トラックやダンプなどのようにほぼ毎回の工事で使用するものもあれば、中には、その工事のたった1度だけしか使わない(でも絶対に必要な)ものもあります。 

建設機械は大型のものになると、家が一軒建ってしまうくらいの金額のものがたくさんあり、それ以外のものでも気軽に購入できるような金額ではありません。
毎回の工事で使うような機械であれば購入した方が良い場合もありますが、数回程度、ましてやたった1度しか使わないものまで全てを購入していては、お金がいくらあっても足りません。

その為、使用頻度の高い機械以外を購入するのは、あまり良い方法とは言えないのです。


次に、「リース」について考えてみましょう。

レンタルがレンタル会社から商品を借りるのと同じように、リースはリース会社から商品を借ります。
では、リースよりもレンタルの方が多く利用されているのはなぜでしょうか。

それを説明する為には、「レンタル」と「リース」の違いを押さえておく必要があります。


ところで、皆さんは「レンタル」と「リース」の違いを知っていますか?
レンタルもリースも、どちらもお金を払って商品を借りることを指している為、同じ意味の言葉として認識している方も多いのではないでしょうか。

しかし、この2つには相違点がいくつもあり、似ているようで全く別のものを指している言葉なんです!

リースがどんなものかを知ってもらう為に、まずは「レンタル」と「リース」の相違点をいくつか紹介していきたいと思います。


(次回へ続く)

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