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大学入学共通テスト 「情報」のサンプル問題

令和4年度から、高等学校の学習指導要領が新しくなります。それに伴い、大学入学共通テストでも、令和7年度の試験から新学習指導要領に対応した問題が出題されるそうです。

大学入試センターは、情報のサンプル問題を公開しています。情報でどのようなことを扱うのか、よく分からなかったので、とりあえず問題を解いてみました。

サンプル問題はこちらからダウンロードできます。

※ちなみに、共通テストでは、すでに「情報関係基礎」という科目を実施しているそうです。受験者数が少ないので、あまり知られていないと思います。

サンプル問題の解説動画は既にYouTube等にアップロードされています。気になった方は検索してみてください。以下、個人的な感想をまとめます。

第1問 情報社会の問題解決

【出題内容】

  • SNSや情報の特性

  • 情報デザイン

  • 画像のデジタル化

  • IPアドレス、ネットワークについて

これからの時代に必要とされる情報の基礎知識、という感じがしました。LINEやTwitterは、娯楽としてのSNSというイメージが強いかもしれませんが、東日本大震災の際は連絡手段として非常に役立ちました。

難易度はそこまで高くありません。しかし、これはサンプル問題なので、本番の試験がどうなるのかは不明です。10進数から2進数への変換をしなければならない問題がありました。数学の知識も少し必要です。

第2問 コンピュータとプログラミング

【出題内容】

  • ドント方式のプログラムを作成する

ドント方式は、中学校の公民で学習する、議席を分配する仕組みです。今回のサンプル問題では、ドント方式を知らなくても、プログラミングの知識があれば解けるようになっていました。

他教科の内容と関連付けた問題が出題される可能性もありそうです。

学んできたプログラミング言語の違いによって有利・不利とならないよう、これまでの情報関係基礎では、DNCL(Daigaku Nyushi Center Language)という疑似コードを用いた出題がされていたようです。
情報のテストでも同様に、疑似コードを用いた出題になるのではないでしょうか。

何らかのプログラミング言語を学んだことがある人なら、スムーズに解ける問題だと思います。

第3問 データの活用

【出題内容】

  • データに基づいて、弱いサッカーチームと強いサッカーチームの違いを分析する

ショートパス、ロングパスの本数や反則回数など、様々なデータを用いてマネージャーが分析を行います。

グラフを正しく読み取る力、回帰分析、第一四分位数の理解が問われます。こちらの問題でも少し数学の知識が必要です。


全体的な感想

少し前に、小学校でプログラミングの学習がスタートするというニュースが話題になりました。実際にどのような授業が行われているのか、よくわかりませんが、これからの子どもたちは、情報や数字を扱う能力が高くなっていくと思います。

一方、算数や数学が苦手な子どもにとっては、悪戦苦闘が強いられるかもしれません。

高校の情報の授業がどうなっていくのか、気になるところです。一人の先生が一斉授業をすることは、結構大変な気がします。もしかしたら、外部の講師を呼んだり、知識のある理系の先生がアシスタントとして入ることも考えられます。

おそらく、共通テストの情報は紙媒体で行われると思いますが、そのうちCBT(Computer Based Testing)になるかもしれないなー、なんて思っています。

・・・予備校とか、参考書とかどうなるんだろう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。