見出し画像

vol.1 「record1.5からのご挨拶」

最新更新日:2022/9/15

みなさん、こんにちは。
共同代表のすずかです。

今回は…
👉なんで立ち上がったん?
👉そもそもどうして「record1.5」なの?
というお話をさせていただこうと思います。

👇クラウドファンディングも実施中です。

無理のない範囲でご支援、ご協力お願いします。

◆ 初めまして、◆
気候危機を記憶する発信型ムーブメント
record1.5 です。

気候変動により激甚化した災害で被害を受けた現場と人々
気候変動対策により変わっていく、現場と人々
気候危機に立ち上がる、世界中の人々
先進国と新興国、会議と運動、都市と地方、あなたと私。

 今欠落しているのは、気候危機への「危機感」そのものではないだろうか。
現代を生きるすべての人と本当の意味での「危機感」を共有することで、ムーブメントに新たなパワーを与え、社会を変えていきたい。
 そんな思いを抱えて立ち上がったのが、すずか(中村涼夏)とやまだい(山本大貴)を中心とした 気候危機を記憶する発信型ムーブメント「record1.5」です。


◇「record1.5」が伝える意味◇

みなさんにとっての「レコード」はどんな印象でしょうか?
「なつかしさ」「音楽」「くるくる回る」「アナログ」…。

私たちは気候危機を記録し続け、この激動な社会を映し残していきたい。
誰もが「気候変動」で変化を迫られていく中、「あなた」を映し出していきたい。
「世代」「性別」「属性」「ルーツ」でくくられることのない、「リアル」を滑らかに記憶する。
正解の暴力性と向き合い、考えるそんなドキュメンタリーを作り続けます。
何度も回せばそこに映し出されること、そして区切られないグラデーションの社会へ。
どこか、懐かしさや親しみを持ってもらえるような存在でありたいと思っています。

そして、「1.5」は気候変動の悪化を止めるための数字である「1.5℃」を表します。

2015年のCOP21(国連気候変動枠組条約締約国会議)で採択されたパリ協定では、温度上昇を2.0℃までに抑える目標に加えて、努力目標として「1.5℃」という数字が掲げられました。1.5℃を超えると、地球上の多くのシステムがティッピングポイントを迎えると言われているためです。

1.5℃に気温上昇を抑えられると信じ、そこまでに関わってきた人々と変化を映し出します。

◇何を映し、残すのか◇

気候危機に関連する「現場」はたくさんあります。

化石燃料エネルギーから、再生可能エネルギーに転換されていく現場。
設置に向き合う、反対する地方住民。
公正な移行が行われているであろう雇用現場。

気候変動の影響をより受けるといわれている若者。
政策提言をする、路上に立つ、「気候変動」を気にすることのない人。

気候変動の影響を受け、家を失う現場。
家ではない、権利と文化さえもあっけなく奪われていく。

私たちの足と手だけでは届かない、全てを映し出せません。
しかし、多くのバックグラウンドを持った人々が一堂に会する場所があります。
それが国際的な環境会議、COPです。
私たちは第1弾としてCOP27を記録したいと決断しました。

◆ COP27を映したい◆

気候変動枠組み条約締約国会議(通称、COP)は今年で27回目を迎えます。

COPとは国の政府代表レベルからNGO/NPO、市民(若者)などあらゆるセクターが参加し、国際的な問題である気候変動対策を、今後どう舵を取っていくのかを交渉する場となっています。

今年はエジプトのシャルム・エル・シェイクで11月6日から約2週間開催されます。
この場を撮影しなければいけない。
私にはそんな「責任」を今年6月に体験しました。

◇すずかが感じた、「責任」という空気感◇

今年6月初めて援助を受けてスウェーデンに渡航、環境会議にオブザーバー参加をし、現地で様々な若者に出会った時でした。

stockholm+50 に参加した時の様子(2022年6月)
左に立っているのがすずか

サイドイベントで開かれたオブザーバーをも巻き込んだ大人と若者が対峙して議論するディスカッション。
パキスタンから来た少女が放った
「あなたは(先進国の大人として)何をしているのか。ジェノサイド(大虐殺)やエコサイド(環境破壊による大虐殺)を止めるために何もしていない。誰も政府をとめてくれない。」(ところどころ省略)
という言葉が、心から離れませんでした。 

それは私が先進国から来た若者として何もできていないという自責の念からでした。
今まで気候危機の被害を将来ひどく受けるかもしれない当事者として立ち上がってきたのに対して、被害に加担する一人でもあることを頭ではわかっていても、身体ではわかっていなかったのでしょう。

私は泣き出してしまいました。

そんな私に彼らは「大丈夫。あなたのせいじゃない。」と声をかけてくれました。言語の壁を超えて抱きしめてくれたのです。
その場に集まった若者すべてが、同じ思いを持っているわけではないことも同時に知りました。

stockholm で金曜日のストライキ(マーチ)に参加(2022年6月)
ストライキやマーチなど熱気に包まれていた。
プラカードを掲げているのがすずか

あらゆる若者が集まる環境会議ですが、政策提言をする若者がいる傍ら、実際に先住民族として気候危機におびえる若者、声を上げるだけで命をさらされる若者。ひとくくりにされている若者のバックグラウンドの多様性を知りました。
またその現実が今でも報じられず、埋もれていることも。
そんな人々がどんな思いでCOPと向き合っているのかを「若者」で区切られたフレーミングを超えて映し出したい。会場が日本でなくとも、その熱と鬼気迫る思いを共有しなければ。そう責任を感じたのです。

◇それぞれの思いを映すということ◇

では、なぜ私だけではなく、このプロジェクトをやまだいと行うのか。
それは次回のPodcastとnoteで、やまだいの過去を振り返りながら共有します。
次回もお楽しみに。
気候危機を感じる日々ですが、体調には十分に気を付け、持続可能にお過ごしください。

◆ クラファン実施中◆

COP27参加のため、渡航費と滞在費、人件費を含めたクラウドファンディングを実施中です。

学生である2人には到底実費で参加、またこのプロジェクトを遂行することはできません。
みなさんのお力をお貸しください。
よろしくお願いいたします。

◆更新状況◆

2022/9/15:公開しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?