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2月の#キクキキ

 みなさんこんにちは!record 1.5スタッフです。
 本noteは2月の#キクキキをまとめたダイジェスト記事です!#キクキキの概要は以下noteをお読みください。

 2月の担当パーソナリティはやまだい。深夜テンションで撮ったというPodcastは話し過ぎた...と反省していましたが、SNSでのリアクションもあり#キクキキも順調に発信出来ています。また、#キクキキをつけ各SNSで感想やシェアをお願い致します!

◆2月のPodcast配信「危機は気候か、環境か、...か?」◆

 2月14日公開、偶数月担当のやまだい回では「気候危機の現在地」を捉えるため、気候危機に関する様々な情報や議論を共有し、共に考えるきっかけづくりをしていきます。

◇コーナー①そのニュースちょっとまった!◇

 最初のコーナー「そのニュースちょっとまった!」では、最近の気候危機関連のニュースの中から、ちょっとまった!と言いたくなるものをピックアップして、ご紹介していく企画です。気候危機にオタク級の熱量で挑むやまだいによる、踏み込んだニュースのご紹介です。

 2月回でピックアップしたニュースは2月10日に閣議決定された「GX基本方針」です。

 GXとは「グリーントランスフォーメーション」の略で、内閣がGX実行会議を昨年の後半に実施し、パブリックコメントを経て、基本方針を2月10日に策定しました。しかし、政策を決定する際のプロセスや方針内容を気候危機の立場からちょっとまった!と突っ込みました。 またそのGX基本方針で大きな議論を生んでいる、水素・アンモニアについて、原子力発電について、解説付きで今後の動向の予測をしました。

 またGOODニュースとして東京都と川崎市の新築住宅の太陽光パネル設置義務化もご紹介しました。

◇コーナー②気になる数字やデータの話◇

 気候危機に関する様々な数字やデータを専門家の方にピックアップしていただき、そのポイントを紹介していくコーナーです。

 2月回でゲストにお越しくださったのは、京都大学大学院経済学研究科、再生可能エネルギー経済学講座、特任教授の安田陽さんです。

 国際エネルギー機関(International Energy Agency: IEA)が2021年5月に公表した、「IEAロードマップ」(Net Zero by 2050: A Roadmap for the Global Energy Sector)より引用し3つのデータをご紹介頂きました。

①1.5度目標を達成する為に必要な、電源構成に占める再生可能エネルギーの比率の見通し(2050年)

②これまでのIEA報告書の、再生可能エネルギー導入の見通しの推移

③各技術のCO2削減の貢献度

 中々エネルギーの最新情報をアップデートする事は日常生活では難しいですが、ここでは適切な情報元や入手すべき情報を整理出来る内容になりました。また安田さんのお話の中でその様な再生可能エネルギーにまつわる情報を得る際の心構えもお話して頂きました。


◆2月のYouTube配信「あなたの危機感を教えてください」◆

 2月28日のYouTube配信ではやまだいがパーソナリティを務め、14日のPodcastでも触れた「GX基本方針」より原子力発電をテーマにピックアップ。ゲストに国際環境NGO FoE Japan事務局長の満田夏花さんと原子力資料情報室事務局長の松久保肇さんをお呼びし、GXに「待った」をかけるお2人に聞く、今の危機感をお聞きしました。

◇GX、原発政策の現状と問題点◇

 2月10日にGX基本方針が閣議決定されました。その内容は原子力発電を推進するもので、3.11以降、想定してこなかった原子力発電所の建設について敷地内での建て替えを具体化すると明記し、最長60年と運転期間も延長します。
 原発政策に関して市民から多くの批判がある中、昨今の電力供給の問題、価格の問題、そしてウクライナ侵攻など様々な要因を元に定められたこのGX基本方針の内容ですが、そもそも原子力発電そのものの問題点や運転期間延長の問題を、更に深掘りして考えるべきと捉え、おふたりに原子力発電の現状や日本の日本のエネルギー政策の在り方をご解説頂きました。
 以下のポイントでお聞きしました。

Question①原子力発電は電力の安定供給としてプラスになる?
 今回ご回答頂いたポイント
  ・電力の元となるウランの供給と使用済み核燃料について。
  ・長期的、短期的目線での原子力発電の供給力とエネルギーミックス。

Question②原子力発電を運転する事で電力価格問題は解決する?
 今回ご回答頂いたポイント
  ・稼働していない原子力発電の維持費について
  ・他発電方法と比較した際の発電コストの推移

Question③原子力発電の運転期間延長は本当にいいの?
  今回ご回答頂いたポイント
  ・これまでの40年ルールが出来た経緯
  ・原発政策を決定する際のプロセス、原子力規制委員会について

◇ゲストに聞く「あなたの危機感を教えてください」◇

 ここからは今回にゲスト満田さんと松久保さんが持つ危機感をお聞きしました。満田さんは「『きいたふり』ではだめ。熟議民主主義を」というお言葉をあげて頂き、政府と国民の関係性を指摘されました。対等な会話を政府と国民が出来る、また国民の意見も更にあげていかなければならない、そんな双方向の政治プロセスを危機感にお話して頂きました。
 松久保さんは「原発では気候危機に対処できない」というお言葉をあげて頂き、原発を推進すると再エネの推進が遅れ、カーボンニュートラルの達成も遅くなるという論文のご紹介をして頂きました。また原発の産業としての立ち位置もお話して頂きました。

(Text、編集:井上知春)

◆更新状況◆
2023/3/13:公開しました。


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