レコバヤシ

コンサルティングの仕事をしており、人事・組織について考えています。読書メモを中心に、仕…

レコバヤシ

コンサルティングの仕事をしており、人事・組織について考えています。読書メモを中心に、仕事を通じて感じたことなどを書きたいと思います。中小企業診断士(企業内)としても活動しています。

最近の記事

営業ノルマとの付き合い方 ~若手ハイパフォーマーのインタビューから~

以前、若手の離職率が高いことを課題としているある企業の若手社員の方々にインタビューをさせて頂く機会がありました。典型的な営業型の組織で、営業ノルマのプレッシャーがきついことが離職理由の一つとなっていました。 (その企業ではもちろん「ノルマ」という言葉を使いませんが、実質的にノルマと言えるものでした。「数字目標」と言い換える会社もありますがここではあえてノルマと表現します。) 離職率の低減策として、営業の数値管理も含め複合的に打ち手を模索する必要があります。ただ、実際にその企

    • 新規事業に必要な組織文化への投資 ~『カルチャーモデル』から~

      先日、『カルチャーモデル 最高の組織文化の作り方』(唐澤俊輔著)という本を読んだのですが、とても気付きの多い良書でした。 事業を成長させていくには、ビジネスモデルとカルチャーモデルの両輪を回していくことがポイントで、カルチャーは意図的に設計し、言語化し、浸透させることができる。 組織を診て打ち手を考えるうえで、組織カルチャーは重要な要素です。しかし、目に見えないがためにやっかいな存在でした。この本では、これまで感覚的に捉えていたカルチャーの存在を言語化するための切り口が示され

      • 人的資源への投資の有効性を考える ~エーザイの統合報告書と『タレント・ウィンズ』をヒントに~

        経営者の方とお話ししていると「総額人件費を下げたい」という課題を伺うことがあります。いびつな人員構成(特に50代従業員比率の高さ)を背景に、年功的に賃金が上昇する人事制度が利益を圧迫し経営を難しくしているので何とか手を打ちたい、というものです。 また、年功的な賃金の上昇は、利益の圧迫だけでなく、高賃金な「働かないおじさん」を見ている若手がモチベーションを下げ離職する悪循環に繋がっているという課題とセットで捉えられています。これに対し、最近よく聞く「ジョブ型」の人事制度に移行す

        • 働きがいを考える ~「ゆっくり、いそげ」をヒントに~

          仕事柄、企業の中期経営計画を読むことが多いのですが、人材戦略において「働きがいを高める」「働きがいのある職場づくり」のようなフレーズがよく使われています。特にイノベーティブな事業が展開できていない斜陽産業に多くみられる気がします(地方銀行など)。 「働きがい」をどうやって高めるのか、そもそも「働きがい」とは何なのか、抽象度と個別性が高い論点であり、経営者や人事部長だけでなく、現場のマネージャ、さらには自分自身の働きがいに対しても、様々な方が頭を悩ませていると思います。 働

        営業ノルマとの付き合い方 ~若手ハイパフォーマーのインタビューから~

        • 新規事業に必要な組織文化への投資 ~『カルチャーモデル』から~

        • 人的資源への投資の有効性を考える ~エーザイの統合報告書と『タレント・ウィンズ』をヒントに~

        • 働きがいを考える ~「ゆっくり、いそげ」をヒントに~