薬膳メニュー⑥ツナコーンごはん 〜下痢や倦怠感が続く時に
さて今回ご紹介するのは、下痢が続く方におすすめしたい「ツナコーンごはん」です。
コロナ回復期の方に意外と多く聞かれるのが「下痢」なんですよね。
下痢の原因にはいろいろありますが、病後で原因になりやすいのはやはり「気の不足」。
消化器系である「脾」の気が不足すると下痢が起こりやすくなります。
この場合、長引くほど食べたものの栄養を十分に吸収できない状態も長く続くので、体力回復にもさらに時間がかかってしまいますよね。
そこで今回は「脾」に元気を補うのが得意なお米とツナ、そして体内の余分な水分を取り除き、脾の働きを軽くしてくれるコーンを合わせたごはんを考えてみました。
まずはしっかりと「脾」の力を高めて、速やかに体力回復できる素地を作りましょう。
ちなみに今回はツナもコーンもおうちによくある缶詰を使用。
材料を合わせて炊飯器にセットすればOK!の簡単レシピです。
<材料>
(2人分)
米 1合(150g)
ツナ缶 1/2缶(35g)
※オイル漬、水煮いずれでもOK
ホールコーン缶 小1/2缶(30g)
塩 ひとつまみ
<作り方>
米は研いでざるにあげ、ふきんをかけてしばらく(できれば30分以上)放置しておく(洗ってざるにあげておくと吸水します)
炊飯器の釜に①と分量のツナ缶、ホールコーン缶を汁ごと入れ、通常通りの加減で水を加える。塩を加えて少しかき混ぜる。
通常モードでご飯を炊く。炊き上がったらよくかき混ぜて出来上がり。
ポイント
※茶碗に盛った後、大葉の千切りを添えると見た目も華やかで食欲も増し、おすすめです。
炊き立てはもちろん、冷めてもおいしいごはんです。
一度に食べにくければ、小さくおにぎりにして、空腹を感じた時につまむようにしてもいいですよ。
無理せずゆっくり体力回復していきましょう。
<使った材料の薬膳的効能>
米(うるち米)
平、甘/脾、胃
補中益気・健脾和胃、除煩止渇
…消化吸収機能を高め、胃腸の働きを良くする、のどの渇きをおさめる
とうもろこし
平、甘/脾、胃、大腸、肝、腎、膀胱、心、小腸
清熱利湿、健脾益肺
…体内の余分な熱を冷まし、水分代謝を整える、お腹(消化吸収機能)と肺(呼吸機能)を高める
かつお
→まぐろは参考にした薬膳辞典に情報がなかったので、近縁種のかつおの効能を当てはめて考えました
平、甘/腎、脾
補腎益精、健脾利尿
…体の根本を支える「腎」の働きを補い生命力を高める、消化吸収機能と水分代謝機能を高め、特に尿の出をよくする
(参照:薬膳素材辞典・源草社刊)
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