コロナ回復期の薬膳・養生

コロナ感染を経験した薬膳師MとJです。 お互い軽症とはいえ、発症時はもちろん療養期間後…

コロナ回復期の薬膳・養生

コロナ感染を経験した薬膳師MとJです。 お互い軽症とはいえ、発症時はもちろん療養期間後も辛い症状に悩まされました。 痛感したのはコロナに罹った後の「養生」。 そんな経験から回復期のすごし方を薬膳と養生の視点からお伝えします。 コロナに罹った方やご家族のお役にたてれば嬉しいです。

最近の記事

リカコロ実験室1 コンビニで買えるお菓子を使って回復期の下痢が続く時の薬膳を考えてみた〜おこげぜんざい

今回は新企画「リカコロ薬膳実験室」。 薬膳で一番大切にしたいのは、食べる人の体にあった食材を選ぶこと。 つまり「自分で作る」よりも「合う食材を選ぶ」ことの方が大事なのです。 ということは、コンビニやスーパーで求めやすいお菓子・加工食品も、薬膳視点で上手に「自分に合う食材」を使ったものを選ぶことができれば、回復期の役に立つんじゃ…? という発想で、組み合わせて食べてみる、という実験をする企画です。 さて第1弾は「おこげぜんざい」。 コンビニで買った「インスタントおしる

    • 薬膳メニュー⑥ツナコーンごはん 〜下痢や倦怠感が続く時に

      さて今回ご紹介するのは、下痢が続く方におすすめしたい「ツナコーンごはん」です。 コロナ回復期の方に意外と多く聞かれるのが「下痢」なんですよね。 下痢の原因にはいろいろありますが、病後で原因になりやすいのはやはり「気の不足」。 消化器系である「脾」の気が不足すると下痢が起こりやすくなります。 この場合、長引くほど食べたものの栄養を十分に吸収できない状態も長く続くので、体力回復にもさらに時間がかかってしまいますよね。 そこで今回は「脾」に元気を補うのが得意なお米とツナ、そ

      • 薬膳メニュー⑤サバ缶としめじのスープ 〜息切れやだるさが続く時に

        さて今回は「サバ缶としめじのスープ」。 息切れや倦怠感が続く時におすすめの薬膳です。 コロナ回復期に最もよく見られるのが「息切れ」「倦怠感」。 これらの症状は、薬膳ではいずれも「気」の不足、と考えます。 ウイルスと戦った、体力消耗のサイン、ということですね。 速やかな回復のために、まずはしっかり体力をつけましょう。 サバ、しめじは気を補うことが得意な食材。 特にサバは呼吸器(肺)やお腹(脾)の機能を高めてくれるので、コロナ回復期にはとってもおすすめの食材です。 <材料>

        • コロナ回復期の薬膳メニュー④ ~空咳が残り食欲がない時

          さて、第4弾は「いちご甘酒」です。 コロナ回復期で苦しいのが空咳。咳こみ始めると止まらず、しばしば辛い思いをすることもありますね。 前回の「かぼちゃとズッキーニと豚肉のトマト煮込み」でも紹介しましたが、この症状は、高熱や、鼻水・痰によって呼吸器官(肺)の潤いが低下し、乾燥してしまうことから起こります。 また、激しく咳こむのはまだ肺に熱がこもっているためと考えられます。激しく咳こむことで体力も消耗してしまいます。 今回は、デザートやおやつとして召し上がっていただけるレシ

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          コロナ回復期の薬膳メニュー③ ~空咳がでて元気がない時

          さて、第3弾は「かぼちゃとズッキーニと豚肉のトマト煮」です。 コロナ回復期で苦しいのが空咳。咳こみ始めると止まらず、しばしば辛い思いをすることもありますね。 この症状は、高熱や、鼻水・痰によって呼吸器官(肺)の潤いが低下し、 乾燥してしまうことから起こります。また、激しく咳こむのはまだ肺に熱がこもっているためと考えられます。 そこで今回は熱を冷まし、身体を潤す食材を組み合わせたレシピをご紹介します。 内臓機能と食欲を高めるかぼちゃ、残った熱を冷まし乾燥感を和らげるズ

          コロナ回復期の薬膳メニュー③ ~空咳がでて元気がない時

          コロナ回復期の薬膳メニュー② ~エネルギー不足で起こる便秘に

          さて第2弾は「さつま芋のはちみつ煮」 「エネルギー不足で起こる便秘」の解消を目指した薬膳レシピです。 実はコロナにかかった後に起こりやすいのが便秘。 原因はいろいろ考えられますが、ひとつにコロナに罹患し体力を消耗したことで便を出す力が不足して起こる便秘があります。 便意があってトイレに行っても疲労感ばかりで出ないならそのタイプ。 薬膳では、気の不足によって消化機能や腸の動きが低下するため、 便秘になっていると考えます。 体のエネルギー「気」を補って排便する力を高め

          コロナ回復期の薬膳メニュー② ~エネルギー不足で起こる便秘に

          コロナ回復期の薬膳メニュー① ~食欲不振の時、鶏肉と玉ねぎのお粥

          療養期間が過ぎ、症状がおさまったら、1日でも早く元気になりたい。 そのためには食事は大事。 だけど病後のご飯作りって体力的にも気持ち的にも負担ですよね。。。 そこで、私たちリカコロ(リカバーコロナ)薬膳チームが、 「おうちによくある材料で」 「調理の手間をできるだけカンタンに」 「回復期の体をやさしくケアする」 薬膳を考えてみました。 今、コロナから回復中という方にはぜひ活用していただきたいです。 そしてもしこれから先かかってしまった時に参考にしていただけるとうれしいです

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          コロナ回復期の食養生②〜これはさけて!NG食養生

          体力の回復にしっかり食べることは必須。 だけど、食べ方によっては体に負担をかけてしまい、回復を遅らせてしまうこともあります。 今回は、「回復期になるべく避けたい食べもの」を薬膳視点からお伝えします。 実は回復期の体にとっては、何を食べるかよりもこちらの方が重要だったりします。 ぜひ参考にしてくださいね! ①生もの、冷たいもの 生ものは消化が悪く、お腹に負担をかけます。 また冷たいものはお腹を冷やして内臓の動きを止めてしまうため、結果的にお腹に負担がかかってしまいます。 つ

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          コロナ回復期の食養生①〜おすすめの食養生

          療養期間が明けたらまず取り組みたいのは体力の回復。 そのためのコツを、薬膳視点からお伝えします。 今回は、おすすめの食養生。 ①柔らかく煮込んだ、温かい食事 病後、特にコロナのような高熱で激しい症状が出た後は体の消耗も進んでいます。 体の消耗が進むと、まず低下しやすいのが消化機能。 食べ物がちゃんと消化できないと、栄養を補うことができず体の回復も遅くなりがちです。 回復期の食事には、まず消化しやすくお腹に負担がかかりにくい、柔らかく煮込んだものを取り入れましょう。 例え

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          自己紹介

          このアカウントは、新型コロナ感染症を経験した2人の薬膳師(薬膳専門家)MとJが立ち上げました。 私たちがコロナを経験したのは、2022年の年末。 第8波の感染者急増が始まろうとしていた時です。 時をほぼ同じくして発熱し、陽性の判定。 それから療養生活が始まり、日常が一変しました。 特に発症したのが年末ギリギリだったため、療養期間中に年越しするという思わぬ事態に。 Mはホテル療養になったため、誰にも会わずたったひとりで新年を迎え、Jはせっかく帰省した家族に会えずじま