大人になってからの語学学習のコツ2つ【発展編】
「多言葉を自在にあやつって、世界で活躍したい。」
「好きな小説家の本を原語で読みたい。」
と思われる方は多いのではないでしょうか。
・○○語を習得したいけど、勉強がはかどらない。
・単語を覚えようと頑張っているけど、自分の身になっていない。
大人になってからの語学学習のコツを知りたい方におすすめの内容です。
大人の語学学習を考える時のポイント
大人からの語学学習は、難しいイメージがあるかもしれません。
大人になったら、頭が固くなり、柔軟に記憶するのが難しい。
大人になったら、長時間連続して学習するのは難しい。
確かに、デメリットだらけです。
でも、大人ならではの強みもあると気づきました。
それは、【これまでの経験】です。
これまでの経験。
もちろん趣味でも、家庭の会話でも良いのですが、ここでは、これまでの経験≒仕事とします。
コツ2つ
コツ1つめ【シゴトの経験を語学学習に使う】
わたしは、ドイツ語の語学学校(2箇所目)に通っています。
将来の仕事に直結するコースです。
かつてやっていた仕事に関する言葉は、びっくりするほどスラスラ覚えられるのに気づきました。
先生が、説明している内容を、すでに日本で体験しています。
まず、新しい単語をドイツ語のまま理解しやすいです。
次に、復習する時に、頭の中でしっかりイメージできているので、単語や言い回しを覚えやすいです。
その次に、移動中や休憩中に、覚えた内容を脳内でシミュレーションして、長期記憶に結びつけやすいです。
もちろん、友人と練習してもいいですが、ここでは一人でもできる学習方法を記載します。
以前の記事で、
【人は、自分の記憶に紐付けないと記憶できない】と書きましたが、まさにこの応用です。
仕事は、人生のかなりの時間を占めますので、これまで働いた経験がある大人は、仕事関係の表現を中心に学習すると良いと思います。
具体的には、
・学習したい言語で、自分がしていた仕事に関連する文章や内容を探す
・その言語のまま内容を理解した文章を
・その言語で良いとされる発音やイントネーションのまま
・丸暗記して
・(移動中や空白時間に)頭の中で何度も繰り返す。
・できれば、声に出して言う。
その言語で理解している内容を、脳内でイメージしながら、
覚えた内容を、脳内から引っ張り出して音として外に出す。
というのが、長期記憶に大事なポイントだと思います。
コツ2つめ
【語学のキソを固めてから、シゴト関係の学びにシフト】
ここで言う語学のキソ(基礎)とは、以下の3つです。
文法
発音
常用単語
特にドイツ語は、これまでの積み重ねがモノを言います。
自分の文法や単語に苦手分野があれば、それを明確にし、穴を埋めて学習を進めていかないと「後で」大変になります。
ドイツ語のB1とB2には、大きなギャップがあると言われています。
「B1までは、なんとなく学校に行っていても受かるけれど、B2は、しっかり勉強しないと受からない。」イメージです。
(私の実体験だけでなく、B1-B2でお世話になった先生11人が、同じことを言っていたので確かだと思います。)
言語比較で言うと、
「英語は、ちょっと穴があってもどうにかなるが、ドイツ語は、そうもいかない。」そうです。
同じテストレベルでも、英語のB2とドイツ語のB2には大きな難易度に違いがあるのだとか。
というわけで、文法・発音・常用単語というキソをしっかり固めてから、次のステップに進むのが良いと思います。
B1レベルにある方は、自分の穴がどこにあるかを認識し、足りないところを埋めてから、次に進むイメージです。
B1レベルでない方は、今、学んでいるすべての内容が、後で大事になると思ってください。「der die dasを覚えるの面倒くさい」と思っても、覚えてください。それが、後のラクにつながります。
まとめ
ドイツ語学習が次のレベルになり、
大人になってからの語学学習に発展したコツが2つあるのに気づきました。
①語学の基礎をしっかり固める【特にドイツ語】
基礎に穴があるのであれば、埋めてから次のステップ(B2以上)へ進む。
⬇
②母国語を使用していた仕事で使う表現を学ぶ。
脳内で色々な情報がつながり、楽しい過程だと思います。
大人になってから語学を学んでいる方、
大人になってから語学学習にチャレンジしようとされている方
の参考に少しでもなれば嬉しいです。