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コーンと桜エビの炒め物

「こんにちは、仁一です。ごはん、食べた?」

モンベルのキャニオンサンダル
長ネギの靴下
エスニックなグリーンのひらひらスカート
赤紺チェックの登山シャツ
ケバイメイク 個性的なメイク

個性的? vs 怪物的?

仁一ジュニア2号「背釃五」、現役JKの独特なファッションだ。

モンベルのキャニオンサンダル
長ネギの靴下
エスニックなグリーンのひらひらスカート
赤紺チェックの登山シャツ


そんな「背釃五」が、夜の川崎から南武線に一人で乗るのが怖いと言うので、仁一は夜勤を終えて急いでボディガードを兼務することに。

・・・ そのおかげで、川崎の夜を楽しむ機会が巡ってきた。

ディープな川崎。駅を出ると、まるで異国に足を踏み入れたかのような香りが漂ってくる。待ち合わせの時間まであと1時間、どうせなら修行に出ようと思い立ち、向かったのはディープなベトナム料理の店、Hanoi Restaurant。

引き戸を開けた瞬間、店内の視線が一斉に集まった。どう見てもベトナム人ではない「オバサン」が、なぜ一人でここに?「YOUはなぜベトナムへ?」という問いが頭をよぎる。

このドアをくぐると、そこはもうベトナム。店内ではベトナム語が飛び交い、料理も本格的なベトナム料理。ベトナム人客たちがじっとこちらを見つめる中、仁一は日本語で注文したが、言葉が通じなかった。

心の中に悔しさがこみ上げる。「もしベトナム語ができたら、メニューの内容だけでなく、文化の背景まで聞き出せただろうに…」

ただただ 悔しい...

メニューを眺めると、カエル、豚の尻尾、子袋、サザエと青バナナの豆腐煮込み…。

ハノイレストランのメニュー

みんなの期待を裏切るようなメニューを注文した。

Bắp xào (バップ サオ)、コーンと桜エビの炒め物だった。

Bắp xào (バップ サオ)
コーンと桜エビの炒め物


「ここまで来てとうもろこし?カエルじゃなくて?」

1人だから量は控えめにして、ハイボールの当てにするだけ。

ハイボール レモン入り  Nice!

しかし、何を注文しようと、何を言おうと、店内の注目を集めてしまう。そこにはベトナム人しかおらず、仁一は「外国人」と見られているようだ。

妙な気分だ。確かに仁一も「外国人」だが、見た目があまり外国人っぽくないせいか、普段は感じない違和感がここでは際立つ。

そう考えながら、仁一はBắp xào を一口。シンプルながらも香ばしい、甘いコーンと桜エビの旨味がバランスよく絡み合い、一口ごとに広がる風味がクセになる。ハイボールをすすりながら、心に刻む。

「この味、忘れる前に再現しなきゃ!」

Bắp xào (バップ サオ)
コーンと桜エビの炒め物

自分へのメモ:

Bp xào (バップ サオ)
コーンと桜エビの炒め物


<材料(1人分)>
- とうもろこし: 1本
- にんにく: 1かけ (みじん切り)
- 桜えび: 10g
- ねぎ: 5cm
- バター: 10g x2
- ナンプラー: 小さじ2
- 胡椒: 少々

<作り方>
1. 蒸したとうもろこしを粒に剥がす。
2. フライパンにバター10gを溶かし、とうもろこしを香ばしくなるまで炒める。
3. にんにく、桜エビ、ねぎを加えて炒め合わせる。
4. 鍋肌にナンプラーを回し入れ、香ばしい香りが出たら火を止め、仕上げに胡椒とバターを加える。

その夜、帰宅時間はなんと11:40…。

川崎の夜は、仁一にとって新たな修行場となりそうだ。

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