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折々のチェスのレシピ(260)
白は駒損しておりやや押されている局面です。
![](https://assets.st-note.com/img/1703503428166-IkvDb3i5bR.png?width=800)
黒はキャスリングができないこととなり、守りに弱点を抱えています。今のうちに白は少しでも形勢をよくしたいところです。幸にしてクイーンでチェックが掛かります。しかし、選択肢が二つあります(Qf3とQh5)。どちらがいいでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1703503557701-ffOhMpYLAu.png?width=800)
まずはQh5とチェックを掛けるほうがいい形になる可能性が高いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1703503615820-ZpyXy2Yomg.png?width=800)
ポーンで簡単に受けられてしまうことを心配するかもしれませんが、
![](https://assets.st-note.com/img/1703503659139-QIt1Gvsaxd.png?width=800)
もう一度チェックを掛けることができます。この形になると、黒のh8のルークが素通りになり取れる可能性が出てきます。また、h6の地点をビショップが活用できる可能性も出てきます。
上図で黒はBf6と受けないと白に逆転を許してしまいますが、
![](https://assets.st-note.com/img/1703503882542-rqhSzSOEdb.png?width=800)
ここで白は黒のクイーンの位置を咎めます。ここで黒はクイーンをd8に逃す以外の手はやはり白に逆転を許してしまいます。
第1図でQf3とした場合、同じような手筋で進行しますが、例えば、進行例として、
![](https://assets.st-note.com/img/1703504172727-NOaBnScEsq.png?width=800)
このような形となり、白の逆転はかなり難しくなっています。
ちょっとした手順の差で形勢にこれだけの差が出る例でした。
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